最終更新日時:2023-09-07 (木) 22:49:02

管理人からのお願い(2020年2月12日記載)

トラブルを起こさないため、以下の禁止事項ルールを必ずお守りください。

  • 他所様のサイトの文章を丸ごとコピーすること
  • 他所様のサイトの文章を少しだけ表現を変えた形で掲載すること
  • 他所様のサイトが推測する世界観、事柄、ストーリー、考察などを書くこと

上記を守れていない場合、その文章は削除対象となり、編集規制処分を実施させていただきます。
剽窃部分を各編集者様で削除していただいて構いませんが、編集の仕方がわからない場合は、
管理人までご連絡ください。

その際、剽窃該当箇所と、剽窃元の文も併せてご連絡いただきますようお願いいたします。
私にご連絡いただいた際の剽窃元の文のログは、確認後、削除させていただきます。

  • 2月12日 午前10時27分追記
    現時点で、どの文が剽窃箇所なのか、確認が追いついていないので、いったん全ての文をコメントアウトしました。剽窃ではない部分のみをコメントアウトを外す形で対応していただければと思います。

編集者の方へ:提案掲示板にて、グロ版実装済みの本筋部分については折りたたまない方針となっております。変更を希望される方は提案掲示板に諮っていただきますようお願いします(2022/6/2記載)。




このページには公式サイトの他、(信頼度上昇に伴って解放される)ゲーム内の文章および過去イベントのストーリー等からの引用が多々あります。
要するにネタバレ上等ですので、それが嫌な人は読むのをやめましょう。

またこのページに書かれているからと言って、これが正しい設定であるとは限りません。表記ミスがあるかもしれませんし、現時点ではあまり情報が出回っていないので文章が足りない部分や憶測でものを言っている箇所も結構あります。
もしミスや漏れなどがありましたら編集、コメントの程よろしくお願いします。

基本的な世界観のおさらい Edit

本作独特の用語は「用語集」にて説明しています。
ゲーム序盤の会話で一通り説明されますが、あいうえお順に「移動都市」「源石(オリジニウム)」「鉱石病(オリパシー)」「感染者」「天災」の5項目で
本作の奥深い設定のうち、最も重要な部分は理解できると思います。

テラの地図 Edit

TERRA EXPLORATION(大陸版の感謝祭記念生放送にて初公開)より。
日本版1周年記念で公開された日本語字幕付きのものはこちら。
青のマークがロドスの現在位置であると思われる。

これは「現在明らかになっている範囲の地図」( "Discovered Terra" / "Unexplored area" の表記あり)であり、この地図の外にもテラの土地は広がっていることに注意。
ちなみに、この情報をPRTSが開示するにあたって入力された認証情報はケルシーのものである。
テラ地図.png
(※日本語表記は編集者が付けました。画素の粗さもあって、間違っている可能性もありますので注意)

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上記紹介時のケルシーの台詞

国境2.png
モノトーンで国境が分かりづらいと思うので、目視コピーで色付けしてみた。そう大きくは違っていないはず。

国と勢力 Edit

ロドス・アイランド(Rhodes Island) Edit

  • 表向きは製薬会社「Rhodes Island Pharmaceutical Inc. (ロドス・アイランド製薬)」として医薬品の研究開発を行っている企業。通称ロドス。
    • ロドスが公開している資料では現在、国家や組織、あるいは個人が遭遇した感染者問題に応用できる医療プランを研究しており、キャリアや感染の有無を問わず各国の有能な人材を集めている。
      同時に、ロドスの社員には良好な医療環境や生活環境が与えられ、施設には最先端の研究設備が整えられており、行き場をなくした感染者や、感染者を取り巻く状況を変えたいという意志を持つ有能な人材を多く受け入れている。[出典:オープニングデモ]
  • ロドスの扱う「感染者問題」とは医学的な問題だけでなく、社会的な問題、すなわち感染者に対する迫害や感染者が起こす犯罪(差別への不満や将来への絶望による暴動など)も含まれる。
    「感染者を治療する方法を模索しつつ、感染者が起こす問題を解決する(by ドーベルマン)」
    「"治療法の研究"か"争いを鎮める"か――どちらか一方だけではダメなんです(by アーミヤ)」[出典:0-1戦闘後シナリオ]
    • 要は一般の感染者には治療を、迫害される感染者には居場所と治療を、暴れる感染者には鎮圧と治療を与えるということ。
      バイオでハザードな傘マークの某企業をキレイキレイした感じと例えられることも。
    • あくまで企業であって慈善団体ではないため、無報酬での治療等は基本的に行わないし、行えない。そのため、サービスを受ける者には金銭や労働など何らかの形での対価を要求する。
      例えば、感染者のオペレーターは、社員や協力者としてロドスの関連業務を行う代わりに、報酬や福利厚生の一部として医療サービスを受けている形となる。
    • ちなみに、現実において公営の感染症対策機関が軍事的実力を持つことは然程珍しくはない(例えば、アメリカ疾病予防管理センターは米軍が駐在している)。あくまで公営機関の話であるが。
  • 内情を知る者からの評価はおおむね高めだが、ロドスの知名度は決して高くはなく、むしろ傍から見れば怪しさ満点といえる組織のため、部外者からは疑われたり憎まれたりすることも少なくない。
    • というのも、テラにおいて感染者救済を謳う勢力といえば、弱みに付け込んでニセ医療や劣悪な労働環境を押し付ける搾取ビジネスや、本編におけるレユニオンのような過激思想へ走る集団が多く、ロドスも同類に見られやすい。
      更に、過度に感染者だけに入れ込まず、甘い言葉で夢を見させたりせず、感染者と非感染者の平等を目指す(=どちらとも敵対しうる)という特異なスタンスを大真面目に掲げていることから、ロドスを知った上で信じず、他の勢力へ縋り付く当事者も少なくない。
    • 思想面を抜きにしても、明らかに隠し事だらけの三人組がリーダーで、特定国家に属さず独自の小型移動都市に本拠地を置き、独自の思想により紛争へ介入する武装組織でもあるという実態を考えれば、むしろ怪しまれる方が当たり前と言っても過言ではないだろう。
    • そのため、1章冒頭においてケルシーが交渉に難儀しているように、国家や他企業といった対外関係の調整について苦労が絶えない。
      また、レユニオンなどの過激な感染者からは「感染者組織でありながら非感染者・体制側に付いた裏切り者」と認知されており、理念の他こうした面でも相容れない関係となっている。
  • 組織構成・所属メンバーについて
    • リーダーのアーミヤ、医療部門を統括するケルシー、戦闘指揮を担うドクターの3人による、実質スリートップの組織であると言える。[出典:図鑑および0-1戦闘後シナリオ]
    • 作中では以下の部門の存在が確認されている。プレイヤーが操作可能なキャラクターは、戦闘オペレーターとしてはドクター指揮下に入っているわけだが、作戦部以外の所属で戦闘オペレーターを兼任している者も多数存在する。
      • 作戦部:戦闘や救助活動を行うPMC・私兵に当たる部門。後述の行動隊・行動予備隊、ドーベルマン率いる教官陣、その他ロドス陣営の本職戦闘員オペレーターの多くが属する。
      • 医療部:製薬会社・医療機関としての役割を担う部門。部門長のケルシーや古参のワルファリンを始め、ロドス陣営の医療従事者オペレーターの多くが属する。
      • エンジニア部:IT・ロボット・武器など、医療以外の技術全般を扱う部門。艦内システム管理者のクロージャや、ロドス陣営の技術者系オペレーターの多くが属する。
      • 後方支援部:人事や医薬品以外の物資を取り扱う部門。
    • 現在ロドスに所属しているオペレーターの大半は過去二年で吸収した新メンバーであり、本当の意味でロドスを居場所としている者はまだ極少数だ。[出典:ブローカプロファイル]
    • ブローカ曰く、小娘であるアーミヤがリーダーの一人であることは、ロドスはブラック企業だという。[出典:ブローカボイス]
    • 民間人出身の戦闘オペレーターは例が多くないようで(本当か?)配属後も救済措置として「民間出身の戦闘オペレーターは、本人が前線業務の継続が困難だと判断した場合、戦闘オペレーターに従事してから一年以内に後方支援部への異動を申請することで、無条件に異動が認められる」という規定がある。また、従軍経験者でも少し審査を受けるだけで異動は認められるくらいには融通が利く。[出典:イベント18_午後の逸話]
    • 3トップを始めとした上層部の多くが長期的な利益や人道のためにかつての敵にすら手を差し伸べられる度量の持ち主であるためか、感染・非感染を問わず様々なワケ有り人物を保護している。
      法的な権限を持つわけでは無いが、現地当局に隠れて犯罪歴を持つ感染者の保護を行うこともある(大抵の地域では当局に渡しても人権が守られず、非感染者と対等に裁判を受けられないどころか即刻処刑の危険すらあるため)。
    • 更には外部の協力者も多いが、それゆえに組織内外で複雑な人間関係が生まれ、その中で多数の爆弾を抱えているのも事実である。
      例えば、一国で強い政治的発言力を持つ人物との関係がある一方で、テロ組織の一員であった人物も抱えている。
      また、オペレーターとして操作できる人物の間でかつて殺し合っていた組み合わせや、今なお単独接触が禁じられている組み合わせも存在する。
    • 感染者になるとアーツ適性が上がる傾向があるためか、個々の戦闘員の練度は高い。理念上、可能な限り不殺を心掛けているようだが、それを可能とする実力も持っている。
      • しかし、個々はともかく組織全体の軍事力としては小国の小型非前線移動都市の標準軍事力となんとか競い合える程度であり、まともな正規軍とやり合うのは絶望的らしい。(ドーベルマン談)[出典:イベント18_午後の逸話]
  • 作中のどの国家にも所属しておらず、しかし事務所は各地に設けている、多国籍で無国籍な企業である。
    • 本艦への仕入れなどは各地の支部を経由して行われている。
  • 「ロドス・アイランド」の名を冠する移動都市が本部である。その外観は公式ページのアートワークおよびリリースPVで確認できるが、一言で言うなら弁当箱。陸上艦と言った方がイメージしやすいか。
  • 「年少オペレーター達の朝の授業が終わると、彼らはこぞってレンジャーおじいちゃんのお話をせがみにやってくる。」[出典:レンジャープロフィール]
    • この「年少」が指す年齢は定かではないが、「子供たち」と表現できる年齢ではある様子。ロドスが技術開発あるいは戦闘用のみではなく生活の場としても機能する移動都市であることがわかる。
    • 上記の設立時期からして、流石に内部で子供が生まれているとは考えにくい。となれば、子供たちは保護された幼い被災者あるいは感染者であろうか。
  • アークナイツの英語表記"Arknights"のArkとはノアの方舟を意味する語であり、副題の「明日方舟」とも合致する。この移動都市を、テラにおける鉱石病という洪水から逃れるための方舟になぞらえているのか。
  • ロゴマークはチェスのルークにも似た塔と思しき建造物。
    • 塔のモチーフ自体は取り立てて見るべきものは無いが、下記バベルとの関連を考えると微妙にきな臭さが漂ってくる。
    • チェスのルークは「城」「塔(主に独語)」の他に「戦車(サンスクリット語)」「船(露語)」という意味合いがあり、ゲーム名からもまさにピッタリのモチーフであると言える。
  • ロゴマークの縁取りには英文があるが、これには2つのパターンがある。
    • 人事ファイルなど、ゲーム内で一般的に目にするバージョンは"May I enjoy my life and practice my art"および"Respected by all men and in all times"。
    • これは「ヒポクラテスの誓い」の一節。「医術を真摯に執行する」といういくつもの誓いを神々に立てた上で、「(これらの誓いを守る限りにおいて、)私は生を楽しみつつ技を為し、全ての人々から尊敬されるだろう」と続く結びの一部。
    • ヒポクラテスは医学の祖として知られ、その誓詞と精神は現代でも受け継がれている。つまり、製薬会社としては一般的な文章である。
  • タイトル画面*1でのみ確認されているロゴマークには"Bitter forces may have wholesome effects"および"The last stand against originium"とある。
    • 前半は「良薬口に苦し」="Bitter pills may have wholesome effects"のもじりだが、「薬」(pills)が「力」(forces)に変わっており、それに伴って文意もやや不穏なものに変わっている。
    • 後半は直訳すると「オリジニウムに対する最後の抵抗」。こちらはこちらで、対象が源石病(Oripathy)でないあたりが意味深。
  • 名前の元ネタと思われる「Rhodes Island (ロドス島)」はエーゲ海の東の端に実在する島で、世界七不思議の一つ「ロドス島の巨像」で知られる。
    • 1309年に聖ヨハネ騎士団が島をイスラム勢力より奪取、本拠地として以降ロドス騎士団と呼ばれるようになった。このロドス騎士団は、傷病者の治療も行う病院(ホスピタル)騎士団であった。
    • 1522年にはロドス島をオスマン帝国に奪われ拠点をマルタ島に移したが、ナポレオンの侵攻によって1798年にはマルタ島も喪失し領土を失った。しかし現在でも『マルタ騎士団(ロドスおよびマルタにおけるエルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会)』として主権を保持し、多くの国と外交関係を結んでおり国際機関にも加盟している。軍馬に代わり救急車を駆り、現在も医療を中心とした慈善活動を継続している。
    • 日本で有名な「呪われた島」の名前は「Lodoss」であり、関係は全くない。残念。

行動隊、行動予備隊 Edit

  • ロドス作戦部に属する戦術チーム。行動隊A4、行動予備隊A1, A4, A6が確認できる。ミリタリーらしくAはAlphaと記述するようだ。英語ではOperations Detachment, Operations Preparation Detachment。

特殊行動隊 Edit

  • エリジウムは特殊行動隊の第三小隊隊長補佐。戦場通信の維持と秘密作戦の支援を担当。
  • ディピカも特殊行動隊所属とされている。

エリートオペレーター Edit

  • 別格の実力と権限を認められたオペレーター。ロドスの中でもトップクラスの個人戦力に加えてリーダーの資質も求められ、ドクター等の優れた指揮官を別個に置かずとも作戦を遂行できるとされる。
  • プレイアブルキャラクターではブレイズロスモンティス、非プレイアブルではOutcastAceが該当する。また、3トップの一人ケルシーはこの括りではないものの、エリートオペレーター相当の実力とみなされることが多い。

S.W.E.E.P Edit

  • レッドスカベンジャーなど陽の当たらぬ世界で生きてきた者たちで構成されている。特にレッドはケルシーの私兵に近い。
    また、レッドは勿論のことプラチナマンティコアなど「暗殺」に少なからず関わりのあるオペレータが所属していることから、ケルシー医師の権限で動かせる私兵部隊というだけなのかどうかは疑わしいところである。真相やいかに。

療養庭園 Edit

  • パフューマーが管理人をしている療養施設。温室もあるらしい。[出典:パフューマープロファイル]
  • 温室の管理人はポデンコ。温室と草花の管理を行っている。[出典:ポデンコプロファイル]
    • バグパイプの基地配属時のボイスは「温室はどっちだべ?」。コンバイン、トラクター、ティラーが扱える彼女なら温室が充実するだろう。――作物だらけに。
  • 庭園を拡充するに当たってバグパイプが正式加入し、ビーンストークが庭園の一角でハガネガニ飼育をする事になった。[出典:パフューマー回想秘録]

