ドクター

最終更新日時:2025-03-05 (水) 20:48:02

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基本情報 †

画像	プロフィール
	名前	ドクター
	陣営	ロドスアイランド
	性別
	出身
	誕生日
	種族
	身長
	専門
	鉱石病
	絵師
	CV	甲斐田ゆき (TVアニメシリーズ)
	SD

情報資料
何も思い出せない。初めは何の実感も沸かなかったが、ゆっくりと感覚が戻ってきたように感じる……。しかし、重要なことは依然として何も思い出せない。

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ゲームにおいて †

ゲーム全体を通しての主人公に当たる人物。
記憶を喪失し、コールドスリープ状態に置かれていた彼／彼女が目覚めたところから本編の物語は始まる。
本人が記憶喪失のため、プレイヤーも本編以前のドクターの所業が分からない。

アーミヤ率いる部隊により救出され、後にチェルノボーグ事変と呼ばれる暴動の中、脱出行を開始する。
ロドス・アイランド首脳部は行動予備隊を含めた救助部隊を投入し、決して少なくない犠牲を払って救出を強行した。

ロドスにおける地位は作戦部の部門長で、代表のアーミヤ・医療を統括するケルシーと共に3トップ体制を築く重役である。
ゲーム上では戦闘オペレーター達の指揮を行い、非戦闘時はオペレーターの管理や基地運営を行う。自身が直接戦うことはない。

記憶喪失で救出された病み上がりではあるが、周囲からは記憶喪失の前から天才的な手腕を持つ人と評される。
人間関係の記憶がゼロの状態から多くのオペレーターとの信頼を結ぶ、優れたリーダー・人格者であることが伺える。

かつては天災と鉱石病における神経学の研究者でもあり、その名残でドクターの通称で呼ばれる。
後に明かされた過去も見る限りでは、元々の専門分野は源石そのものであったと思われ、鉱石病治療の実務に関しては一般人よりは詳しいものの流石に本職医療オペレーターには及ばない模様。
作中の描写としては、感染直後の初期対応や鉱石病発作への応急処置程度はできる*1が、それ以上の治療は本職に任せていることが多い。
よって、ドクターという通称は医師ではなく博士の意味として使われている。
その記憶を失った今もなお研究者としてサイレンスやエイヤフィヤトラから尊敬されている。

ロドスの前身となる組織の指揮官としても活躍していたようだが、ケルシーを始め当時のドクターを知っている者達からは不穏な反応も示される。

名目上はプレイヤーの分身でもあり、会話シーンでドクター自身が喋る時はプレイヤーが台詞を選択するという形を取る。
ただし、その台詞は時として一択であったり、複数の選択肢があっても実質的に同じ意図であったりするため、作中のドクターなりに自身の意思を持っていることも分かる。
アーミヤやケルシー、イベントでスポットライトを当てられる人物も時として主人公級の活躍をするため、ある意味ではドクターもプレイヤーの代弁者ではなく登場人物の一人、複数人いる主人公の一人と言える。

なお、イベント等で過去の出来事で記憶を失う前のドクターが登場する場合は、選択肢のポップアップではなく通常のキャラクターと同様に立ち絵で会話に参加している。

以下の折り畳みにはメインテーマ及び各種サイドストーリーのネタバレを多数含むため注意。

ドクターの日常

そんなドクターも今となっては、気のいいおじさん(お姉さんでも可)である。
選択肢でのセリフから、戦場に立っている間は冷静に振る舞うものの、ロドス本艦での会議などでは状況の厳しさや背負っている責任を感じて弱気になるなど、
どこか小市民的な感性を持ち合わせている。喜怒哀楽のリアクションも大きいようだ。

プレイヤー間では「まだ休んじゃダメですよ」「ケルシーに殺される」といった一部の台詞が誇張して解釈され、ドクターがアーミヤやケルシーに日々圧力をかけられているといった認識を持たれることも度々ある。
しかし、作中の描写を見る限り彼女らはリーダーとして自他に厳しい面を持っていたり、過去の行いに対して思うところがあったりするものの、本心では現在のドクターの身を案じていることは確実である。
一方でドクター側の台詞として二人を数々の仲間の中でも特別な存在として認識していることも明確であり、特にレユニオンの一件が落ち着いてから3トップの関係は概ね良好と見てよいだろう。
また、ドクター自身が記憶喪失でありながらロドスの重要人物として期待を寄せられる身の上に不安を覚え、期待相応の働きを見せなければならないといった義務感からワーカホリックに陥っている節があることも描かれている。