事務所 Edit

  • ウォルモンド、ヒロック郡、ツインリバー、龍門、ロコモティバ、カジミエーシュのどこか(騎兵で言及・場所不明)、炎国のどこか(将進酒で言及・場所不明)、カレドンシティ、ヴィセハイム、ボリバルのどこか(承曦グレイ回想秘録・場所不明)
    アイアンフォージ(オリジニウムレコード黒鋼)に存在が確認できる。
  • ドッソレス、イベリア北部*2の灯台跡、カジミエーシュ大騎士領に設置が予定されている。
  • このほか、トネール村に事務員の駐在が確認できる。

バベル(Babel) Edit

  • ロドス・アイランドの前身にあたる組織。ドクターケルシーは図鑑でのDATA No.がロドスを示すRではなくBとなっている為、ロドス以前の何かの所属先が示唆されていた。[出典:図鑑]
  • 闇夜に生きる」でその実態が一部明らかになった。
    • 構成員はリーダーのテレジアにドクターとケルシー、加えてWやクロージャ、Scoutなど。この時点では仕事に関わっている様子はないが、小柄なコータスも確認できる。
    • 建造中の移動要塞を所有しており、テレジアによれば、その本当の名前は「ロドス・アイランド」とのこと。クロージャは艦内のシステムを「移動しながら構築中」だった。艦の設計図はアーミヤの故郷であるレム・ビリトンにあったという。
    • カズデルの内戦は、カズデルの長であるテレシスとテレジアの後継者争いであり、テレジアが暗殺されたことでバベル側(ドクター)の敗北となったようだ。その後バベルのメンバーは姿を晦ましたという。
    • ドクターは重傷を負い、ケルシーによってチェルノボーグの石棺に入れられた。[出典:M8-8後]
    • ロドス本艦はテレジア死亡後カズデルを離れたことが確認されているが、その後ロドスとして発足する経緯は現時点では描かれていない。[出典:DM-6後]
    • Wの背景ロゴはバベル。図鑑ナンバーもB214となっている。基地ボイスは「闇夜に生きる」でテレジアとクロージャが直せていなかったドアを懐かしんだもの。
  • 初期からアークナイツの開発及び中国版運営会社であるHypergryph社の公式HP、及びアークナイツの公式HPで公開されている#アーミヤのイラストにて、ロゴのみが確認されていた謎の存在。
    四つのピースを組み合わせると全体像が現れる。どことなくロドスアイランドのロゴに似ている。

レユニオン・ムーブメント(Reunion Movement) Edit

  • 感染者であれば種族を問わず受け入れるが、非感染者に対しては極端に排他的な姿勢を見せる感染者組織。彼らは「感染者は自らの立場に誇りを持ち、積極的に力をつけ、そしてそれを行使すべきだ」と宣言し、暴力という最も原始的な手段を用いて感染者の権利を奪い返そうと目論む。[出典:公式サイト用語説明]
    • X字のロゴの意味は、「感染者への迫害のすべてはいずれ必ず朽ち果てる」というもの。
  • 時系列での名前の初出はR8-6前。この時点ではタルラは「ある都市にいる友人が感染者に向けて団結を呼びかけ、レユニオン・ムーブメントを名乗って感染者に対するウルサスの厳しい統治に抗議している」と述べている。
    • この「友人」についてはEND8-1で補足があり、アレックス(スカルシュレッダー)とリュドミラ(クラウンスレイヤー)であることがわかっている。つまりレユニオンの名称はタルラ側が由来ではない。
    • その後R8-11では「皇帝の利刃」が、DM-6前ではヘドリーが、それぞれタルラらの集団をレユニオンと表現しており、黒蛇化以前にタルラをリーダーとする「レユニオン・ムーブメント」が組織として確立されたことがわかる。
  • タルラははじめ、住んでいた村がウルサス政府の感染者監視隊に目をつけられ、親しい人物が連行されそうになったことに武力で抵抗し、他の住民に被害を及ぼさぬよう村を去った。[出典:R8-1前後,R8-3前後]
  • タルラが「不死の黒蛇」に人格を乗っ取られると、感染者を扇動することによる社会秩序の破壊を目的とする暴力的な集団へと変化していく。志の実現ではなく現状への不満から参加したメンバーの多くにとって復讐は望むところであり、そうしたメンバーは単に非感染者であるというだけの者や、ロドスのように感染者でありながら破壊活動を否定する者を敵視するようになる。
    • マドロック、ボブ、イーサンはこの変化を否定して脱退したほか、パトリオットやフロストノヴァのように迷いを抱えたままチェルノボーグ事変まで帯同したメンバーもいた。
  • メインテーマ0章の時期に、チェルノボーグ市街地で武装蜂起し、テロ組織として表社会に現れる。ドクター救出作戦中のロドス・アイランドも巻き込まれる形で被害を受けた。
  • 本編第5章では、レユニオンの実働部隊は巧妙な作戦で一度は龍門中枢への侵入に成功する。しかしロドスと近衛局の反撃を受け敗走。攻略に参加した幹部もほとんどが死亡・行方不明という大打撃を受けた。
    • チェルノボーグ市に陣取るレユニオン本隊は救援を送ることはなく、事実上の捨て駒としてしまった。そしてチェルノボーグ市そのものを龍門へ突撃させる作戦を決行する。
  • レユニオンの動向とウルサス政府の利害が不思議と一致することにより、レユニオンという組織そのものが鉄砲玉ではないかという疑惑が浮上。
    • ロドスはチェルノボーグ市に潜入し、レユニオンの分裂とウルサス政府の関与を確信。パトリオットの遺志を継ぐ遊撃隊と協同し、事態の鎮静化に動き出す。
    • タルラが敗れ、チェルノボーグ市を停止させたことでレユニオンは指揮系統と戦力の大部分を喪失。チェルノボーグ事変は発生から約2週間で終息した。
  • タルラ敗北後の9章以降では、ナインを中心に再編され、ロドスを裏切った元オペレーターGuard等も加わり存続している。
    • クルビア、リターニア、シラクーザ、ヴィクトリアの感染者と接触した後、チェルノボーグで起きたことの真相を知るべく、事変の1年後にタルラ奪還のためロドス本艦を襲撃する。
    • 感染者抑圧に対する怒りと武力を手段とすることは相変わらずのようだが、ロドスを襲撃した際にも医療に影響が出ないよう配慮するなど、チェルノボーグ事変のような狂暴性は大分薄れている印象を受ける。
    • ナインもGuardも本人は穏健派であるが、古参メンバーの多数が死亡・脱退した中で幹部の座に転がり込んだ新参に過ぎず、古参幹部ほどのカリスマ性は認められていない。
      末端の構成員にはテロすら辞さない過激思想の持ち主が未だ存在するなど、黒蛇タルラに毒された影響も抜けきっておらず、彼らを暴発させないよう組織のコントロールに苦慮している事も伺える。
      タルラの強奪も、ガス抜きとして「チェルノボーグ・龍門での失策で多くの犠牲を出しながら、自身はロドスに投降して生き延びた裏切り者」に説明責任を負わせるという意図があって決断されたと示唆されている。

錆槌(Rusthammer) Edit

  • 初出はケオベの統合戦略だが、この時点では(作中における)現実世界の存在かは不明であった。「文明から離脱し、荒野を徘徊する暴力組織」と形容されていた。
  • 灯火序曲「大地粉砕」では(作中における)現実世界初登場となった。レユニオンを離脱したガレスとイラが入団?した。
  • VIGILO「終ぞ希望を抱かず」ではキャノットが少なくとも一定の集団を率いていることが判明した。彼いわく「実に自由な組織で、多様性に富んだ集団で溢れている」らしい。
  • 闇散らす火花「チャリン!」ではキャノット率いる集団が巨大ハガネガニを操ってヴォルヴォート・コシンスキーから兵器を奪った。そしてキャノットの口から理念が語られる。

ウルサス帝国(Urusus Empire) Edit

  • テラの北方に広大な領土を持つ帝国。「ウルサス」と言った場合、国家を指す場合と、主要民族であるウルサス人を指す場合がある。
    • ウルサスを主体とする巨大帝国で、北方に広大な領土を有する。鉱物資源が豊富であるが、大部分の領土は未開拓のままとなっている。四皇会戦で戦争経験を積んだ先帝ウーマニにより工業化と軍事力の強化が推し進められ、近隣国家と積極的に戦争を行うことで急速に勢力を拡大した。しかし後に極東との戦争に敗れたことで、軍隊と新旧貴族との軋轢が衝突に発展し、劇的な社会変革を遂げた。[出典:ログイン前の用語説明]
    • テラ歴31年、ヒッポグリフ帝国がウルサス帝国に名前を変更した。統治階層が「神民」であるヒッポグリフ族から、ウルサス族へと交代したようだ。[出典:10-19]
  • ズィマーイースチナグムなどのウルサス族の多くのオペレーターが、出身地「ウルサス」となっている。
  • 現在の皇帝はフョードル(Fyodor)
    • 残虐な刑罰を拒む、感染者への差別解消を目指すなど、テラにしては珍しい人格者として描かれているが、やや理想に走りすぎるきらいがある。しかし側近のヴィッテから段階を踏むことを助言されると素直に受け入れるなど、無能ではないようだ。[出典:END8-1]
  • 先代皇帝は外に敵を作ることで国内を団結させて統治していた。しかし感染者は受け入れなかった。[出典:8-11後]
  • 感染者に対しては差別がきつく、大多数の者が憎悪を抱いている。[出典:END8-1]
  • 元ネタについて
    • 都市名・人名その他の要素が概ねロシアである。ただ時代はかなり前後している。
    • 主要な枠組みとしては「もし日露戦争直後にニコライ2世が亡くなり、進歩的な思想を持つ新皇帝とウィッテが二人三脚で緩やかな改革を目指していたら」というところだろう。
    • 「ウルサス学生自治団」メンバーは名前の表記にキリル文字が用いられている。ビーハンターなど他のウルサス出身者はラテン文字表記。
    • ロゴは双頭の鷲に五芒星が記されたもの。鷲はもともとローマ帝国の象徴であったが、東ローマ帝国が双頭(東西を統べる的な意味合いらしい)とした後、ロシア帝国をはじめとする正教会の影響力が強い国家が国旗に採用するようになった。
    • Ursusは熊を意味するラテン語なので、名称は種族由来。(種族別キャラクター一覧を参照)
  • 料理について
    • グムのプロファイルに「ヤコヴレヴィチソーセージ(ガーリック風味)」が登場する。中国語表記は雅阔列维奇红香肠(蒜香)、英語表記はYakulevich red sausage (with garlic)であり、英語ではなぜかvが抜けているものの、いずれも日本語で欠落している「赤」という情報が含まれている。
      • リトアニアにはskilandisというソーセージがある。膀胱に詰めて丸形にするものが知られるが、膀胱を取ったら腸も取れるので当然棒タイプもある。ニンニクを使用し、非常に赤い。
      • ロシア人のイヴァン・ヤコヴレヴィチ・チューリンによって中国・ハルビンに持ち込まれ、「紅腸」として食べられている。
    • シエスタではグムが「ウルサス特製のアイススイーツ」を販売する露店を出していた。
      • モスクワのグム百貨店が1954年に販売を開始したアイスクリームは、「グムのアイスクリーム」としてモスクワ名物になっている。
    • 「ファントムと緋き貴石」の秘宝として「ウルサスフリエーブ」が登場する。酸っぱいらしい。
      • フリエーブ(хлеб)はロシア語でパン。
      • 小麦が育たない寒冷地で作られるライ麦パンは、イーストでは膨らまないためサワードウを用いる。そのため酸味がある。
    • ファントム統合戦略の秘宝「スピッタース」はウルサスの酒。ボトルに96%と書いてある。
      • ポーランドで製造されるウオッカの一種「スピリタス」は96度のほぼ純粋なエタノール。ロシア人はウオッカをがぶがぶ飲むことで知られるが、一般的なウオッカは40〜45度程度である。

チェルノボーグ市(Chernobog) Edit

  • ウルサス帝国の都市の一つで、龍門と並ぶ、第0章〜第8章の主要な舞台。
  • ズィマーイースチナグムはチェルノボーグ市生まれ。[出典:各人のプロファイル]
  • 市長は新興貴族のボリス侯爵。チェルノボーグの動力源であり、ドクターが目を覚ました「石棺」は彼の時代に発掘された。[出典:ロサプロファイル、本編第8章]
  • なお、ボリス侯爵はチェルノボーグ事変の際に自分の区画を切り離して離脱したが、最終的に助からなかった。第4章の舞台である廃棄された都市がそれである。
  • 元ネタとして、スラヴ神話に同名の死神がおり、「黒い神」を意味する。
  • ティザーPVに地図があり、ウクライナ・キーウ市と河川および州境が完全に一致している。
    • キーウ市の北西にあるチョルノービリ原発には、事故により漏出した放射性物質からの放射線を遮断するために建設された構造物(壁はコンクリート、屋根は鋼板)があり、石棺と呼ばれている。
+

アニメ「黎明前奏」での解説

アザゼル(Azazel) Edit

  • チェルノボーグ市にある、感染者のための闇診療所。第1章で壊滅した様子がわずかに語られる。ロドスの一部のメンバーには周知の施設であったようだ。
  • 初代管理者は「ウルサスの失脚を画策していた」「(ヘラグの)最も信頼していた者」であった。彼は「裏切りを企て、診療所を信じていた全ての感染者を傷つけた」。
  • ヘラグは初代管理者からこれを受け継いだ。ヘラグがロドスに協力するのはアザゼルの再建のためらしい。[出典:ヘラグボイス]
  • 破壊されたアザゼルの様子にはヘラグとパトリオットが不自然さを互いに述べていたが、8章が終了しても明言されることはなかった。ヘラグは犯人の見当がついているようだが決定的な証拠がないため口を閉じている。[出典:戦地の逸話ヘラグプロファイル、END8-1]
  • Azazelは旧約聖書レビ記で儀式における贖罪の相手として登場する。七十人訳聖書では名称が削除されているため少なくともカトリックには存在しないが、エピソード自体は「スケープゴート」の由来として比較的知られていると思われる。

ペテルヘイム高等学校 Edit

  • チェルノボーグ市にあるズィマーが通っていた高校。イベント20_ウルサスの子供たちの主な舞台。チェルノボーグ事変にてレユニオンは各高校の学生を集めて学校を封鎖した。
  • チェルノボーグ事変では、イースチナとグムは別の学校、ロサは貴族が通うまた別の学校(ロサが生徒会長)から集められたようだ。イースチナとグムは同行していたが、制服が違うので別の学校かもしれない。
  • イベント収集アイテムのペテルヘイムクッキーは、学校のオリジナル商品で学生に人気。[出典:ペテルヘイムクッキーフレーバーテキスト]

ウルサス学生自治団 Edit

  • チェルノボーグ事変を生き延び、ロドスに保護されたウルサス人学生たちがズィマーをリーダーに結成した学生組織。
  • ロゴマークは握られた右手と、それを囲うように「Урусуский ученический союз самоуправления」と書かれているもの。
    • ウルサス語=ロシア語とするならばこれはウルススキー・ウチニーチェスキー・サユーズ・サマウプラヴレーニャと読み、直訳すれば「ウルサスの学生の自治連合」となる。
  • イベント「ウルサスの子どもたち」ではチェルノボーグ事変でペテルヘイム高等学校が外部と遮断、学生達が幽閉され「ある事件(遠回しではあるが「ある人物の死」)」が起こった事が語られているが、学生自治団のメンバーは誰一人としてその事に触れようとせず、ストーリー展開も核心とは程遠い。またロサのプロファイルからはドクター達が0章で出会う以前にメフィストと接触している(前述の学生達の幽閉の指揮をとっていたか?)記載があるが、事件と関連しているかどうかは不明。

血峰の戦い(Bloodpeak Campaign) Edit

  • ウルサスが極東に攻め込み、敗北した戦い。
    • オムニバスストーリー「赤松林」における「ワイルドメイン」ことイヴォナの話によると、第十次ウルサス=カジミエーシュ戦争後、ウルサス貴族らは当時の皇帝が病の床についていたことをいいことに戦利品を自ら蓄え、権力をほしいままにした。これにより軍の腐敗が進み、時の皇太子(現皇帝)にそれを気付かれそうになると国外に敵(つまり極東)を作り上げたらしい。だが結果は上記の通りで、最終的には帝国領内へ逆侵攻されるという醜態を晒した。
      • 現実における日露戦争を彷彿とさせるエピソードだが、日露戦争の主要な戦いはほとんど朝鮮・清国で行われ、決戦の地も奉天(現瀋陽)であったこと、火蓋を切ったのが日本側であったことなど、相違点も複数存在する。
  • この戦争以降、ウルサスでは貴族と新しい政治家が事あるごとに絶えず軍事力の削り合いをし、軍事裁判も起こり、数十年で少なくとも百人にのぼる将校が処分された。生き抜いているのは指で数えられるほどで、ヘラグが生き残ったことは「非常に幸運なこと」である。[出典:ヘラグプロファイル]
  • ヘラグはこの戦いで先鋒指揮官を務め、功を立てた。しかし彼はその後姿をくらました。[出典:ヘラグコーデ]
  • 極東側の事情については極東の節に記載する。

大反乱 Edit

  • ウルサスの政情の解説でしばしば登場する事件。一部の貴族と地方軍が起こした大規模なクーデター(失敗)。
  • 「ウルサスなど古典的な国では、貴族は依然として権力を持ち続けた。その政治的構造が変わったのは、大反乱の時である。」[出典:ロサプロファイル]
  • 当時を知るヘラグパトリオットらウルサス関係者から断片的な情報が伝わる。

「皇帝の利刃」 Edit

  • ウルサス皇帝の身辺を固める近衛兵。フルフェイスのマスクとそこから伸びるチューブが特徴的。
  • 部外者から見れば、彼らの登場は「ウルサス皇帝が本腰を入れて殺しにかかってくる」という意味であり、遊撃隊の盾兵ほどのベテランでも動揺を隠せなかった。
  • その存在も知らぬ民間人には、人を殺して顔を剥ぎ、身元不明の死体をいくつも林に残していく「顔剥ぎのデーモン」の伝説として知られている。[出典:R8-11]
  • たった一体でも数個小隊を完膚なきまでに叩き潰すことができる [出典:「皇帝の利刃」] 。複数ともなればその脅威は計り知れない。
  • 皇帝の身を守るだけの存在ではないらしく、テラの外側にいる何かと対峙していることが示唆されている。[出典:「皇帝の利刃」、追跡者]
  • マスクの下には「悪魔の死骸の破片」と呼ばれた何かが内蔵されており、外気に漏出するだけでも一大事になるようだ。[出典:遺塵の道を]

サンクト・グリファーブルク(Deity Grypherburg) Edit

  • 文脈的にウルサスの首都と思われる。[出典:WD-ST-1]
  • 元ネタはサンクト・ペテルブルグだろう。1917年までロシアの首都であった。
    • 英語版の翻訳センスは一体…
  • 名前はかつてウルサスを統治していた種族であるヒッポグリフに由来するものと思われる。

炎国(Yan) Edit

  • 読みは「えんごく」。[出典:TERRA EXPLORATION] テラの東方に存在する大国。
  • エフイーターワイフーの出身地。二人とも格闘技(カンフー、詠春拳)が巧みという共通点があるが、出身地に依るものだろうか。
  • イベント16_洪炉示歳では、龍門では廃れていた、ニェンに関する古代の伝承を炎国にて調査した。
  • 「あのような大国からすれば、ロドスはまだ眼中にないようだ。そのような「無関心」のおかげで我々は何度も無事にやり過ごしたのだ。」[出典:レイズプロファイル]
  • 御史台、大理寺、粛政院という官僚組織がある。[出典:レイズボイス]
  • 元ネタについて
    • 明らかに中国であるが、政府組織を見る限り、隋・唐のイメージが強いように思われる。隋・唐の政府組織は三省六部と呼ばれ、皇帝の下に立法機関にあたる中書省・門下省(現代日本なら衆議院・参議院)と行政機関にあたる尚書省(現代日本なら内閣)があり、尚書省の下には吏部、戸部、礼部、兵部、刑部、工部と呼ばれる部署(現代日本なら省庁)があった。 尚書省の代表(現代日本なら内閣総理大臣)が尚書令、六部の代表(現代日本なら国務大臣)が尚書である。これらとは別に、内部監察機関として御史台が置かれ、その下部組織として「大理寺」や「左粛政台・右粛政台」などが見える。
    • 太傅(たいふ)は日本の摂政・関白に相当する、皇帝の補佐役である。
    • 太尉(たいい)は、防衛大臣・国防大臣に相当する、軍事の省庁のトップである。"大"尉ではない。
    • 三公(さんこう)とは、官職において最高位に位置する3人を指す。王朝により何を指すかは異なり、例えば周では「太師・太傅・太保」、後漢では「司徒・太尉・司空」だった。アークナイツでは太傅と太尉が登場している。(ただし、この二人が三公なのかまだ明言されていない)
  • 料理について
    • インテリアシリーズ「龍門食坊」に「餃子店看板」「餃子店メニュー」がある。
      • メニューをよく見ると簡体字で焼餃子と書かれているのだが、餃子を焼くのは日本の文化であり、中国南部では蒸し餃子が一般的である(エビ餃子のような感じで豚肉の餃子も食べる)。
      • 中国では餃子と呼ばれないが、「油角」という揚げ餃子に相当する料理があり(ただし皮はもち米)、香港を含む中国南部でよく食べられている。「皮はパリッと餡はジューシー」と言うならこちらが適当なようにも思える。
    • ホシグマが、彼方を望む「続かず」ではスワイヤーに焼きビーフンを、バグパイプの回想秘録ではバグパイプにチャーシューまんを差し入れている。
      • 大陸版ではそれぞれ炒粉、叉烧包となっており、日本人のイメージ通りの広東料理である。
    • 将進酒で登場する「毛血旺」は四川料理。内臓など癖の強い肉を主とする具材を、アヒルの血と大量の香辛料で煮込んだもの。
    • 「また会えたね」のリー探偵事務所の夕飯「宮保肉丁」は、宮保鶏丁(鶏肉とナッツの炒め物)と思われる。
    • リンのボイスにある「菠蘿油」は香港発祥の菓子パンで、メロンパンに近い。

龍門(Lungmen) Edit

  • ウェイ・イェンウが統治する移動都市。建ち並ぶビルと発達した交通網を誇り、炎国の経済拠点の一角を担う。[出典:ログイン前の用語説明]
  • 「龍門」は中国語読みの"「ろんめん」"と読む(アークナイツ公式サイトのホシグマとチェンの紹介文中より)。第2章からの舞台。ウェイ・イェンウー長官らが政治を取り仕切る。
  • 中国版で、龍門所属のオペレーターは時々広東語を喋る。
  • 作中の背景画像には度々高層ビルが立ち並ぶが一方でスラムには貧困層や感染者がおり光と影が伺える。
  • 治安維持組織である龍門近衛局はチェンとホシグマが所属する龍門近衛局特別督察隊以外の部隊(6章で登場)もあり階級分け部隊区分の明確化など高度に組織化されている様子が垣間見える。経済力に見合った軍事力も持っているようだ。
  • ショウが所属する龍門消防局(Lungmen Fire Department)がある。
  • 8章の後、ロドスの事務所が置かれている。[出典:彼方を望む]
  • 水上から高層ビル群を眺める背景は香港・ビクトリアハーバーからの眺めをモチーフにしていると考えられることや、リンのボイスに菠蘿包が登場することから、都市の元ネタは香港と思われる。
    • 名前の元ネタは洛陽市にある龍門石窟と思われる。南北朝時代の魏(北魏)の仏教寺院で、世界遺産に登録されている。ウェイの中国語表記が魏なのは偶然ではなかろう。
    • 北魏には外戚(皇帝の母方の家)の干渉を避けるため、皇太子の生母を殺害する「子貴母死」という慣習があった。タルラに関して意識しているかもしれない。
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アニメ「黎明前奏」での解説

龍門近衛局(Lungmen Guard Bureau Special Operations Task Force) Edit

  • 龍門の部隊。所属オペレーターはチェンホシグマスワイヤー
  • 龍門の治安維持などを担う警察や軍隊にあたる組織。幾つかの部隊がありチェンはその内の龍門近衛局特別督察隊の隊長、ホシグマはその部下である。
  • 第6章ではレユニオンへの反撃を行う裏で近衛局の一部が暗躍しており、チェンとは別の指揮系統で色々と黒い部分も持ち合わせた組織である事が判明した。

ペンギン急便(Penguin Logistics) Edit

  • 龍門の運送会社。第2章を見てもわかるように相当な戦闘能力を有する。
  • 街を爆走しては武器を振り回して暴れ、周囲に対する被害も相応に甚大。しかし、龍門では器物損壊も後に賠償金さえ払えば特にそれ以上の刑罰はないらしく、犯罪者として追われる様子はない。
    • 無論、市内での射撃はゴム弾にするなどそれなりの配慮は行っている(出典:イベント「喧騒の掟」)。
  • もちろん法では裁かれぬというだけで、「喧争の掟」ではシラクーザマフィアとの戦いでスラムの住人とその庇護者である「鼠王」の怒りを買い、彼らから制裁を受けることとなった。
  • ボスはミュージシャンとしても著名なエンペラー。その下にエクシアを筆頭に、テキサスクロワッサンソラがトランスポーターとして所属し、他に事務員でイースが所属している。
  • モスティマも所属しているが、数年単位で行方不明になる。
    • エクシアがラテラーノからはるばる龍門に、そしてペンギン急便にやって来たのは彼女を追ってのことである。

リー探偵事務所 Edit

  • ウンワイフーのプロファイルで登場する。名前の通りリーが所長で、ア、ウンが所属、ワイフーがアルバイト(本業は大学生)のようだが、プロファイル以上の情報は明らかでない。
  • ロドスと比べると狭くて汚いらしい。[出典:ワイフーボイス]
  • 所長含めて構成員は圧倒的なモフ度を持っているため一部ドクターからの絶大な支持を得る。

姜斉城 Edit

  • マルベリーの出身地。
  • 洪炉示歳第二幕ではホシグマが大酒飲みの例示としてウルサスと共に挙げている。劇中劇の情報だが、ここをフィクションにする意味はあまりないので事実だろう。
  • 中国・春秋戦国時代前期の斉(姜斉)が名前の元ネタと思われる。

勾呉 Edit

  • こうご。炎国の地域の一つ。
  • 勾呉城(こうごじょう)はウユウが育った街。実戦的な武術を教える武館がある。
  • 泥翁町は画中人でシーが引きこもっていた町。灰斉山の麓にあり、宝石の産地。
  • 中国では勾は句の俗字としても使われるため、春秋戦国時代前期の句呉(後の呉)が名前の元ネタと思われる。

尚蜀 Edit

  • しょうしょく。将進酒の舞台となった地域。知府(市長)であるリャン・シュンが治める。
  • もともとあった山ごと移動都市プラットフォーム上に移植されているが、天災が少ないため実際に移動したことはない。[出典:リィン回想秘録]
  • 三山十七峰と呼ばれる名勝がある。昔は十八峰あったが、「尋日峰」が天災で消滅したため十七峰となった。
  • 四川料理が出てくるので、三国志でもおなじみの中国南西部の蜀が元ネタと思われる。
    • インテリアシリーズ「山城茶館」は尚蜀がモチーフ。茶摘みかごの説明にある「蒙頂茶」は実在するブランド茶で、蒙山茶と表記されることの方が多いが、四川省雅安市の名産品である。ウォールディスプレイ(山城)の説明にある「西江」は実在する河川であるが、雲南省から広州に向けて流れるものであり四川省を通らないため、尚蜀のモデルには雲南省も含んでいると考えられる。

大理寺 Edit

  • 司法・裁判を司り刑罰を施行する政府組織。
  • レイズが所属する。役職は「少卿」。

粛政院 Edit

  • 官吏の監察を行う政府組織。
  • タイホーが所属する。役職は「副監察御史」。

司歳台 Edit

  • 歳を司るとの名の通り、ニェンシー等の元である「歳」と呼ばれる巨獣の管理、研究を行う政府組織。
    • イェラグやサーミ等に確認されている他国の巨獣についても研究しているようだ。
  • ズオが所属する。役職は「平崇候」。

礼部 Edit

  • 儀式、教育、外交などを司る政府機関。
    • 司歳台も元は礼部の下部組織だったが離脱した事により警戒している。
  • ニン・ツーチウが所属する。役職は「左侍郎」。

玉門 Edit

  • 登臨意の舞台となった移動都市。読みはユーメン。
  • 炎国北部の国境地帯を守る軍事都市で、武術が盛ん。
  • ズオ・ラウの父であるズオ・シュアンリャオが治めている。
  • 中国・甘粛省に玉門市があり、前漢時代に建設された玉門関は万里の長城の西端として知られている(諸説あり)。

レム・ビリトン(RIM Billiton) Edit

  • アンセルサベージロープ、そしてアーミヤといった、コータス(ウサギ)族の主な出身地。
    • コータスは現在(2020/2/25)実装されている全員がレムビリトン出身であり、逆にレムビリトン出身者でコータスではないものも居ない。コータス以外に住みにくいなどの地理的な条件があるのか単純にオペレーターとしてロドスに雇用されていないだけなのかは不明。
    • 2020/4/29の青く燃ゆる心にて、フェリーンのレム・ビリトン出身者が実装。しかし依然として出身者の大多数をコータスが占める&コータスが全員レム・ビリトン出身という状態は変わらない。
  • スペクターの武器にレム・ビリトンのロゴが入っている。武器製造の組織があるのだろうか。
  • 公式HPの集結のイラストの後ろにロドス基地と思われる物が映っているが、そこにレム・ビリトンのロゴマーク(文字部分のみ)がプリントされている。[出典:公式HP]
  • 鉱石採掘業が発展しているものの過重労働で体を壊す労働者が多いとの事で、上記のアーミヤの台詞も合わせるとあまりいい環境では無かった様だ。[出典:アンセルプロファイル]
  • 名前のモデルはオーストラリアの鉱業会社BHP Billiton(現BHPグループ)か。イギリスモチーフのヴィクトリアと関係が深く、かつ囚人が送り込まれていたこと、さらに『採鉱ラッシュ』があったことから国家のモチーフはオーストラリアであると考えられる。[出典:レオンハルトプロファイル]
    • オーストラリアには元々ウサギがいなかったが、19世紀半ばにイギリスから狩猟用に持ち込まれたものが脱走、天敵がいないのを良いことにオーストラリア全域で大繁栄している。レム・ビリトンにコータスが多いのはこのことを背景としていると思われる。
  • 料理について
    • サベージは野菜ポタージュやきのこパイなどのレム・ビリトン料理を作ってくれる。
      • オーストラリア南部には、ピースープ(グリーンピースのどろっとしたスープ)にミートパイを浮かべた、パイフローターという料理がある。ピースープがポタージュの定義に当てはまるかどうかは不明。ミートパイにはマッシュルームが入ることもあるだろうが…
    • サベージ回想秘録2では「キャロットパイ(carrot pie)」が登場する。材料に人参、チーズ、卵、小麦粉、砂糖…と言っており、一部整合しない記述があるものの、おそらく実際にはキャロットケーキなのではないかと思われる。人参を練り込んだパウンドケーキにチーズクリームを塗ったもので、イギリス発祥だがオーストラリアでも人気がある。
    • 2022/07/23に「レム・ビリトン式スイカケーキ」が配布された。
      • スイカケーキはオーストラリア・シドニーの名物である。