初対面の相手や同等の立場の人間には堂々とした口調で話すことが多いが、一方親しい仲間や子供達には優しい口調で話している。
周囲に若くして重責を負う者や少年兵となる者、そして戦闘や鉱石病で命を落とす者が少なくない現状には心を痛めており、FrostNovaに強く執着したりロスモンティスを戦わせることに憤ったりといった描写もある。

夏の陽ざしの中、リゾート地を普段のフード姿でうろつきまわり、警備員に追い回されてお嬢様並みの体力を見せたり、
砂虫(おそらくイソミミズの類)の串焼きを執拗にイフリータに食わせたり、戦場以外では何かと奇行が目立つ。

ドクターの健康と食生活

元来の体質、あるいは長時間のコールドスリープの後遺症のためか、（鉱石病以外の）何らかの健康問題を抱えているらしく、ケルシーやその弟子フォリニックが受け持つ患者の一人でもある。
医療オペレーター陣のボイスやイベントストーリーでしばしばその生活態度が言及されるが、全般的に自身の健康管理には無頓着で指摘事項を守ろうとする気も無いらしい。
ほぼ年中残業して頭脳労働に没頭するワーカホリックであるために慢性的な睡眠不足や運動不足に陥っているほか、暴飲暴食や悪食など食生活にも問題があるようだ。
フォリニックはこれに激怒し、彼女のボイスでは不健康な中年のオッサンそのものの生活習慣について事細かく指摘されてしまっている。はい、肌の乾燥。ええ、肩の凝り、目の乾燥、抜け毛、脱力感……。

一方でブレミシャインからは同年代の友達扱いされていたりもして、いまいち年齢描写が安定していない。(若者なのに苦労しすぎでボロボロという可能性もある)

イベント「VIGILO -我が眼に映るまま-」では、ドクターの服装について多少の言及があった。
フードとコートで肌の露出を極力避ける服装は、「プレイヤーの分身として、顔、容姿、体格、性別などを自由に解釈できるようにする」というメタ的な都合だけではなく、身体の維持のために必要な防護服という設定もあるようだ。
ロドスのオペレーターたちはドクターの顔色の変化を感じ取っているので、表情によるコミュニケーションは可能らしい。

食い意地の張り具合は恐ろしく、陰に陽に、悪食扱いされるようなものを普段から平気で口にしているようだ。
ペットの世話役を探していたバニラは、そのペットの正体(オリジムシ)を聞いたときのドクターの沈黙と目つきから「ドクターにペットを食べられるかもしれない」と選択肢から外すほど。
ドクターの沈黙はただ困惑していたのか、それとも本当に食べようとしていたのか、その真相は闇の中。

ドクターの才能

作中のオペレーターたちやプレイヤーの視点では戦場の指揮能力に注目されがちだが、その他にも多才な人物。
各種のイベントでは政治的な判断力や推理力の高さが注目される。

「帰還！密林の長」では、早い段階で今回の事件の黒幕に気付いており、別行動することになった一般オペレーターに策を与えている。

「VIGILO -我が眼に映るまま-」では天災に巻き込まれたロドス本艦の航路をその場で計算して状況を脱する。
失われたと思われた研究者としての才能を垣間見せ、ケルシーからも驚かれた。
それが有効と判断すれば、自分の身柄を現地当局に拘束させることでロドスのピンチを切り抜ける思い切った行動も取っている。

「ニアーライト」では、謀略渦巻くカジミエーシュで監査会と商業連合会の双方から信頼を勝ち取り、新規参入企業のロドスの経済界での地位を確立した。
電話会議やパーティーに参加しながら経済界の勢力図を分析し、ロドスの立場と感染者の保護を両立できるよう協力者を選別していたようだ。
目の前で騎士と暗殺者が一騎打ちを始めても、話し合いを促して場をまとめる胆力を見せている。
ちなみに、カジミエーシュでは知り合って間もない相手に「友人」だの「お嬢さん」だの、圧をかけるような不気味な言い回しを使っている。

「風雪一過」では招待状を招かれたイェラグで、エンシオディス・シルバーアッシュを中心に展開した権力闘争に巻き込まれる事となる。
事前情報が殆ど無い上に現地人からはシルバーアッシュとグルになってイェラグを荒らし回るのでは？と警戒された状態からスタートとなる。
ところが現地情報を伝えてくれる協力者から話を聞いた後は疑っていた人々から行動を以て信用を獲得。
その後起こったクーデターでは「イェラグの外界交流を開くこと」と「三家による絶対的な支配体制の継続」は避けられぬ事としつつも
「民衆の信用を得てシルバーアッシュ家に権力が集約すること」と「他二家の反発から始まる泥沼の内戦」を防ぎ、事態を収束させた。
ドクターにも劣らぬ謀略家であり、地元故に山のように根回しを仕込んでいたシルバーアッシュに対し、来訪して数日か数週間あるかどうかの身で一人勝ちを許さず引き分けに持ち込む離れ業を披露した。

なお、イベントストーリーで登場した際は各国に赴いては陰謀を察知し(あるいは巻き込まれ)、犠牲者を最小限に留めるよう策を講じるという役回りを担うことの多いドクターだが、
その殆どはアーミヤ・ケルシーやドーベルマンといった他のロドス上層部への説明を後回しにして(通信環境の問題で不可能な場合もあるが)独断で行われている。
結果的にはロドスに不利益が生じないことも含めて事を丸く収めているから良いものの、本来のロドスの規模を考えれば内政干渉で余計なリスクを抱えるなど以ての外であり、解決後に報告を聞いた彼女らに苦言を呈されることも少なくない。
また、分析する時の思考や場面外での様子はカットされていることが多く、プレイヤーは必ずしもドクターの全てを追体験できるわけではない。
かと思えばプレイヤーの選択肢次第で素っ頓狂な行動や不用意な発言もできるため、「どれが本当のアンタなの？」と困惑されるのも仕方ない。

ドクターの正体についての考察

諸々の断片的な情報から、本作の世界には「旧人類」がいたことが示唆されている。
人間に扮しながらも数万年以上生きているケルシーをはじめとした作中に出てくる長命者達が生まれるよりも更に過去の時代、旧人類は優れた文明を築いていたが、何らかの理由で滅びを迎えた。
滅びに抗おうとした旧人類の計画が源石や先民、魔王、海の怪物といった現代テラの様々な存在の在り方に影響しており、ケルシーもテラの監視者・守護者として旧人類に生み出されたと考察されている。
そして、依然として作中で種族について明言されないドクターの正体は「テラ唯一のヒト」やら「旧人類の生き残り」やらと予想されている。
ケルシーは長命者として年齢をネタにされることも少なくないが、ケルシーを生み出した側である疑惑が高まってきた以上、ドクターが笑える話でもなくなってきている。
また、ドクターと同じ旧人類疑惑のあるキャラクターとして、ケルシーすら全容を把握できておらず、PRTSや「魔王」と紐づけて考察されている謎の人物プリースティスの存在が挙げられる。

ドクター旧人類説は、メインテーマのレユニオン編において旧人類の遺物らしき石棺から救出された時点から唱えられていたが、昨今のイベントでは更に掘り下げが進められている。

統合戦略＃3「ミヅキと紺碧の樹」の第六層表ボスルートを目指す道中のイベントでは、ドクターとミヅキは幾千万年も前から存在するとされる実験室へ辿り着く。
そして、あろうことかその実験室の顔認証システムによるロックが、ドクターの顔を検知して開いてしまった。
あくまでこれは未来Ifにおける話だが、ドクター旧人類説の新たな根拠となった。

イベント「孤星」では旧人類や世界そのものの在り方の秘密が紐解かれた。
さらに長命種であるミュルジスとの交流と併せて「現状のドクターは記憶を失う前のドクターと同じ存在なのか？」「石棺によるコールドスリープにより他の人々と時間を繰り返す」、さらには「**PRTSの画面越しで指揮している**お前はこの世界の住人の事をどこか他人事のように感じているのではないか」など、メタフィクション要素も絡めて「現在のドクター」の在り方を問われる展開となっている。

なお、派生作品であるエンドフィールドのPV中の呼びかけでは石棺Mk2から起こされた主人公が何者か確認するにあたって「ドクター」という単語も出てきている。
ただ、エンドフィールドは未開の地である北方を踏破してゲートを見つけ、その先で何世代にも渡って開拓を続けているという状況。
そのためドクターがエンドフィールド世界にも居るとするならば石棺によるコールドスリープを繰り返しながら活動している事となる。