エウレカ自治州(Eureka) Edit

  • レオンハルトのプロファイルに記載がある地域。かつては形式上ヴィクトリアの施政下にあったようだが、後述の出来事を経て現在はレム・ビリトンに管轄権が移行したとされる。
    • レオンハルトのプロファイルやサベージの回想秘録によると、かつてヴィクトリアの資本家がこの地へやってきて、現地の鉱物資源を採掘しはじめたという。
      彼らは莫大な利益を得、小型の移動都市まで建造した。だが労働者に対する待遇は酷いもので、囚人やその家族をフェンスで封鎖した区画に押し込め、労働力としたりしていたようだ。
      それに反発した住民らは封鎖された区画から脱出。その後サベージなどの働きにより、施政権がレム・ビリトンに返還された。この一連の出来事を「フェンス事件」という。
  • オーストラリア南部、ヴィクトリア州バララットにEurekaという地名がある。1854年にEureka Stockadeを拠点とした鉱夫の反乱があり(Stockadeは柵で囲われた陣地、簡易な砦のような意味で、この場合柵は反乱者が自ら陣地として築いたということになる)、Eureka Rebellionと呼ばれている。

アイアンキャロットシティ(Iron Carrot City) Edit

  • エイプリルの出身地[出典:在りし日の風を求めて]。またサベージの出身地[出典:サベージ回想秘録]。
  • いつ変更されたかわからないが、当初はアイアンロボットシティになっていた。中国語は钢铁萝卜城で、単に萝卜と言った場合は大根である(人参は胡萝卜)。
  • 鉱石の生産量で毎年上位に入っている。保全駐在オープニングではアイアンキャロット採掘場はロドスのホワイトリストに載っているということだが、在りし日「四月の歌」でのエイプリルの話だと…
  • サベージの印がオパール、作戦中ボイスにMjolnir(雷神トールの武器)が登場するので、ブラックオパールの産地であるオーストラリア・ニューサウスウェールズ州ライトニングリッジを意識している可能性が高い。ただしエイプリルが言うような高いビルはない。

アイアンリストシティ(Iron Fist City) Edit

  • アンセルの出身地。[出典:在りし日の風を求めて]

アーミヤの故郷 Edit

  • アーミヤ「とても寒くて、街の空気からも錆臭い臭いが漂う場所」[出典:アーミヤ]
    • オーストラリアの鉄鉱山は多くが暑い北西部にあるため、元ネタは南オーストラリア州アイアン・ノブと思われる。1899年にBHPが鉱業権を取得し、翌年から採掘が開始された。

レム・ビリトン鉱業会社 Edit

クルビア(Columbia) Edit

  • オーキッドフロストリーフサイレンスジュナー等の出身地。
  • 東の方にある国。[出典:騎兵と狩人]
  • 感染者に対する差別は薄いようで、ボブおじさんと愉快な兄弟たちも移住を夢見、実際に移住した後も家を借りて自給自足の生活を送ることができている。[出典:騎兵と狩人]
  • フロストリーフは元クルビア少年兵。ジュナーはクルビア正規軍の元兵士。二人は敵同士だった(内戦があるのか?)。[出典:フロストリーフプロファイル、ジュナープロファイル、ジュナーボイス]
  • アステシアはクルビアの某神秘学組織の会員である。クルビア(アメリカ)で神秘系の組織というとおそらくはブラヴァツキー夫人が主宰した神智学協会がモチーフか。
  • お金があれば何でも買えるが、お金がなければ何も手に入らない国。[出典:ロビンボイス]
  • 元ネタ考察
    • アメリカ合衆国の古語Columbia。Columbiaは一般的にはコロンビアと読まれることが多く、アメリカ合衆国を擬人化した際の呼び方である(アンクル・サムと似たようなもの)。由来は大陸発見者のコロンブス。
    • 源石の欠片の説明文には「クルビア疾病管理予防センター」とあるがアメリカ合衆国にはCDC(アメリカ疾病管理予防センター)という大統領直轄の感染症対策の総合研究所が存在しモデルだと思われる。
    • インテリアシリーズ「モダンホテル」はクルビアがモチーフ。その中に「ウィレムピアノ」がある。有名なピアノメーカーであるスタインウェイの創業者、ヘンリー・スタインウェイは、長男セオドアと四男ウィリアムに事業を承継させた。セオドアは父のルーツであるドイツに工場を建設してそちらの運営に注力したので、アメリカ事業は主にウィリアムが承継した。何故かウィリアムではなくオランダ語表記のウィレムになっているが、中国語でその違いは表現できないし、英語版では普通にWilliamになっている。

BSW(Black Steel Worldwide) Edit

  • BSW、全称「ブラックスチール・ワールドワイド」。その主な業務内容は、個人にセキュリティーと軍需品に関するサービスを提供することである。
    • クルビアに本社があるBSWは、国の対外事業の発展に伴い業務が非常に活発になっている。[出典:フランカのプロファイル]
    • 鉱石病による感染者危機を防ぐため、BSWは鉱石病を対処する特別スタッフ、通称「生体防護処置班員(B.P.R.S.)」を設置した。[出典:フランカのプロファイル]
  • ロドスとの関係は、フランカが感染者になったことに端を発する。当時はまだ無名だったロドスを探し出し、フランカの治療と同時に契約を結ぶことで交流が開始された。
  • 職員は融通の利かない性格のものが多いらしく社内規則も厳しいのか、息が詰まるような雰囲気であることが伺える。
    • ロドスのオペレーターとなった上記4名も、ロドスの自由さに慣れた今となってはBSWに戻ることに抵抗があるらしく、ロドスに残りたいという節の発言が存在する。
  • 名前の元ネタとしては民間軍事会社として有名な旧ブラックウォーターUSA社か。(一時期はBlackwater Worldwideを名乗っていた。現在はAcademi社になっている)

ライン生命(Rhine Lab, LLC) Edit

  • サリアサイレンスイフリータメイヤーマゼラン等が所属する(元所属を含む)。本社はトリマウンツにある。
  • 臨床医療・バイオテクノロジー・設備の研究開発など、幅広い領域で事業を展開する最先端テクノロジー企業。[出典:アークナイツ特別PV「ライン生命:アクセス」]
  • 優秀な研究者を多数擁するが、倫理上問題のある実験や、結果的に大事故に至ったプロジェクトを日常的に行っていることが示唆されている。
  • ロドス・アイランドとはパートナー関係にあり、所属陣営:ライン生命とされるオペレーターには、ライン生命に籍を置きながら協力会社であるロドスに出向しているという立場の者が多い。
    一方で、ライン生命の負の部分を知って見限り、あるいは実験台にされた後に逃げ出してロドスに流れ着いたという人物も少なくない。
  • 組織は以下の10課からなる。構造課から科学考察課までが研究部門、商務課から人事調査課までが事務部門である。[出典:アークナイツ特別PV「ライン生命:アクセス」]
    • コンポーネント統括課……名前の通り他の各課を統括する、ライン生命の中枢。
    • 構造課……テラの生物を構成する基本となる粒子構造やその形態、構造の変化が生物の粒子の基本機能に与える影響を研究している。
    • エネルギー課……源石・日光・地熱・生物など様々な既知の熱源の利用、エネルギーの貯蔵・応用法についての研究を行っている。
    • アーツ応用課……アーツの基本原理とその応用を研究している。
    • 生態課……テラの生物の進化とそれを取り巻く環境の相互関係を研究している。
    • 科学考察課……ライン生命が認識領域を拡大するための触角のような役割を果たしている。なぜここだけ抽象的なのか
      • 戦地の逸話「北極星」でマゼランが赴いたサーミ北部の基地はこの課が設置したもの。
    • 商務課……外部との連携と広報を担当
    • 警備課……研究施設及び研究員の警護、社内機密保護業務や緊急事態への対応を担当
      • 炎魔事件以前、サリアは研究者であると同時にここの主任の地位にあった。
    • エンジニア課……社内研究設備の設計製造及び機械領域の関連研究を担当。
      • メイヤーはここの現役職員で、ロドスには協力会社への外部出張として参加している。
    • 人事調査課……人的リソースの管理を担当
  • これらの課はいうなれば大企業グループのグループ企業のようなものであり、日本の会社制度でいうところの「主任」とライン生命の「主任」は、平社員と支社長くらいの差があるので注意。
  • イメージとしては日本の旧財閥系企業のように、「ライン生命グループ」を構成する「ライン構造」「ライン生態」「ライン警備」のような感じで子会社がそれぞれの課になっていると考えたら日本の感覚だと理解しやすい。
  • 綴りはドイツにあるライン川のもの。
  • ロゴは有名なマイコンシステムであるArduinoのものに類似しており、モチーフの可能性がある。

レイジアン工業(Raythean) Edit

  • THRM-EXLancet-2Castle-3ジャスティスナイトおよびレンズ(シーンのサポートロボット)を開発した工業会社。
  • ジェシカの父であるブリンリーが経営に携わっている(おそらくトップ)。[出典:ジェシカ回想秘録1]
  • コロセラムはレイジアン工業から派遣されている。
  • グラウコスはレイジアン工業の武器テストエンジニアを務めている。[出典:グラウコスプロファイル]
  • バイビークはレイジアン工業の装備デザイナーの娘。[出典:バイビークプロファイル]
  • サベージの使用するスパイクハンマーの開発元であり、チェンの所持する赤色の刀身の剣(赤霄)やヴァルカンの盾、遊龍チェンの高圧水銃にもこの会社のロゴが刻印されているため、恐らく製造元であると思われる。[出典:サベージプロファイル、第5章PV]
  • コーデブランドのPIONEERSTRIKERは系列企業に当たる。またバグパイプのコーデ「栄光の導き手」の破城矛はレイジアン工業協賛となっている。
  • 元ネタはアメリカの軍需品メーカーであるレイセオン社(Raytheon)か

トカロント(Tkaronto) Edit

  • ミアロ先生が医者になる為に行きたいと夢見ていた場所。[出典:イベント「オペレーション オリジニウムダスト」より]
  • 一年を通してクルビア中を周って商売をしている。[出典:未完の断章「和して同せず」]
  • 腐敗企業ママジョンズが牛耳っている。[出典:イベント「VIGILO -我が眼に映るまま-」より]
  • tkarontoはモホーク語(ネイティブ・アメリカンの言語)で「水の中に木が立っている場所」という意味で、カナダのトロントの語源になっている。

バンカーヒルシティ(Bunkerhill City) Edit

  • ハイドブラザーズとサイモン社があった都市。
  • Bunkerhillは世界中に無数にあるが、アメリカ独立戦争のバンカーヒルの戦いで知られるボストンのそれが最も有名。ただトリマウンツとモデルが重複してしまう。

アイアンフォージシティ(Ironforge City)、ニューライバーグ市(Nulaiteburgh)、サンソフィーシティ(San Sophie City) Edit

  • アイアンフォージシティはマウンテンが拘束・投獄された場所。またサイレンス・メイヤーとマウンテン一行が合流した場所。
    • アイアンフォージ工科大学には、オーロラとドロシーが在籍していた(オーロラは中退)。
    • 過去に汚染物質漏洩事件が起きている。事故ではなく事件なあたりがテラ。[出典:OD-1後]
  • ニューライバーグ市はマウンテン一行が脱獄した場所。
  • サンソフィーシティはカフカが投獄された場所。
  • この3都市はバンカーヒルシティとは別の州にある。

マンスフィールド監獄(Mansfield State Prison) Edit

  • 孤島激震の舞台になった場所。
  • 州のいくつかの移動都市が共同で、増え続ける受刑者を収容するために、荒廃した移動都市を監獄とした。
  • モデルはアメリカ・サンフランシスコのアルカトラズ島と思われる。かつて監獄島として使われ、1962年に起きた脱獄事件は映画の題材にもなっている。
    • 同じくアメリカのオハイオ州にあるマンスフィールドは工業都市として発展したが、製造業の空洞化により1970-80代には酷く荒廃していたようだ。市内にあったオハイオ州立矯正施設(Ohio State Reformatory)はマンスフィールド矯正施設(Mansfield Reformatory)とも呼ばれ、比較的有名である。サブ元ネタか。

ランクウッド(Wrankwood) Edit

  • ロベルタが映画産業に従事していた場所。
  • アメリカ・ロサンゼルスのハリウッドがモデルと思われる。

ヴォルヴォート・コシンスキー(Volvort Kochinski) Edit

  • クルビアの軍事企業。
  • 名前の初出はロスモンティスのプロファイル。この時点では名前以外のことは不明であった。
  • シナリオではオペレーション・オリジニウムダストが初出。ドラッジに加担して紛争化を企む。
    • ピカールによると「貪欲で、愚図で、町の地下から石を掘り出すことしか考えていない奴ら」らしい。
  • 闇散らす火花ではキャノット率いる錆槌に襲撃される。
  • ジュナーにロドスを紹介した人物(マック・グリン)が在籍している。[出典:ジュナー回想秘録2]
  • Mechanistが過去に在籍していた。
  • 承曦グレイプロファイルから、グレイの母が在籍していたようだ。

ニュー・マンファスト(New Manfist) Edit

  • クルビアの開拓地域。ジュナー回想秘録2で言及された。

トリマウンツ(Trimounts) Edit

  • 翠玉の夢の舞台となった移動都市。ライン生命の本社がある。
  • パインコーン回想秘録で「トライマウンツ」として言及。話の内容からアシッドドロップの出身地と思われる。
    • アシッドドロップのプロファイルによると、クルビアのやや辺境にあり土地面積は広いが経済的に未発達、シラクーザから来たマフィアや地元のギャングが大商人たちと頻繁に交流するなどグレーな産業が発展しているらしい。
  • トリマウンツ工科大学はサリアの出身校(モジュール説明では当初「トリマウンテン工科大学」となっていたが修正された)。
  • アメリカ・ボストンが1630年に命名される前の名称であるTrimountainが由来と思われる。
    • ライン生命のロゴが類似するArduinoプロジェクトの本部はボストンにある。
    • 対岸のケンブリッジにはマサチューセッツ工科大学がある。
    • 禁酒法時代には主にアイルランド系マフィアが活動していた。