また、前述の通りドクターには何らかの健康問題があるようだが、メインテーマ8章におけるケルシーの台詞より、少なくとも鉱石病には感染していないとされた。
かつてドクターがコールドスリープしていた石棺に入ったメフィストは、石棺によって肉体を転化され、歌うことで源石粉塵を撒き散らす異形の怪物と成り果ててしまった。
石棺によってドクターは治療され、メフィストはそうならなかった。この違いについてケルシーは、
「君は彼とは違う。私たちの同類は何だ? ……君の同類は何だ? この機械は君の同族しか治療できないのかもしれないし、感染者を拒む設計になっているのかもしれない。
この機械は患者を強制的に最古の状態へと転化させているのかもしれないし、そもそも私にしか正常に操作できないのかもしれない──」
と、石棺に拒まれず治療を受けたドクターは感染者でないことを前提に仮説を立てて語っているのである。

SIDE STORY「バベル」で、遂に記憶喪失になるまでのあらましが明かされた。（本作全体を通しての決定的なネタバレが大量に含まれます）

本イベントでドクターが旧人類であり、感染者ではないことが確定。そしてバベル時代のドクターの動向、そして旧人類が生きていた時代の「ドクター」についてもある程度が判明した。

まず、ドクターは旧人類時代の当時、仲間内の殆どから「オラクル」(=予言者を意味する)というコードネームで呼ばれていた。
旧人類の末期においては「保存者計画」やら「紺碧の樹計画」といった滅びに抗う計画がいくつか立てられており、オラクルとプリースティスらしき人物もそれらの計画の一つである「源石計画」を進行させていた。
「源石計画」とは、あらゆる存在と同化し、その情報を内部に保存する「源石」を創り、その「内なる宇宙」の中で人類を情報として「存続」させる……という計画である。
しかし、オラクルとプリースティスは袂を分かった。
詳細は未だ不明ながらも、「テラの遥か遠くの未来についての二つの選択肢に関して、互いに異なる道を選んだ」ようだ。
ケルシー曰く、オラクルの選択しなかった道は「空虚で冷たい考え」であるらしい。(BB-6 戦闘後)

その後の詳細もまた明かされてはいない。
オラクルは自身の従者たるAMa-10にケルシーの名を与え、愛を、信じることを学ぶように言いながら彼女をテラの大地へと送り出した。
そして後にロドス・アイランドと呼ばれる施設の中で、コールドスリープに就いた。

時は流れ、テラの星には新人類たるティカズや先民が文明を築いた。
「遺塵の道を」等で語られた通り、ケルシーはその文明の発展を見届け、大地に生まれた新人類の繁栄を願って度々影から干渉していた。
そしてテラ歴1000年代前半、ちょうど「バベル」本編の時間軸ではケルシーは当代魔王テレジアと親しくなり、彼女と共に国家や種族の壁を越えて人々の共存を目指す組織「バベル」の構想を打ち立てる。
しかし他国・他種族への恨みを募らせたカズデルの人々にとって、バベルの理想や多種族混成の組織構造はあまりに非現実的で受け入れがたいものであり、徐々に支持を失い敵視されるようになってしまう。
当初はテレシスが率いる軍事委員会もバベルへの協力姿勢を示したが、こうした民意の影響で擁護することができず、バベル関係者の暗殺依頼を受ける傭兵などを黙認せざるを得なくなっていく。
結果としてバベルはカズデルから撤退、その後もバベルへの敵対感情は増し続け終いにはテレシス・テレジア兄妹が互いの殺害も止む無しと覚悟する程の内戦に発展してしまう。
このような厳しい状況の中でテレジアとケルシーは新たな拠点としてロドス艦を発掘・修復し、その中で眠るドクターのコールドスリープを解き助力を求めることを決意するのであった。

1090年夏、ついに目覚めた「ドクター」はテラに新たな文明が生まれたことを喜ぶ。
しかし、「保存者計画」などの他の計画からの信号が一切途絶えていること……つまり旧人類の遺産が自分一人を残して全て消えてしまったという事実、また源石が「想定外」の動きをしており、しかも源石の挙動についての13000年にわたる筈のログが一切存在しないことに困惑。
(なお、他計画の信号や源石のログがなかったことは非常に大きな疑問点である。特に「保存者計画」の「保存者」は少なくとも1096年時点までは生存者を求めて信号を発信し続けていたはずなので、最低でも保存者計画の信号はあって然るべきなのだが……)

こうした不審点からバベルで働く前にテラの現状を体感する必要があると感じたドクターは一人で世界を放浪することに（正確にはアスカロンがこっそり護衛に付いていたが）。
その中でドクターはロドス修復のための資材輸送に協力していたレム・ビリトンの業者とその家族の乗った車が事故に遭っている現場を目撃する。
業者夫妻は助からず、夫妻の一人娘も生き残りはしたが鉱石病に感染してしまっていた。
ドクターはその少女アーミヤをバベルに連れ帰り治療することを決意し、これまた途中で出会ったサベージの協力を得て帰還する。
アーミヤとの出会いはテラの一員としてのドクターにとっては非常に印象深い一件となったが、後にそれがドクターを苦しませる一因にもなった。

バベル帰還後、軍事委員会の手のものがロドス本艦を急襲した際に「戦闘は数値やデータで表せられる」と豪語したドクターは最小限の被害でこれを撃退。
指揮官としての才能を開花させたドクターは以降、「バベルの悪霊」と恐れられるほど戦線に影響を及ぼすこととなる。
とはいえ、負傷者や死体を見て心中穏やかではないドクターは、いかに犠牲をなくすかを模索し続け、その心身をすり減らしていく。
その最中、ドクターは計画を進めていた時にかけたプロテクトによって源石への同化に巻き込まれない（＝鉱石病に感染しない）自身の血液が鉱石病の抑制に使えることを発見。
この発見を元に、8章で昏倒したアーミヤの救命にも使われることとなる。

内戦中期、ドクターは天災と鉱石病で避難民が命を落とす現場を見てテラの人々の生の苦しみを知る一方、テレジアが真に源石を消し去ってしまい得る可能性が存在している事も知ってしまう。
源石計画を進める旧人類の一員としての「ドクター」には、計画を潰しかねないテレジアにこれ以上協力することは看過できない。
しかし源石計画を強行することは、今のテラの人々に源石病の苦しみを押し付け続けることに、そしてテレジア・ケルシー・アーミヤ達との約束を破り裏切ることになってしまう。
ドクターは誰にも打ち明けることができず、旧人類を取るか新人類を取るかの選択に一人悩み続け、自傷を伴う源石研究まで始め、その様はバベルメンバーからも心配されていたが、とうとう冷酷な殺戮マシーンに豹変したことを疑われるほど追い詰められてしまう。~~「保存者」…こんな時君がいてくれたら…~~

その中でドクターは一人でテレシスと密会し、メインテーマのヴィクトリア編で登場した「ザ・シャード」の技術提供と引き換えにバベルを滅ぼすことを依頼。
この「バベルを滅ぼす」というのは、あくまで最小限の犠牲で源石計画を邪魔されないレベルにテレジア陣営を弱体化させ、同時に内戦を終結させたいという意味。
当初のドクターにテレジアを殺す意図はなく、彼女についてはバベル解体後に軍事委員会に復帰させて「両殿下」の体制に戻せば互いにとって十分な落としどころになるだろうと考えて提案したのである。
軍事委員会が他国と戦争を起こして天災を意図的に引き起こすザ・シャードを発動し、広範囲の源石汚染を引き起こしてくれれば、源石計画に賛同する「ドクター」としてはテラの源石同化を効率的に進めることができ好都合である。テレシスもサルカズの末路として他種族に殺されるより源石に殺される方がマシと考え、その提案の価値は認めた。
しかし、テレシスはテレジアを殺さない限り内戦の終結はあり得ないと指摘。
例え今のバベルを解体してもテレジアはバベルメンバーのような者達を見捨てられず、彼らもまたテレジアを支持するため、結局は第二のバベルが生まれて軍事委員会と対立するのが目に見えている、と提案を拒否した。
代わりにテレシスにテレジア殺害を提案されたドクターは更に苦悩しながらも次第に決意を固め、より効率的かつ効果的にバベルの指揮を取ることで周囲からの信用を確固たるものとしていく。

そして、内戦末期に敵本拠地へ総攻撃をかけるチャンスが訪れた際に、敢えてバベル本艦の防備体制を薄くさせることでテレジアを狙う刺客が乗り込みやすくした上で、基地設備を操作してテレジアの下へ刺客を誘導した（BB-9）。
その操作を終えたドクターは、（その後に襲ってきた分も含めた暗殺者と相討ちになり）瀕死のテレジアの下を訪れる。
テレジアは苦悩の末の選択であったことを察して責めはしなかったが、最期に「本当のあなた自身を見つけて。」と願いを託し、ドクターの記憶を消去するのであった。
全てが終わった後、真っ先に駆け付けたケルシーは最悪の事態になったことをひどく後悔したが、テレジアの遺言に従い記憶抹消で倒れ伏したドクターをチェルノボーグの石棺に秘密裏に運び込むのであった。