マイレンダー児童権益保証基金会、マイレンダー歴史協会など Edit

  • マイレンダー児童権益保証基金会はロスモンティスのプロファイルで言及される団体。ローキャン水槽からロスモンティスを救出し、ケルシーに預けた。
  • 公式マンガ「ロドス・オリジニウムレコード ライン生命」では、ミュルジスがサリアに対し、「謎に満ちた正義の味方集団」「リーダーもメンバーも正体不明」「あらゆる手段で各地の違法なラボを潰して被験者を救い、犯罪者に正義の鉄槌を下す」という噂を伝えた。
  • DV-ST-2ではホルハイヤがクリステンに対して「マイレンダー基金の代表」を肩書の一つとして名乗っていることが示されている。
  • 歴史協会の初出はファントム統合戦略。“ブリキの男”が「マイレンダー歴史協会に雇われた探偵」を名乗った。
  • DV-3後では酔っぱらった男(元ローキャン水槽技師)がサリアに対し、「(ブリキの男が)俺を見つける手伝いをしたんだろう」と述べた。
    • その後ホルハイヤが現れているため、ブリキの男とホルハイヤには繋がりがあることが読み取れる。しかし、酔っぱらった男は驚きを示しており、その事実を認識していないものと考えられる。
  • 公式マンガ「ロドス・オリジニウムレコード ライン生命」では、ブリキの男がサリアとミュルジスに対し「ご存知の通り、私はマイレンダー歴史協会の者ですよ」と述べている。
    • これに対してミュルジスは「マイレンダー基金についての噂は~」と述べており、歴史協会と基金が関連する組織であると認知されている旨が読み取れる。
  • 以上のことから、「ブリキの男」は専ら、かつ比較的おおっぴらに「マイレンダー歴史協会」を名乗っている一方、ホルハイヤはクリステンに「マイレンダー基金の代表」を名乗っている以外は繋がりを示さず、他の関係者(酔っ払った男、フェルディナンド、副大統領)に対してどういう肩書で接しているのかが明らかでない。
    • 翠玉での行動(ミュルジスに危害を加えつつ死なないように配慮する)を見る限り、ホルハイヤは二重スパイ(マイレンダーは正義側の肩書)である可能性が高そうだが、敢えて分かりづらい書き方がなされているため何とも言えない部分もある。
  • マイレンダー商会はトゥルーボリバリアンの軍隊料理人が軍を抜けてドッソレスで立ち上げたファーストフード店「ソンブレロ」の出資者で、クルビアから諜報員を送り込んでいるなどと噂されている(ドッソレスホリデーのラベル説明より)。
  • Touchプロファイルには、「マイレンダー協会」からの援助で鉱石病の研究を行っていたことが書かれている。
  • Ashモジュール資料には、Ashが「マイレンダー警備会社」に勤めているとの記述がある。
  • ファントム統合戦略のキャノットのセリフに「名前の中に「マイレンダー」って言葉が入ってるクルビアの組織には用心しな」というものがある。

ママジョンズ(Mama John's) Edit

  • 初出はケオベの統合戦略だが、この時点では(作中における)現実世界の存在かは不明であった。「クルビアのIT会社」とされていた。
  • ドッソレスホリデーでは現実世界で初めて言及があった。あらゆる分野の商品を扱う「ママジョンズストア」を出店しているようだ。
  • VIGILOではママジョンズの担当者がアーミヤに業務提携を持ちかけるも断られ、薬品サンプルを強奪する。しかしドクターの策略でサンプルは政府に没収されてしまう。
    • キャノットの説明によると、元はドーナツのチェーン店だったものが買収により総合商社になったのだという。薬品分野においては鎮痛剤を鉱石病抑制剤と偽って販売し、多額の利益を上げているようだ。
  • 企業名の元ネタはおそらくアメリカのピザチェーン、パパ・ジョンズ・ピザ(Papa John's Pizza)。

ローキャン水槽 Edit

  • ローキャン・ウィリアムズはトリマウンツ工科大学出身の天才科学者であり、誰もが平等にアーツを使える世界を目指して研究を行っていた。
    • ローキャン「とある恐ろしい噂によると、リターニアにおける高塔の術師は、一名あるいは複数名の感染者をアーツの媒介として用いるという。もしこの話が真実ならば、その効果は大型のエネルギー変換回路に匹敵すると言えるのではないだろうか。もちろん、ここはクルビアであり、そうした非道徳的な行為を容認することはできない。しかし安全で人工的に移植可能な埋め込み型アーツユニットがあるとしたら、どうだろうか?」[出典:DV-3前]
  • しかし、ローキャンの師と(おそらくその手段が倫理的に容認できないと判断した)ケルシーによって学界から追放された。[出典:ロスモンティスプロファイル]
  • その後開き直ったローキャンは秘密裏に非人道的な実験を行うようになり、そのために設立したのが「ローキャン水槽」である。ロスモンティスは家族を殺害され、孤児として埋め込み型アーツユニットの被験体にされた。それ以前の被験者は皆発狂し失敗に終わっていたようで、「兄弟から取り出された「意識」を使って、強硬に彼女の感染器官を起動した」ロスモンティスは唯一の成功例となり、そしておそらくそのアーツによってローキャン水槽は吹っ飛んだ。[出典:ロスモンティスプロファイル]
  • その後、ロスモンティスはマイレンダーに保護されてケルシーの元へ送られた。一方で破棄されたはずの実験データはフェルディナンドが回収している。ホルハイヤが両者に関与していることが明らかになっているため、出どころは同一と思われる。[出典:DV-S-1、DV-S-2]

D.C. Edit

  • 翠玉で地名として言及された。
  • アメリカの首都ワシントンD.C.が元ネタと思われる。

カジミエーシュ(Kazimierz) Edit

  • テラの西方にあり、森深い広大な土地を有し、騎士が警察や軍人として活躍する歴史ある国家。[出典:公式Twitter]
    • というのは過去の話で、現在は巨大企業の腐敗、騎士道精神の商業化が進む現代的な国家。
  • ウルサス帝国と度々紛争を起こしていることが関係者のプロファイルで示唆されている。ヘラグパトリオットはウルサス側の軍人として武功を立てた。
  • 中心都市である移動都市とその巡回ルート周辺では多大な影響を及ぼす政府だが、辺境にまではあまり力が及んでいない様子。
    しかも天災や鉱石病の影響もあり、騎士制度が半ば腐敗し、国内を統治し切れなくなっている様子。(イベント「騎兵と狩人」より)
  • 辺境には騎士も滅多に訪れず、また本拠であるカジミエーシュの移動都市が最後に訪れたのは三年前、というような状況もある。(イベント「騎兵と狩人」より)
  • カジミエーシュの環山高地平原(the highland plains of Kazimierz)という場所がある。[出典:マゼランプロファイル]
  • 一部の村では龍門幣ではなくカジミエーシュ貨幣という現地の通貨が流通している。特産品には木刀がある模様。(イベント「午後の逸話」より)
  • カタパルトの故郷があり、ナツメが名物である。
    • しかし、ナツメの分布はギリシャ・ブルガリアあたりまでで、ポーランドでは栽培されていないように思われる。英語版では何故かdate(ナツメヤシ)になっているが、もちろん全く別の植物である。はちみつクッキー同様、馴染みのないものは置き換える方針らしい。
  • マルキェヴィッチによると、「ペガサスの国がナイツモラのもたらす混乱によって転覆し、次いで騎士の国が建てられた」とある。
  • 本編の約100年前、跡取りがいなくなった有力貴族の財産が競売にかけられ、資本家として財力を蓄えていた従者が買い取ったことが発端となり、貴族社会から資本主義社会へシフトした。[出典:ブレミシャインプロファイル]
  • 名前の元ネタはピャスト朝ポーランドの公・王の名である「カジミェシュ」と思われる。カジミェシュ1世は11世紀のポーランド公。14世紀のカジミェシュ3世はユダヤ人を積極的に受け入れたため、ポーランドの都市クラクフには「カジミェシュ地区」を名乗るユダヤ人街が存在する。
    • 1241年、モンゴルはポーランドに侵攻、ポーランドは周辺諸国とともにレグニツァで迎え撃つが大敗し、大公ヘンリク2世が戦死している。

騎士競技 Edit

  • カジミエーシュの都市で行われる競技騎士による興行で、我々の世界のプロスポーツのような組織化・商業化が進んでいる。
    メテオリーテのように競技会の観戦が好きな者もおり、競技会の日は国に観光客が多く訪れるとのこと。
    • 「騎士競技会というもの自体に決して反対しているわけではないが、その裏に蔓延する影の圧力との取引によって、
      現代に蘇るべき古き騎士たちの信条が、宣伝の道具と平和の虚像に成り下がってしまったのだ。」[ニアールよりハンバーガーセットを添えて]
    • 競技騎士はスポンサーのバックアップを受けて活動するのが一般的であり、本人の武力や技量だけで生きていける世界ではない。
    • 競技騎士の団体(我々の世界で言うプロスポーツチーム)は「騎士団」と呼ばれ、競技ポイントの融通などの便益を得られる。
    • 独立騎士(スポンサーのいない競技騎士)が勝ち上がるのは困難を極める。運良く勝ち上がっても企業に付きまとわれ、スポンサー契約を拒否した場合には内外で理不尽な妨害を受けることになる。
  • カジミエーシュの公民であれば誰でも参加権がある興業になっており、今では「商業連合会」の影響下にある。[出典:イベント「マリア・ニアール」]
    • ここで活躍した選手には騎士称号が贈られ、かつての貴族騎士に相当する身分となる。
  • 競技騎士には「○○騎士」という二つ名が付けられる慣例がある。
    • ○○に入るのは基本的に漢字二文字以上。ただし、チャンピオン経験者等のトップクラスの騎士に限り「」「耀」「」「」といった漢字一文字の二つ名が付けられている様子。
    • 競技騎士としては基本的に本名か二つ名で呼ばれるためコードネームを必要としないが、ロドスオペレーター等のコードネームを使う立場となった元競技騎士にはかつての二つ名コードネームの由来としている者が多い。正体を隠せていないと突っ込んではならない。
    • もっとも、ロドスあてにファンからのプレゼントが届いたりしているので公然とロドスで活動しているのかもしれないが……。
      • もとから感染者の権利を勝ち取るべく戦ってきていたレッドパイン騎士団の面々については、ロドスで堂々と活動するのは特に矛盾はないので問題ないのかもしれない。
  • ニアールの時代には感染者の参加は認められておらず、彼女は発覚時に追放された。現在は感染者の参加も認められており、レッドパイン騎士団(後述)のように主戦力にしている騎士団もある。
  • ニアールの前には「黒騎士」と呼ばれるリターニア出身でキャプリニーの女性がおり、圧倒的な強さで3連覇を達成している。しかし、強すぎることが仇となって商業連合会から疎まれ、騎士競技から離れざるを得なくなった。[出典:イベント「マリア・ニアール」]
    • 進退窮まった黒騎士は「イェラグの大物」からオファーを受け、現在はそちらの組織で働いている。
  • 黒騎士が騎士競技を離れた後は「血騎士」という感染者騎士が優勝し、これによって感染者でも競技騎士の活動が認められるようになった。
    • ただし、これは表舞台での話で、以前から裏試合で感染者騎士が駆り出され、明日を迎えられるかもわからない劣悪な環境の中で戦わされていたようである。
    • 血騎士の活躍で確かにルール上は認められたものの、感染者騎士の扱いはほとんど変わっておらず、上記の通り商業連合会の妨害からは逃れられない。
  • 三年に一度、メジャーと呼ばれる大会が開催される。チャンピオンとはこの大会の優勝者の事を指す。
    • 開催期間は四つの移動都市が連結し大騎士領カヴァレリエルキとなる等、非常に規模が大きい。
    • シードの他にメジャー選抜戦で一定以上のポイントを獲得した騎士団が出場できる。

商業連合会 Edit

  • カジミエーシュの財閥による共同体。[出典:イベント「マリア・ニアール」]
  • カジミエーシュが資本主義社会へとシフトして以降、政治・経済に大きな影響力を持ち、旧来の騎士貴族をルーツとする人々とは静かな対立関係にある。
  • 「代弁者」と呼ばれる執行役を介して騎士競技を運営し、「カジミエーシュ無冑盟」という抑止力を擁して潜在的な脅威である競技騎士を押さえる。
  • 国内では絶大な影響力を持つことがストーリーの随所で示されるが、具体的な構成員は一人も登場したことがない。
  • 共同体ではあるが、各企業は互い利益の追求と少しでも発言力を高くするためにけん制しあっており、一枚岩とは言い難い。
    • そこにドクターが上手く付け込み、「ロドス・アイランド」は臨時加盟組織として商業連合会に名を連ねることになる。[イベント「ニアーライト」]

カジミエーシュ無冑盟 (Kazimierz Armorless Union) Edit

  • 上記の商業連合会が擁する実力組織。プラチナの台詞・プロファイルや、カジミエーシュ関係のストーリーで言及される。
  • 商業連合会の汚れ仕事担当。連合会に邪魔な者、例えば騎士競技関係ならスポンサー企業の意に沿わない競技騎士などの暗殺を主な業務とする。
    殺す相手を一切選ばず、命令さえ受ければ善人だろうと子供だろうと殺す組織故に、老騎士老職人の様な正義感の強い一部の者達からは「無冑盟のクズ共」と蛇蝎のごとく嫌われている。
  • 上位から順に3人のクロガネ、2人のラズライト、1人のプラチナという逆三角形の構造を持つ。[出典:イベント「マリア・ニアール」]
  • 幹部格を筆頭に優れた弓兵が多く、長射程の狙撃を主な暗殺手段として用いる。
    特にクロガネは恐ろしいほどの遠距離大威力精密射撃が可能(ニアールやシャイニング等のテラ屈指の個人戦闘能力を持つ手練ですら着弾寸前に気づいて弾くのがやっと)。
    また、ラズライトの二人は「二人がかりならほぼすべての騎士を制圧可能な戦闘能力」、プラチナは個人戦闘能力もさることながら部下への指示出し能力などが求められるらしい。[出典:イベント「ニアーライト」]
    • ただし、インフレの激しいテラの個人戦闘能力トップ層を相手取ることができる程の実力者はクロガネに限られる。
      ラズライト以下は、あくまで不意打ちや数の暴力で有利を取った上で同格以下(中堅競技騎士など)を確殺することに特化した戦力であるためか、格上の相手や同格でも連携して反撃してくる相手には分が悪い。
    • 無冑盟自身も内部の権力闘争に明け暮れる連合会の一員であることから、利害で敵対する企業に尻尾を掴まれれば一瞬でメディアを通して表社会に引きずり出され、壊滅させられてしまうという弱点も抱えている。
      よって、暗部組織としても特に痕跡を残すことが許されず、仕事の現場選びに慎重にならざるを得ない状況に置かれていた。
  • 「ニアーライト」後日談では、クロガネが中心となって暗部で扱き使われる下位組織から表向き真っ当な傘下企業へ成り上がることを目論み、直接やり取りを行っていた関係者を暗殺した上で一般企業の体裁を整えていた。
    ただし、無冑盟が離反したこと自体は連合会上層部に感付かれており、今度は元の稼業を隠し通すことを強いられるなど、引き続き苦境に立たされている様子。
  • 元々は騎士が支配階級だった頃、悪徳騎士に苦しめられた平民が雇った傭兵が始まり[出典:イベント「ニアーライト」]。権力者に虐げられる者を救った者が源流にありながら、商人が支配階級となった現在では虐げる側になっているのはなんとも皮肉な話である。