この時、テレジアはドクターの記憶の奥底で「オラクル」とわずかな時間対面する。
オラクルは「避けられない陰謀（原文では陽謀、つまりあからさまに行われた策謀）に深く囚われ、打つ手がなかった」「君が希望のために奔走し、裏切りによって苦しむ様子はかつての自分自身を見ているようだった」と意味深な言葉を残し、「こんな自分を信じてくれてありがとう」と感謝して去っていった。

なお、これらの所業は「バベル」で神の視点を持つプレイヤーに明かされた後、メインストーリー14章でレヴァナントによって作中の3トップ及びWにバラされた。
これにより、作中人物の視点においてもドクターによるテレジア暗殺は疑惑から確定事項へと変わり、現在のドクター自身もそれを知ることとなった。
アーミヤはこの件についてここで初めて言及をしたが、他の面々と同じく「なんとなく察しはついていた」模様。
また、Wもやらかしたことは万死に値するが「その記憶がないやつを殺しても意味ないでしょ」と答え、ドクターは3人から一応の赦しを得ることとなった。
その他（流石にアーミヤ達に明かしはせず、過去の再来を恐れていきなりドクターに全てを打ち明けるつもりもないようだが）ケルシーはドクターとの会話において当人が旧人類であることを隠さなくなり、作中ドクターも自身が旧人類であることは理解しつつある。

↑

小ネタ †

ボイスでドクターの人となり/身体的特徴に言及するオペレーター

過去のドクターを知る、或いは何らかの関係があるキャラクター

アーミヤ
「ドクター、また会えて……嬉しいです。私たちのゆく道は、まだ長く険しいものですが……とにかくこれからもよろしくお願いします。」
シャイニング
「旅医者のシャイニングと申します。どこかでお会いしたことがあると？　旅の途中で擦れ違ったことがあったのかもしれませんね。」
「私のヒーリングアーツ、どこかで見たことあると……？　それは気のせいですよ、ええ、きっと……」
ナイチンゲール
「私には、断片的な記憶しかありません……同胞、オリジニウム、使命、反抗、戦争……どうして……その中にあなたの姿が見えるのでしょうか？」
サベージ
「私は、レム・ビリトンから来たサベージ。よろしくね！ドクターとアーミヤちゃんがここにいるって聞いて、真っ先に駆け付けたよ！……え？ドクター、何も覚えてないの？そんなぁ！？」
クロージャ
「あと数週間もしたら、きっと君は消える。でもいつか『君』がまた深き場所へと還る時が来たら、君が今までしてきたことを思い出すといいよ。」
W
「サルカズの傭兵、Wよ。本当にお久しぶりね。って言っても、アンタが思う久しぶりとは意味が違うかもね。でも別にいいわ。今のアンタは私が探してたアンタじゃないから、今のところは安全ってわけ。そ、今のところはね。」
「ここに帰ってくる可能性はいくつも考えたわ。彼女があの日見ていた光景をこの目に……。でもまさか、アンタと一緒になんて思ってもみなかったわ。ひどいわよねぇ、『ドクター』？」
「ねぇ、ケルシーとアーミヤは今のアンタにはきっと何も言わないと思うけど、だからこそアンタがあの事を思い出したらどうするか、すっごく興味あるの。───そんな困った顔をしないで。今はこの名前を覚えておくだけでいいわ。テレジア。そう、テレジアよ。」
エンカク
「また会うことになるとはな。お前の事情ならもう聞いてる。襲ったりはしないから安心しろ。俺のことは武器として遠慮なく使うといいさ。なぁ、『ドクター』？」
「あの戦争のことは知っているな。俺は伏兵全員斬り伏せて、残った部下を連れて裏切り者の城に突撃したが、最後に生き残ったのは俺一人だけだったという訳だ。戦争の原因？とぼけるなよ。俺はあの戦場でお前を見た。俺の記憶は間違える筈がない。」
ケルシー
「覚えていないかもしれないが、君の特技は確か、インスタント麺を口の中で調理することだったな。乾麺と粉末スープを口に入れて、熱湯を注いで3分。椀もフォークも要らないと豪語していたが……　ここから生還できたら試してみるといい。」
※元ネタと思われる台湾のインスタント麺のCMが存在する。また、大陸版ではニュアンスが違い「毎朝4時に行っていた習慣」だったらしい
Scout
「もし戦火と殺戮がドクターを感化し、ドクターを一人の指導者、研究者から一台の単なる戦争マシーンに変えてしまっていたら……。ドクターが戦争に加わることを望んだ者たち全員が、実は大きな過ちを犯していた、そう言う他ない。」
「ドクターはもう二度と戦闘の指揮をすべきじゃないんだ。ドクター本人にとっても、ロドスにとっても同じだ。」

イベント「闇夜に生きる」で登場した過去のドクター

デザインについて

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アニメにおいて †

ゲーム内ではCVが存在しないが、アニメ版ではCV：甲斐田ゆきとなっている。
大陸版の2.5周年と同時に発表されたティザーPVで初めてボイスがついた。

アニメ版での活躍

アーミヤ達によって石棺から叩き起こされたドクター目線で始まる第1話から、フードの中が見えるという形で素顔が解禁。
少なくとも「アニメ版ドクターの設定」においては銀または白色の髪と瞳を持つ人物として描かれている。
ただし、先民としての種族を特定できる身体的特徴は見られず、容姿・声色も中性的なため、種族や性別は依然として不明である。

アニメオリジナル展開として、ドクター救出を終えチェルノボーグからの脱出を図るアーミヤ一行は、逃げ惑いレユニオンのいる方へ向かおうとするウルサス人非感染者の避難民の親子を発見。
アーミヤは親子の救助を主張するも、自分達が発見され大打撃を負うリスクを取り上げたドーベルマンに窘められ、救助を諦めかける。
ところが、ここでドクターが指揮官としての才能を思い出し、PRTSからドローンを操作して敵陣を偵察しつつその場で作戦を立案。これがアニメドクターにとっての初指揮となる。
結果は大成功で、作戦の詳細は省かれたが、敵も含めて死者を出さずに勝利を収めた（ロドス陣営の攻撃は締め技や急所を避けたアーツ弾に留められ、戦闘後は医療オペレーターが気絶したレユニオン兵に応急処置を施している）。
しかし、感染者ばかりの一行は救出した避難民の親に拒絶され、同行を断られる。
このエピソードとアーミヤの解説を通して、ドクター（と本アニメから入った視聴者）は感染者問題というものを思い知るのであった。

原作におけるレユニオン編に準じているアニメ版の方針の一つでもある「戦闘描写に多くはかけない」というのも相まって、ドクターが直接指揮を執る描写は限られるが、
第10話では風向きから対峙する氷のアーツのからくりを看破しそれを打ち砕く一手をとるといった、理性にあふれまくった軍師っぷりを披露した。
第16話でのフロストノヴァとの決戦では、自身もPRTSのドローンを駆使して敵ドローンと相打ちに持ち込むなど微力ながら戦闘に貢献した。

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- 強敵・ボスキャラに対する、文句、感情的な投稿は認めますが、過度に暴力的、差別的、または性的な表現は避け、「こいつ本当に強くて腹立つ！」「何度も倒されてイライラする！」といった、より一般的な表現を使用するようにしてください。

「ルール違反投稿(木)に対して枝付けすること」「ルール違反投稿(枝)に対して葉付けすること」

※以上で示したルールのうち「誹謗中傷」とは、客観的な根拠なくそしり貶すことを指します。批判的な文をいっしょくたに「誹謗中傷」と判断するのは誤りですので、注意してください。

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不正なコンテンツ †

不正行為(アカウント売買、チート等)、バグ悪用に関する書き込み

解析以外ではわかりようがない、運営からのサプライズで用意していると思われる未実装物の実装日時をバラす無粋な行為

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不適切なコンテンツ †

アークナイツと無関係のコンテンツを引き合いに出したり比較対象とすること(例：他アプリやアニメ、VTuber等の外部コンテンツ)。また、そうなるように仕向けること。明確なこじつけや難癖とは言えない、公式言及のあったネタやオマージュ元の根拠を示せるような考察等は対象外
- 他のゲーム作品、アニメを引き合いに出すのは荒れる原因となりますので禁止です。引き合いに出すというのは、〜〜というアプリと比べてアークナイツの〜〜は○○だ。故に劣る、勝るといった内容となります。

本作のネガキャン
- 「まだこのゲームやってる人いるの？」「オワコンゲー」など現プレイヤーに不快な思いをさせる投稿を禁止します。ネガティブなことを一切言ってはいけないというわけではなく、ネガティブの範疇を超えた誹謗中傷と言える度が過ぎた投稿が対象となります。

性行為を連想させる発言、過激なアダルトワード
- 当サイトは年齢制限なしに閲覧できますので、性行為を連想させる発言、過激なアダルトワード(伏せ字含む)を禁止します。
- ソフトなアダルトワードは許容しております。(例:えっちな、色っぽい、エロい、ムチムチ等)