カジミエーシュ監査会(Adeptus sprawiedliwi kazimierz) Edit

  • カジミエーシュにおける商業連合と対立する組織。旧来の騎士の流れを汲む組織であり、カジミエーシュの正規軍である征戦騎士などはこちらの所属。
  • 組織の長はかつてニアールの祖父と共に戦場に立っていた戦友、「グランドマスター・イオレッタ」で、老獪さと高潔さを併せ持つ女傑である。グラベルは元々彼女の部下。
  • ロドスがニアーライトイベントでカジミエーシュに本格的に関わるきっかけになったのは彼女がロドスをカジミエーシュに招いたことが始まりである。
  • 商業連合会と対立してはいるものの、主に国境警備にあたっている征戦騎士たちの軍事費は商業連合会からの拠出によるところが大きいため、監査会は苦しい立場に置かれており、発言力の強化方法を模索しているようだ。
    • 征戦騎士……監査会の下部組織であり、旧来の騎士の流れを汲んでいるカジミエーシュの正規軍兵士。白銀のフルアーマーに身を包んだ戦士たちであり、基本的には都市内へ装備を纏ったまま立ち入るのはカジミエーシュの法で禁じられている。
      • 征戦騎士の個々の戦闘能力は、上級征戦騎士の場合騎士競技チャンプ級~準チャンプ級程と見られる(もちろん個人差も大きくあるし、競技騎士と正規軍で装備の差もあるため一概に比較はできない)。
        イベント「夕景に影ありて」の描写を見る限り、一般征戦騎士は流石にそこまでの戦闘能力はないようだ。
        ニアーライトイベントで「三人いればプラチナ含む無冑盟数十名に対してオーバーキル」という扱いを受けていた”銀槍のペガサス”ことライムの部隊は、彼の立場などから恐らく最精鋭部隊なのでこれほどの強さだと思われる。
      • 現在の騎士団長のライムはマーガレット・ニアールから”叔父さん”と呼ばれているが、「ニアール家の名はもう征戦騎士にはない」とのバトバヤルの発言があるため、恐らくはマーガレットの母方の親戚。
      • 投槍でビルを貫通できるらしい。そんなのがゾロゾロいるのだから装備状態での都市内への立ち入りを禁じられるのも(商業連合が軍部を遠ざける口実もあるとはいえ)わからなくはない。
      • ニアーライトイベント内で大騎士領にライム率いる部隊が入城したが、あれはビジュアルこそ白銀の騎士の行軍で美しいものの、戦闘能力的には我々の感覚で置き換えると「自衛隊の主力戦車が事前手続きもなく完全武装状態でオリンピック開催中の東京都心に現れた」くらいの話なので商業連合側の狼狽も当然。
      • 基本的には国境の防備にあたっており、主に国境を頻繁に侵してくるウルサスとの戦闘を行っている。

レッドパイン騎士団(Pinus Sylvestris) Edit

  • 感染者の競技騎士である焔尾騎士灰毫騎士らが所属する騎士団。
  • ポーランド・グリフィノには「クシュヴィ・ラス」と呼ばれる、奇妙に湾曲したヨーロッパアカマツの森がある。ただしred pineはヨーロッパアカマツではなくレジノーサマツの英語名である。

カヴァレリエルキ(Kawalerielki) Edit

  • イベント「マリア・ニアール」の舞台になった都市。騎士競技のメジャー大会が行われるときだけ中枢区画と上位3都市の計4都市が合体するようになっており、期間外には中枢区画がカヴァレリエルキを名乗っているようだ。
    • カジミエーシュの首都。[出典:ニアーライト「ハイビスの業務日誌19日目」]
  • ポーランド語でkawaleria(騎兵)+wielki(偉大な)という意味だと思われる。
    • カジミェシュ3世にはWielki(大王)という異名があった。

ファイヤーウォッチ(森林火災監視員) Edit

  • メテオはカジミエーシュの元ファイヤーウォッチ(森林火災監視員)。かつては仲間と共にカジミエーシュの広い森林を守っていた。
    • オペレーターファイヤーウォッチはそのコードネームをかつて彼女の所属していた「フャイヤーウォッチ」小隊から取った。しかしメテオの職業名とファイヤーウォッチの組織名が偶然にも一致したのみで両者の関連性は恐らくないと思われる。
      • 補足するとメテオの職業について英語版では「森林監視員(forest warden)」と訳されている。
    • ただし、ファイヤーウォッチはカジエミーシュとウルサスの辺境地区で何年も戦っていたことから、地域は近いと思われる。[出典:ファイヤーウォッチプロファイル]
      • カジミエーシュの多くの栄えた都市とは逆に、辺鄙で貧しい村も少なくないわ。ファイヤーウォッチの故郷もそのひとつだけど、
        彼女は自分の村を愛していた。その村に救いの手を差し伸べなかったカジミエーシュ当局には、恨みを抱いているに違いないわ。[出典:「騎兵と狩人」のメール]

滴水村(Dewville)、タラート山(Mt.Terrat)、モティカ山(Mt. Mortica) Edit

  • 騎兵と狩人」に登場した地名。モティカ山に騎士の財宝があった。

オグニスコ(Ognisko) Edit

  • MN-4前でビッグマウスモーブの故郷として言及。「木漏れ日と職人の都」らしい。
  • ニアーライトの後、ヴィヴィアナが向かった。
  • ogniskoはポーランド語で焚き火、またはフォーカス(カメラの絞り)という意味。

ロックヴィル(Rockvile) Edit

  • バニラの回想秘録で登場した村。ビール製造が主要産業であったようだ。
  • 夕景に影ありて「あばら屋」「一人は星を見た」の舞台として再登場した。

カリスカ地区 Edit

  • 「カリスカ地区」という表記はインテリア「レッドパイン騎士団休憩室」パインピラーの説明文にある。アッシュロックの実家が治めている地域のことだろう。
  • ヴィクトリアの近くにあり、昔はレッドパインが群生していた。[出典:赤松林「レッドパイン」]
  • ポーランドにはKaliskaが無数にあるのでどれが元ネタかは判然としない。

ズウォネク(Dzwonek) Edit

  • 夕景に影ありて「かつて見つめたもの」~「空の甲冑」の舞台として登場した移動都市。カジミエーシュ南部国境線上の要塞。
  • ポーランド語で「小さな鐘」とかそんな感じ。

ストルミコボ(Strumykowo) Edit

  • 夕景に影ありてで言及された村。
  • ポーランドにはStrumykowaが無数に略
    • strumykはポーランド語で「小川」という意味で-owaは○○夫人的な派生だが、ポーランド語の接尾詞に-owoというものはない。

カズデル(Kazdel) Edit

  • 主にサルカズの出身地として記載されている国あるいは地方。(カズデル出身者:ヴィグナエンカクシャイニングナイチンゲールメテオリーテワルファリン
  • 200年前の戦争で統治機構が崩壊する以前は、「十王庭」による統治が行われていたとみられる。[出典:10-1]
  • 200年前の戦争で諸国に蹂躙されると、サルカズは世界各地に散り散りになった。テレシステレジアの兄妹は協力して仲間を集め、カズデルの復活を目指した。[出典:10-1]
  • しかし、復活が近づくにつれ外界からの圧力が強まると、テレシス率いる「軍事委員会」は圧力を排除することに重きを置くようになり、これを憂いたテレジアはケルシーとともに「バベル」を組織して対抗する。ロドス本艦はこのときに「バベル」の拠点として発掘されたものである。バベルの組織およびロドス本艦については該当項目を参照。[出典:WD-8後、闇夜に生きるDM-1〜3]
  • 「軍事委員会」と「バベル」の戦争の末、テレジアが殺害されると、「バベル」は崩壊し、ロドス本艦はカズデルを去った。テレシスは傭兵部隊をレユニオンに送り込みウルサスに介入するとともに、自身はヴィクトリアへ向かった。[出典:闇夜に生きるDM-6/8、10章全般]
    • ウルサスへ行った傭兵部隊のうち、マドロックの直属部隊は早々にレユニオンと袂を分かち後にロドスに合流、ヘドリーの直属部隊はメイン2章と7章の間でヴィクトリアへ、その他の部隊は8章の後Wが率いてチェルノボーグを離脱した(その後は不明)。
  • 現在のカズデルはヘドリーの「摂政王の野望はとうの昔にこの崩れたカズデルを離れ、玉座も空席」やマドロックの「あの地はとうに全てを失っている」「カズデルは都市の名ではない。国家の名とも言えない。ただの地域の呼び名に過ぎない」といった発言から、事実上の無政府状態になっていると思われる。(出典:闇夜に生きるウォルモンドの薄暮
  • 前衛アーミヤのプロファイルでは、かつてのカズデルの王であるクイロン(Kollam)について言及されている。
    • JT8-2後のサルカズの記憶は、文脈的にこのクイロンのものであると考えられる。
    • 黒蛇は「カズデルは三度大火に滅んだ」と述べており、うち1回は200年前の戦争を指すと思われるが、クイロンの記憶がどれに該当するのかは不明である。
      • DM-5後でヘドリーが「西部から東部へ〜」と述べており、クイロンに従ってのものかもしれない。
    • Kollamはインドの都市コラム(旧名Quilon)。現段階では元ネタと呼べるようなエピソードは見つからない。
  • 以下は本筋との関連が不明な事項
    • エンカクのボイスおよびシャイニングのプロファイルで言及される「聴罪師の事件」
    • ナイチンゲールの身体機能喪失の原因となった「■■■■との内戦」(アーミヤが他人事として聴いているのでバベルの話ではない?)
    • エンカクのボイスおよび戦地の逸話「破局せし者」にある「裏切り者との戦争」(ドクターが関与しているため本筋に関連する可能性がある)

聴罪師(Confessor) Edit

  • シャイニングがかつて所属していたサルカズ医療組織。
    • 「彼女は「聴罪師」をただのサルカズの医療組織というが、実体はそうではないだろう。――ケルシー」(出典:シャイニングプロファイル)
    • 「『聴罪師』たちが例の事件に巻き込まれてから、己の剣が穢れてしまったと考えているんだろう。」(出典:エンカクボイス)
    • イベント「闇夜に生きる」で当時の聴罪師が登場。その装束はシャイニングにそっくりだった。
  • カトリック教会で聴罪(信者が司祭に罪を告白する)する司祭を聴罪師、聴罪司祭という。聖人の称号にもConfessorがあるが、こちらは証聖者と訳される。

ベルーニ村(Bellony Village) Edit

  • 在りし日「帰る場所」で登場した移動村。鉱業で成り立っているようだ。

ターバ村(Taba)、ウォールデン湖(Lake Valendan) Edit

  • 闇夜に生きる」に登場した地名。ヘドリーとイネスとWが再会した、「W」が死んだ場所はターバ村から二百キロも離れた場所。ヘドリーとイネスが離れたどこかの場所で活躍する選択をとる場合に自身の力で超える場所がウォールデン湖。
    • 直接その場所で会話しているわけではないため、どのような場所かは不明。

ブラッドブルード(Vampire) Edit

  • 十王庭の一つ。
  • VIGILO「思慮は此に留まらず」では、「大君」のほか、バベルの密偵として「ブラッドブルードの親王」の存在が示されている。つまり大君は当時からテレシス側だった。
  • 10章では「大君」がストーリーに登場した。
  • ワルファリンとクロージャはこの部族であるが、バベル崩壊後は政治的な繋がりはないようだ。
  • 英語名がヴァンパイアなので吸血鬼モチーフなのは間違いないが、そのため「ブラッドブルード」の名前の由来は別に考える必要がある。大陸版で「血魔」なのでブラッドはbloodとして、ブルードはなんだろうか。broodだとしたら、眷属を増殖させて攻撃する様子を表現したものなのかもしれない(このあたりはヴァンパイアというよりドラキュラの特徴であり、仮にそうだとすれば日本語対応時点でその設定があったことになる)。

ナハツェーラー(Nachzehrer) Edit

  • 十王庭の一つ。
  • VIGILO「思慮は此に留まらず」では、「ナハツェーラーの王」がテレシス側として言及されている。
  • 10章に「ナハツェーラーの王」が登場した。ケルシーとは旧知のようだ。
  • Nachzehrerはドイツにおける吸血鬼だが、古い資料ではヴァンパイアと異なり必ずしも血を吸うとされておらず、東欧からヴァンパイアの概念が流入する前の西欧の古典的な「蘇生した死体(英語だとRevenant)」のイメージと思われる。墓の中から生者を呪い弱らせる。
  • 「ナハツェーラーは命を貪り、そして利用する。」[出典:統合戦略「ファントムと緋き貴石」秘宝ナハツェーラーの杖]

リッチ(Lich) Edit

  • 十王庭の一つ。今のところ10-1で名前が出てきただけ。
  • リッチは20世紀以降のファンタジー作品に登場するアンデッドの一種で、だいたい骸骨である。

ウェンディゴ(Wendigo) Edit

  • 十王庭の一つ。
  • パトリオットは最後の純血ウェンディゴだった。
  • 7-6後では「ウルサスやクルビアに数十人いる」、10-1では「末裔がウルサス北境で人外の脅威と戦っている」とされている。いずれにしても、テレシスの行動には関心が薄いようだ。
  • 7-18後では死者を食べる風習の存在が示唆されている。
  • Wendigoはネイティブ・アメリカンのうちカナダ東部を中心とするアルギック系文化圏でみられる神話生物。常に餓えており、食べるものを探している。
    • もともとは衝動的に人を食うような存在とはされていなかったと思われるが、低体温症や季節性感情障害など寒冷地にありがちな躁鬱・パニック症状による過食・噛みつき衝動と関連付けてウェンディゴ憑き・ウェンディゴ症候群などと呼ばれるようになると、そこからイメージが逆輸入されるようになった。パトリオット以外のウェンディゴが登場していないため断定はできないものの、少なくともパトリオットはウェンディゴの食人を儀式的な意味合いで捉えていたようだ。
    • なおアルギック系ネイティブ・アメリカンには食人文化はなかった(イロコイ系・アステカ系など他系統のネイティブ・アメリカンにはあった)。人を食べる化け物が生まれるためには人は人を食べないという前提が必要になる。

サイクロプス(Cyclops) Edit

  • 十王庭の一つ。闇散らす火花「チャリン!」で「サーミのサイクロプス」に言及があり、10-1でサルカズの種族であることが判明した。
  • ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人と同名である。
  • 10章冒頭でテレシスに向けて予言を送っており、予知能力を持つと予想される。
  • 現在はウェンディゴと似たようにサーミに留まり、テレシスの行動には関心が薄いようだ。

アンズーリシック(Gargoyles) Edit

  • 十王庭の一つ。テレシスは10-1時点で血を継ぐ者を発見できていないようだ。
  • マンフレッドはマンドラゴラのアーツを「飛ぶしか能がない偽物の石像」と呼び、「アンズーリシックの王庭の者がここにいたとしても彼らが私に敵うとは限らぬ」と述べた。つまり、アンズーリシックはより高度な石像を使役できるという解釈ができる。[出典:10-13]
  • マドロックのプロファイルでは、「サルカズのとある古い血筋に紐づいた巫術」により、自らの意志を造り物の躯体に「介入」させ、本来意志を持たない泥土や岩石を自らの四肢の延長として使うことができるとされている。この特徴は上記と一致するため、マドロックはアンズーリシックである可能性がある。
  • Gargoyleはゴシック建築の屋根に取り付けられる彫刻で、術者よりも使役される石像を表現してしまっているように思われる。
  • 英語訳が別物なので、やはり「アンズーリシック」の意味を考える必要がある。大陸版で「石翼魔」なので、リシックがlithic(石の-)なのはいいとして、アンズーはなんだろうか。メソポタミア神話のAnzūは翼を持つので「石翼魔」の説明にはなるが、上記特徴とはあまり一致しないように思われる。

バンシー(Banshee) Edit

  • 十王庭の一つ。WD-8で名前が出ていた。
  • ロドスのエリートオペレーターであるLogosは、1085年時点で「最年少の継承者」であった。
  • Bansheeはアイルランド、スコットランドの妖精。まもなく死者が出る家のそばに老婆の姿で現れ、その家の者の死を嘆き、泣き叫ぶ。誰のところにでも現れるわけではなく、勇敢な者や徳の高い者の死の床にだけ現れるらしい。多くのバンシーに嘆かれるものはそれだけ偉大な人物だという。
    • Logosは人に会うたびに「若く見えるのに…」という反応を受けており、今のところ名前以外の共通点は見いだせない。