他サイト、アプリ、アニメの宣伝・誹謗中傷 (ただし、攻略情報や、当wikiにページ化されている攻略以外の情報(BGM、イラスト、絵師、関連商品のフィギュア、画集といった公式運営に関わりのある情報)のURL掲載、攻略サイトURLの掲載は認めます。攻略サイトURLを掲載する際はサイトオーナーに確認をとるか、サイト内にリンクフリーの記載があることを確認してください。)
- また、二次創作絵のリンク、アフィリエイトの要素のあるリンクは宣伝行為として禁止させていただきます。

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スパムと不正利用 †

意味を成していない文字列の羅列による書き込み
複数の板へのマルチポスト行為
6行以上のアスキーアート
書き込みログを無断で改変、削除すること

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許容ルール †

- ネタバレは違反対象にならないの？

ネタバレは違反対象になりません。大陸版で先行実装されている情報も自由に発言していただいて構いませんし、発言を白文字化する義務もありません。（白文字化するかどうかはコメント主の自由）

- 愚痴は違反対象にならないの？

基本的に愚痴そのものを違反対象とはしていません。管理人は、愚痴もゲームにおけるユーザーのいち意見ととらえています。
ただし、本作のネガキャン、愚痴の範囲におさまらない誹謗中傷・暴言・喧嘩腰な投稿は違反対象となります。
愚痴が不快な方は、NGID機能を使ってコメントを不可視にしてください。

- 煽りは違反対象にならないの？

煽り(ここでの煽りは、煽てる、煽動するという意味で、対象を得意にさせたり、意図どおりに仕向けさせようとすること)は人によって、煽りと思う・思わないの差が大きいので、違反とはしていません。煽りだと思ったらNGID機能を使ってコメントを不可視にしてください。

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ルール違反投稿に対して †

- ルール違反ではないが「不愉快」な書き込みはNGID

不愉快な書き込みであっても、板のルールに抵触していなければコメントアウト対象ではありません。
人によって、不愉快に思う書き込みのボーダーは異なりますので、反論・煽りあいなどせず、NGID機能を使ってコメントを不可視にしてください。

- ルール違反投稿のコメントアウトは許可されています

「禁止ルール・ルール違反項目」に抵触しているコメントは、管理人の許可なくコメントアウトすることを許可しています。
ただし、コメントアウトした際は、CO報告掲示板で必ず報告するようにしてください。
報告の書式は、CO報告掲示板のテンプレート通りにしてくたさい。

- コメントアウトした人物に対する処罰の可能性

CO報告掲示板に報告なくコメントアウトした投稿は復旧対象となり、コメントアウトした人物は処罰対象とさせていただきます。
ルール違反投稿でないものをCO報告掲示板に何度も報告する方は、独善的であると判断し、書き込み規制・編集規制を行わせていただきます。
CO報告掲示板において、ルール違反とはいえない報告は管理人の判断で復旧することがあります。

重ねてのお願いになりますが、ルールに違反していないコメントをコメントアウトするのはお止めください。
(例えば、「ルールには違反していないが、荒らしであることは誰が見ても明らかといった主観的な判断」や、「イタズラ」、「木をまるごとコメントアウトする」など)

- ルール違反投稿であるかどうか判断に迷った時は？NGID

書き込みの中には、違反であるとも、違反ではないともいえるような判断に迷う投稿があります。
そのような微妙な投稿をコメントアウトするのはトラブルの元になるので、
コメントアウトをせず、NGID機能を使ってコメントを不可視にしてください。

- 管理人によるコメントアウト

wikiru.jp運営様の削除要請があれば、管理人が特定のコメントのCOを行う場合がございます。

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ルールの追記や改修について †

本ルールはwikiを利用する人が楽しく利用できるように管理人が設定させていただきました。
ルールについての新案、改修案をご提案される方は、提案掲示板にて書き込みをお願いいたします。
また、本ルールは他のwikiru.jpのwikiでも流用していただいて構いません。
ルールの最終更新日時: 2024-10-06 (日) 09:15:27

掲示板の機能と使い方 †

初めて利用される方は必ず読みましょう。

+ コメントフォームの使い方の説明

+ URLの最後にスペースを入れてください

外部サイト(ツイッター、Youtube、画像アップローダー等)のURLを貼る際は、URLの最後にスペースを入れてください。(スペースを入れないと正常に遷移しない可能性があります。)

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