ゴリアテ(Goliath) Edit

  • サルカズの種族の一つだが、王庭があるのかどうかは不明。VIGILO「価値を知り得ず」にて、ロドスのボイラーマンとして登場した。
  • 元ネタは旧約聖書のやられ役(ペリシテ人)。ユダヤの戦士たちは誰も巨大なゴリアテに太刀打ちできなかったが、ダヴィデは王に「私が行きます」とスリングショットだけを持って対峙し、投石によって頭に石を当てて気絶させたあと、ゴリアテ自身の剣で以てその首級を取った。

変形者(Damazti) Edit

  • 十王庭の一つ。10章に初登場。
  • 10章以降のメインストーリーでは、陣営そのものではなく、これに属する個人として「変形者」(The Damazti Cluster)の名義を持つ人物が登場する。
    • 個人としての「変形者」は王庭の代表らしく、テレシス達には一応の協力姿勢を見せているが、自身の興味を優先した行動が多く、聴罪師からは「風見鶏」と揶揄されている。
    • その名の通り姿形や声を自在に変え、さらには記憶や感情すら一部を除いて読み取れるようで、ほぼ完璧に他人に成りすますことが可能。
      シナリオ中では、精神アーツ使いのアーミヤやサルカズの大呪術師Logosを除いて変装を見破れないことを活かし、ロドス&自救軍に機密漏洩や疑心暗鬼を引き起こすスパイとして暗躍していた。
  • 個人としての変形者の言動から、変身能力に長けた種族であると思われる。

ラテラーノ(Laterano) Edit

  • サンクタ(天使)の主な出身地。
    2023年3月現在、実装済みのサンクタオペレーターは全員ラテラーノ出身だが、外で生まれ育ったサンクタもいるようだ。また、プリュムアルケットフィアメッタといったリーベリ(鳥類)のラテラーノ出身者もいる。
  • 周辺国においては永世中立国としての扱いを受けている。美しい建造物がそこかしこに建ち並び、息を吸えば鼻腔にバニラと砂糖の香りが広がる地上の楽園とも目される。
  • テラ歴1099年3月、集団安全保障を議題とした国際会議、通称万国サミットの開催のため各国に使者の派遣を要請した。
  • ラテラーノ人は鉱石病に感染すると国外追放になるが、ラテラーノ公民の権利と義務は維持される。[出典:アレーンボイス]
    他国の感染者政策に比べればかなり寛容な対応といえる。一方で、サンクタ以外の種族に対しては排他的な側面も持つ。吾れ先導者たらんでは、同じラテラーノに住むリーベリへの実情が明かされた。
    リーベリの修道士がすべての戒律を遵守したとしても教皇庁は彼らを真に受け入れない。リーベリたちは俗事を解決するための小間使いであり、庶務を処理するための道具としか見なされない。[出典: GA-4 安魂教会 戦闘前]
    • しかし、あくまで要職に就くのが難しいというだけで、すべてのサンクタがリーベリを尊重していないという訳でもないようだ。このような閉鎖的な対応を取る背景には、サンクタの共感能力をはじめとした種族的特徴にも大きな理由がある。
    • なお有史以来、何千何百年にわたってサンクタと争い続けてきたサルカズは例外で、ラテラーノへの入国が禁止されている。
  • ラテラーノ教には様々な規則や戒律、法があり、それらに背けば堕天を迎えると言われるほど重んじられるものである。これらの教えはイベリアをはじめとしたテラ各国に一定の影響力を示している。
    • モスティマの堕天は「サンクタはサンクタに銃を向けてはならない」という法を破ったためだと考えられていたが、後にサンクタ同士が銃を向け合っても堕天しないことが判明した。
  • サンクタは「様々なものを爆破したくなる」という奇妙な習性を持つものが多く、定期的にラテラーノの各所が爆発しているとこと。エゼル曰く「ラテラーノでの爆発は日常茶飯事」だとか。
    • エクシアは学生時代に「3年間で母校を17回も爆破した」という武勇伝があり、ラテラーノに暮らす一般市民も「サミット中なので"控える"ようにお達しがあったが、禁止はされてないので街中の柱を爆破しよう」と不穏な会話を当然のように繰り広げている。
      その為、ラテラーノ内ではテロリズムや犯罪とは無関係な、中規模~大規模な爆発事件が起きているものと思わしい。
    • ラテラーノの場合法的にも手続きをすれば爆破は問題なく、役人の立会のもとで人を巻き込まないようにし、爆破後の修復に必要な費用を用意すれば一般市民でも合法的に公共物の爆破ができる。
  • 元ネタについて
    • 名称の由来はイタリア・ローマのラテラノ大聖堂と思われる。1929年にラテラノ大聖堂で締結されたラテラノ条約は、バチカン市国の成立根拠として知られる。
    • 教皇庁はローマ教皇庁がモデルと思われる。
    • バチカンのスイス衛兵ではハルバードが採用されており、プリュムおよびラテラーノ護衛隊の元ネタになっていると思われる。

教皇庁(Lateran Curia) Edit

  • ラテラーノの行政機関のひとつ。第一庁、第五庁、第七庁といくつかの行政機関に分かれている。
    • 本編に登場したのが一、五、七というだけで恐らく二、三、四、六庁も存在するが詳細不明
  • 第一庁
    GA-7 戦闘前にてヴェルリヴが言及。詳細は不明。
  • 第五庁……恐らく法務がこの庁の職務。
    ロドスとラテラーノの協定に関する手続きを行なっている。公証人役場は第五庁の管轄。
  • 第七庁……恐らく外交がこの庁の職務。
    直属の所属はヴェルリヴレミュアン。ヴェルリヴは教皇の補佐を担当している。サミットの主対応や問題発生時の対策案の策定などを行う。レガトゥスやラテラーノ護衛隊は第七庁の管轄。
  • 教皇騎士(銃騎士)
    ラテラーノでも優れた戦闘能力を持つ部隊。護衛隊とは違い、おそらくほぼサンクタで構成されている。[出典:フィアメッタ 第三資料]
    第七庁の枢機卿であるヴェルリヴが丁重に対応しているため、ラテラーノでは相応の地位を持つものと思われる。大聖堂には教皇騎士が配備されており、サミットの際は使節滞在エリアの警備等を担当している。何庁に属するのか不明。

公証人役場(the Notarial Hall) Edit

  • ラテラーノの行政機関のひとつ。第五庁の管轄である。法定執行人であるイグゼキュターエンフォーサー、リケーレが所属する。(エンフォーサーは見習い扱い)
  • 遺言執行、在外ラテラーノ公民の管理などを行う。
  • フィアメッタは教皇庁所属だが、モスティマの監視業務は在外ラテラーノ公民の管理の一環として扱われているらしく、公証人役場からの受託業務のようだ。[出典:喧騒の掟]

ランデン修道院(Landen Monastery) Edit

  • アルケットはランデン修道院所属の修道士。ランデン修道院は職務が被る公証人役場に仕事を多く奪われてしまい倒産の危機を迎えており、アルケットはフェンツ運輸と業務提携のために炎国に来た。[出展:イベント38_彼方を望む]
  • 財政難に陥ってはいるものの単騎の戦闘力は極めて高いレベルで維持されており、所属するアルケットも極めて優秀な作戦能力を持つ。[出展:アルケットプロファイル]
  • 一つの修道院に傭兵組織、牧場、ビール工場など、山盛りな要素が詰め合わされている。ランデン修道院が設立された最大の目的は、教皇やその他重要な神職者の身の安全を守ることだった。設立初期、修道院は雇用の体制を整えることで信仰が篤い戦士たちの忠誠を得ていた。その頃彼らの組織名は「ランデン護衛隊」というものだった。[出展:アルケットプロファイル]
  • 現在のメンバーは信心深いとは言い難く、アルケットを送り出すさいも儀式なんかさっさと切り上げてワイン飲もうぜと言い出すほか、アルケット本人も修道院のことを「パン屋です」と発言するなど、やたらフリーダムかつアットホーム。[出展:イベント38_彼方を望む]
  • しかしその設立の志は崇高なものだったようで、設立者を知っているらしいエンペラーも「銃を置いて筆を執ったあいつの姿に感銘を受けた」と高く評価している。
    • 銃を置いて、とあるので設立者ポール・ランデンはサンクタ族だったと思われる。
  • サンクタ以外の種族にはやや排他的なラテラーノでは非常に珍しく、ラテラーノ以外の出身者(サンクタ以外の種族)でも信仰者ならば積極的に受け入れている。
  • 修道院内では発酵食品大会が行われており、アルケットは三百七十七回の優勝者。年に一回のペースなら最低でも370年以上の歴史があり、ラテラーノ有数の名高い修道院の一つという評価もあながち間違いではない。
  • 農業・畜産業が盛んなベルギーにLandenという都市が存在する。修道院で作られるトラピストビールはベルギー発祥で、認証機関である国際トラピスト会修道士協会もベルギーにある。

ステファン区(Stevonus) Edit

  • 吾れ先導者たらんで登場。セシリアの出身地域。ステファン区安魂教会、ステファン区中央病院などがある。

アンブロジウス区(Pagus Ambrosius) Edit

  • 吾れ先導者たらんで登場。人が多く道も入り組んでいる地区。

ヴィクトリア(Victoria) Edit

  • ドラコとアスランによって統治される現代国家。テラで最も豊かとされる中央の渓谷地域も含め、広大な領土と豊富な資源を有しているほか、複数の開拓地区と飛び地をも有し、多数の中核国家と隣接している。ヴィクトリア帝国は、権力政治と領土拡張を重視しており、テラに自らの手で国際秩序を確立するという理念の下、その覇権と開拓地の略奪により貴族の利益を保ちながら、ヴィクトリア至上主義の国際体制を築こうとしている。[出典:ログイン前の用語説明]
    • 初期(例えばメランサのプロファイル)からゲーム内では一貫してヴィクトリア王国(Kingdom of Victoria)と表記されていたが、9章実装以降に追加された記述(上記用語説明、9章PVなど)ではヴィクトリア帝国(Victoria Empire)と表記されている。
    • 後述の通り現在はドラコもアスランも統治しておらず、またこのページの冒頭にある地図では全土が繋がっており飛び地がない。
  • ロゴは、王冠と盾を中央に左右に二頭の獣が描かれる。いずれも抽象的なシルエットだが、左がグリフォンで右がドラゴンと思われる。
  • メランサムースシージリード等の出身地。
  • 下記のヴィクトリアが有する地名の元ネタを考えるとイギリスがモチーフ。名前はイギリスの産業革命期に王位についていたヴィクトリア女王だろう。
    • フランスが元ネタと思われる都市もある。旧ガリア領だろうか。
  • ヴィクトリアの政変に関しては、1:ドラコVSアスラン(200年前)、2:アスラン王家の崩壊(1072年)、3:テレシスの介入(1094年)が別々の事件となっている。
  • ドラコのゲル王(King Gaeil)は、初代アスラン王と戦争をし、後に和平を結んだ。[出典:9-4後]
    • この和平は両者が平等な機会を得るものであったが、後にアスランのみが権力を持つようになった。[出典:リードプロファイル]
  • 突如としてアスランの王が絞首刑(ファントム統合戦略の秘宝「ヴィクトリアのクラウン」ではギロチン)に処され、1085年時点でヴィクトリアは長く王が空位であった。[出典:WD-8前、10-18]
    • シージは最後のアスラン王の子。[出典:11-1後]
  • 1094年、テレシス率いるサルカズ一味は、当初「公爵たちの争いを鎮める」という名目でロンディニウムに入り、その後じわじわと従来の統治機構を無力化していった。[出典:10-3前、10-4後]
    • 現在、テレシスは『摂政王』としてロンディニウムの実権を掌握し、軍の再編や工場の徴収、サルカズの大量入植を推し進めている。
      • 英語版の表記はHis Majesty the Regent、つまり「摂政殿下」であり、「王」要素はない。
  • 政権をドラコ王族の手に取り戻そうと目論むテロ組織ダブリンも活動を始めている。
    よって、現ヴィクトリアは国王不在という不安定な状況を突かれ、外からのテレシス軍と内からのダブリンという、少なくとも二つの勢力に体制転覆・政権奪取を狙われた状態となっている。
    • 地方諸侯も中央の混乱には目を向けているが、それぞれの利益のためにテレシスやダブリンを支持する者もおり、そもそも元から勢力争いが日常茶飯事でこの状況でも互いを牽制しているため、いずれも中央に手を出すような大きな動きは見せていない。
    • 当然ながらテレシス・ダブリンの両者に反発する市民のレジスタンスも生まれており、彼らは「自救軍」を自称している。
      メインテーマ10章では、細かな派閥間の方針の違いを抜きにして大雑把に表現すると、テレシス軍VSダブリンVS両者と対立する勢力(ロドス・ヴィーナ一行・自救軍・ホルン一行)という三つ巴の構図となった。
  • ヴィクトリアの貴族について
    • 闇散らす「因果応報」では「8人の大公爵」というキーワードが出た。その後11章までに8人の公爵の名前が出ているが、うち2名は1094年の政変で死亡しているとみられ、ヴィクトリア編の時点で存在するのか不明である。つまり他に2家ある可能性がある。
      • スタッフォード公爵家は3代目リチャード・シーモアがドラコ側としてアスランと戦った。1094年の政変では議会を襲撃しキャヴェンディッシュ公爵と交戦、死亡したとみられる。
      • カンバーランド公爵家は先代のロバートが1072年の政変で死亡している。メイン10-11章には娘のアラデルが登場する。
      • キャヴェンディッシュ公爵は1094年の政変でスタッフォード公爵と交戦、死亡したとみられる。
      • ウェリントン公爵はダブリンと協力関係にある。ハーモニーの雇い主。
      • カスター公爵は11章でアラデルを利用して「諸王の息」を得ようとするも失敗。パズルの雇い主。
      • ゴドズィン公爵、ノーマンディ公爵、ウィンダミア公爵については特に何をしたという話は出ていない。
    • 伯爵家として以下のものが登場する。
      • スカマンドロス伯爵家は5代目ルシアが(おそらく200年前の)カズデル遠征に参加している。現当主(10-17でルシアがホルンの曾祖母とされているため、7代目ということになる。結構な長命)はカレドン市議会に在籍し、ホルンはその娘である。
      • マンチェスター伯爵家はレイトン・モンタギューが四皇会戦に参加している。最後の当主は1072年の政変で死亡したとみられ、ダグザはその娘である。
      • モーニング伯爵はウェリトン公爵と繋がりがあるようだ。
      • ビシュマー伯爵はカレドンで汚職を働いた小物。
      • ワーウィック伯爵はエブラナとリードを養育し利用しようとしていたが、エブラナによって既に殺害されている。
  • 「エドワード・アルトリウスの遺品」について
    • エドワードはタルラの実父で、「ロンディニウムの最も高貴な血筋の末裔」だったが、コシチェイの工作によってウェイによってやむを得ず殺害された。[出典:END8-1]
    • 遺品の初出は7-3後。ケルシーがウェイに対し「あなたが預かっているはず」「借りたい」と述べた。
    • 10-18でアラデルがドクターに対し、今はドクターが持っているのではないかと述べた。「シージと自救軍にとって非常に重要」だという。
    • エドワードはイギリスでは一般的な男性名で、王室にもしばしばエドワードの名は登場する。アルトリウスは言わずと知れたアーサー王のラテン語名である。また、アーサー王はウェールズ伝承に登場する「赤き竜」の化身であるといわれ、ウェールズの国旗には現在も赤き竜の姿がある。
  • ヴィクトリア王国の社会文化では、裕福な家出身の女性は様々な集会と荘園を出入りする。[出典:ムースプロファイル]
  • 龍門やカジミエーシュとは異なる独自の貨幣を発行している。[出典:BI-1前]
  • 歴史の元ネタについて
    • イギリスおよびアイルランドのケルト系民族はゲール人とブリトン人に大別され、Gaeilはこのゲール人のアイルランド語表記である。ヒロック郡が「ゲル王伝説発祥の地」というバグパイプの発言を踏まえると、ドラコ王家はケルト系王家をモデルにしていると考えられる。ブリトン人とされるアーサー王(King Arthur)に関連する語句はアスラン側に多く振られているものの、全体の流れとしてはむしろゲル王をアーサー王と考えた方がしっくり来る。Arthurはローマ帝国の侵攻以後にみられるようになった名であることから、学者によりラテン語Artorius(タルラの姓)との関連が指摘されており(議論あり)、この説の補強となりうる。
    • リードのプロファイルではアスラン王家はヴィクトリアの外からやってきたことになっており、現実のイギリスが最後に外国勢力に征服されたのがノルマン・コンクエストであるため、アスラン王家はノルマン朝からステュアート朝までをモデルにしていると考えられる。第3回十字軍で活躍したプランタジネット朝のリチャード1世は「獅子心王」と称され、ステュアート朝のチャールズ1世は清教徒革命で処刑されている。
    • 現実の清教徒革命は、スコットランドを無視して考えた場合、王党派、議会派、アイルランドのキルケニー同盟の三つ巴の戦いであった。第一次イングランド内戦で議会派は王党派を制圧するも、派内の路線対立で身動きが取れなかったところ、クロムウェルが軍と結託してクーデターにより議会を掌握しており(プライドのパージ)、テレシスはこの立ち位置と思われる。同様に王党派はシージを擁する自救軍+ロドス、キルケニー同盟はダブリンとなる。
  • ファントム統合戦略の秘宝「残弩・神速」では「古代ヴィクトリアの伝説の弓使い」に言及があり、リチャード1世の時代の弓の名手とされるロビン・フッドが元ネタと思われる。
  • 9章ではサイラッハがヒロック事務所に「バノフィーパイ」「ショートブレッド」「お茶の葉」「エバミルク」「チーズ」を持ってきた。
    • バノフィーパイはバナナとトフィー(キャラメルに似ているが、牛乳ではなくバターを使う)を使ったイギリスの菓子。
    • ショートブレッドは説明するまでもなくイギリス・スコットランド発祥の菓子。
    • エバミルクは無糖練乳のこと。サイラッハはこれでミルクティーを作ろうとしているが、この文化は香港から東南アジアのものである(イギリスでは普通に牛乳を使う)。

ロンディニウム市(Londinium) Edit

  • ヴィクトリアの首都。ムースの実家および勤務先のケーキ屋「ヴァレリー」がある。
    • ボイスでは「エリゼ通り」の生まれと言っている。英語版ではAvenue des Champs-Élysées(シャンゼリゼ通り=フランス・パリ)になっているが、中国語版では爱丽榭大道么となっており、シャンゼリゼ通りの香榭丽舍大街とは異なるため、英語版の勇み足と思われる(関連を否定はできないが)。一般に「エリゼ」はギリシャ神話の死後の楽園であるエーリュシオンに由来する。ちなみにラテン語だとElysium(エリジウム)になる。
  • グラスゴーの活動拠点。
  • 元ネタについて
    • イギリスのロンドンの原型となった、ブリテン島にあった古代ローマ帝国の都市ロンディニウムか。
    • イギリスにはPatisserie Valerieというカフェがある。1926年にロンドンで開業、創業者が亡くなった後は売却されチェーン展開している。

グラスゴー(Glasgow) Edit

  • ロンディニウムにあるスラム街のストリートギャング。首魁はシージ。実装済みのオペレーターにインドラがおり、実装されていない主要人物にモーガン、ガオウェンがいる。※公式PV2にいる右の2名
    • 当初はインドラとモーガンが組織を率いていた。そこへシージが現れたことで現在の体制に落ち着いた。
    • "ギャング"という言葉から想像されるごろつきとは一線を画す猛者揃い。ロドスの医療オペレーターから"正真正銘の戦士"と評され、その正体に疑念を持たれるほど。更にカジミエーシュの国家直属の騎士より純粋と評価されている。
  • ロンディニウムを離れた理由は不明。何かしらの事変か政変があったことが伺えるが、彼女らもその話題は避けている。その後、根無し草の生活を続けた後にロドスを訪れ、オペレーターとして雇われることになった。
    • 資料にて「数人ではどうにもならない事態に遭遇した」「巨大なヴィクトリアが崩れ始めているにも関わらず、各都市はロンディニウムの上空に立ち込めた暗雲から目を背けているのが現状だ」とある。
  • 元ネタはそのまんま、イギリスのスコットランド南西部に存在する都市「グラスゴー」

狐尾(Foxtail)、王の杖(King's Wand) Edit

  • 民間のアーツ研究会。更にそこから「王の杖」と言ったグループに分かれている。[出典:スカイフレアプロファイル]
    • 王の杖は若き天才5人で構成されている。彼らには可愛がられていたペットがいたようだが、レユニオンの襲撃で命を奪われ、その報復のためにロドスと協力関係を結んだ。
      • もっともロドスはレユニオンの撲滅を目指してはいないし、作中にはスカイフレアが憎しみをあらわにする場面はない。なお、闇散らす火花では(素性を知らなかったとはいえ)スカイフレアとレイドが同じ目的のために行動している。

私立ウェセックス中学校(the Wessex Private Middle School) Edit

  • メランサのプロファイルに登場する。彼女のコーデ「EPOOQUE」はこの学生服をヴィクトリアのデザイナーがカスタムしたもの。
  • ウェセックスの元ネタは、中世初期にイギリス南西部にあったウェセックス王国(西サクソン王国)だろう。一応、The Kings of Wessex Academy という実在する中等学校がある。
  • 中学校と訳されているが、イギリスの中等教育(セカンダリースクール)は13歳から18歳まで教育を受けるので、日本でいうと中学校から高校まで含まれる。

ヴィクトリア王立前衛学校(the Royal Victorian Guard School) Edit

  • チェンが飛び級で卒業した学校。バグパイプもこの学校の出身であり、チェンとはそこでの学友だった。
  • この学校は生徒を3種類の教育方針に分けて教育する。具体的には「近衛」、「将校」、「士官」の3コース。
  • 近衛の生徒は卒業後要人警護などの仕事に、将校の生徒は卒業後には(恐らく作戦畑寄りの)上級指揮官に、士官の生徒は前線指揮官になるらしい。
  • チェンの卒業したコースは不明だが、バグパイプは士官コースを卒業している。

ヒロック郡(County Hillock) Edit

  • 9章の舞台。この地域にもともと住んでいた人々はターラー(Tara)と呼ばれる。
  • Outcast「ロンディニウムから近すぎず、遠すぎもしない中型の移動都市。主要産業は農業と軽工業。周辺各郡との密接な関係はなし————」
  • ロドスの事務所がある。
  • ターラー地区には、毎年の春の祭日、芽吹いたばかりの柳の枝で街や彫像を飾り付ける慣習がある。[出典:サイラッハプロファイル]
  • アイルランドにタラの丘(Hill of Tara)と呼ばれる遺跡があり、かつてアイルランドの中心であったと考えられている。
    • 柳は別にアイルランドに特徴的な植物ではないが、詩人ウィリアム・バトラー・イェイツの詩集に収録された「ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ」という詩に曲をつけた歌がアイルランドでは広く親しまれている。

ダブリン(Dublin) Edit

  • ヴィクトリアをドラコの手に取り戻すことを目的として過激な活動をする組織。ヴィクトリア側からは亡霊部隊(spectre force)と呼ばれている。
  • 構成員として「リーダー」、マンドラゴラアルモニ、「雄弁家」「会計官」「囚人」「放火魔」「劇物学者」「略奪者」が登場した。
    表向きの「リーダー」は影武者のようなものであり、本物のリーダーは別に存在することが仄めかされている。
  • 様々な国の先端技術を組み込んだ装備や、独自の暗影アーツなどを用い、一般兵の練度では駐屯軍を大きく上回る。ヴィクトリア上層部の一部と繋がりを持っている。
    摂政王テレシスは彼らをタルラやレユニオンにも及ばない存在であると評している。
  • 現地住民と、彼らターラー人への差別意識を隠さない駐屯軍の対立が続く状況を利用し、ヒロック郡で暗躍する謎の組織として初めて表舞台に現れた。
    • ダブリンは駐屯軍にスパイを送る一方で現地住民を扇動し、双方の対立を悪化させ、遂に駐屯軍はヒロック郡を源石汚染爆弾で無差別爆撃するという暴挙に至ってしまう。
      (元々駐屯軍はダブリンに関係なく爆撃を計画していたようだが、ダブリンの関与が「亡霊部隊を同調する現地住民ごと滅ぼす」という一応の名目を与えることになった)
    • その後、ダブリンは本腰を入れて駐屯軍を強襲し、通信基地局を占拠。現地住民と駐屯軍を共倒れさせた上で、周辺都市へ駐屯軍の悪事を糾弾し、自身の正義を主張する声明を発信した。
      ダブリン自身も内情を知り過ぎた協力者の口封じや裏切った住民の処刑を行っていたものの、それ以上に駐屯軍への悪印象が根付いていたため、ある程度の支持者の獲得に成功した模様。
    • 駐屯軍だけでなく現地のロドスとも交戦し、エリートオペレーターを死に追いやった。一方、ダブリン側も「雄弁家」〜「略奪者」の6人を失い、「リーダー」が源石爆弾の巻き添えで負傷。ロドスに保護・奪取されるという痛手を受けることになった。
  • 名前の元ネタは古くからアイルランドの中心を担い、現在は首都となったダブリン。
    • 古代ローマの学者プトレマイオスの記録によれば、2世紀の古代アイルランド民族エブラニが、エブラナという都市を築いたという。このエブラナはかつては現在のダブリンと同じ位置だとされてきたが、研究により実際の位置はダブリンの北にある村ラフシニーにあったとの説が支持されている。
  • 組織としての元ネタはアイルランド共和軍(IRA: Irish Republican Army)、およびIRA暫定派。
    • カトリックを信仰するアイルランドは、17世紀にプロテスタントを信仰するイギリスに侵攻・併合されてから迫害を受け続けていた。19世紀のジャガイモ飢饉では領主であるイギリス人が人命より利益を優先したことでアイルランド人は100万人が死亡・200万人を国外流出という形で失い、アイルランド語・文化は壊滅的な打撃を受け、以後アイルランド語を母語とする者はほぼ絶滅した。ついには武力による独立を目指す民兵組織が誕生し、1916年にはダブリンでイースター蜂起、1919年にはアイルランド共和軍(IRA)が結成され、イギリスとの戦争によりアイルランドは南北に分裂した。イギリス側に残された北アイルランドをめぐる内戦など紆余曲折を経てIRAの活動は一度沈静化する。
    • 第二次世界大戦後、北アイルランドでカトリックとプロテスタントの対立が再活性化し、1969年にIRAの中から武力闘争を主導する「IRA暫定派」が誕生。カトリックを不当逮捕・拷問・住居破壊などで激しく弾圧する治安組織と、銃撃戦・爆弾テロによるゲリラ行為を繰り返すIRA暫定派により北アイルランドは激しい紛争状態に陥った。またイギリス本土でもテロは実行された。テロはカトリック市民を巻き込むこともあったが、イギリス側の報復行動も激しく、アイルランド人政党の協力もありIRA暫定派はカトリックの支持を得続けた。この混乱は1998年のベルファスト合意まで続いた。

ドルン郡(County of Toron) Edit

  • 遺塵の道をで登場。ヴィンセント伯爵が治める。
  • ブリーズの出身地。
  • 遺塵では当初トロンとなっていたが、現在はブリーズのボイスと同じドルンに変更されている(ニアーライトの「ハイビスの業務日誌」のみ修正されていない)。

リントン郡(County of Lyndon) Edit

  • ベナの出身地。

コナー郡(Connor County) Edit

  • 9章時点ではヴィクトリアにあるとは明言されていないが、ヴィクトリア文脈でしか登場しないことと、他のCountyが全てヴィクトリアにあることから、おそらくヴィクトリアにあるものと思われる。
  • VIGILOでロドスの患者を移送していた場所。
  • 9-2前の会話について、中国語の准备には「準備する」「つもりである」の2つの意味があるが、日本語版では「コナー郡へ向かおうとしていた」、英語版では「geared up to head for Connor County(コナー郡へ向かう準備をした)」と訳が割れてしまっている。英語版の解釈だとコナー郡へ向けて出発するとヒロック郡から離れてしまうことになり、コナー郡がヴィクトリアにあるとは考えにくくなってしまうため、日本語版の解釈でコナー郡への経路がヒロック郡付近を通ると考えるのが自然ではないだろうか。
  • Connorは北アイルランド・アントリム県にあるごく小さな村だが、12世紀以来アントリム県全体を管轄するキリスト教(現在はアイルランド国教会)コナー教区があるため、同じCountyであるアントリム県が元ネタと考えてよいかと思われる。北アイルランドの首都ベルファストは、アントリム県と隣のダウン県にまたがっている。

ペニンシュラ郡/半島郡(County Peninsula) Edit

  • 9章で「ペニンシュラ郡」として言及。フレッド(ヒロック事務所職員)の出身地。
  • バグパイプの回想秘録で「半島郡」として言及。

カイシャー郡(Castshire) Edit

  • バグパイプのモジュール説明で言及。
  • shireはCountyの古い呼び名で、現代イギリスでもヨークシャーなど地名の一部と認識されているケースではCountyではなくshireを名乗っている。

ザイック郡(County Sykes) Edit

  • シルバーアッシュの回想秘録2で言及。ヴィクトリア西部にあり、ウォルトン子爵(Viscount Walden)が治める。
  • 日本語表記は一般にSykesがサイクス、Waldenがウォルデンである。おそらく英語を通さずに中国語から直接訳したためにこうなっている。

カレドンシティ(Caladon) Edit

  • 闇散らす火花の舞台となった街。ゴドズィン公爵が治めるゴドズィン(Gododdin)と呼ばれる地域にあるようだ。
  • 市の方針として、他都市から感染者を受け入れて仕事を提供している。待遇はそれほど良くはないようだが…
  • ホルンの父であるスカマンドロス伯爵が市議会に在籍しているが、最近は沈黙しているらしい。[出典:闇散らす火花「いずれは共に」]
    • なお、9-4後でハミルトンの言う「ハーバーシティの荘園から一歩も出ていない」という情報はこの記述と矛盾している。挑発したかっただけかもしれない。
  • ローマ帝国におけるグレートブリテン島北部の呼称であるCaledoniaおよび、7世紀以前にエディンバラ付近にあったケルト系国家Gododdinが名前の元ネタと思われる。

ボッセンダル(Boschendal) Edit

  • 北部辺境の小都市で、ゴールデングローの出身地。
  • 南アフリカ産ワインで知られるBoschendalだが、これはオランダ語で森を意味するBoschと、谷を意味するdalの組み合わせである。

グレイヒル(Gray Hill) Edit

  • ヘイズがいた「魔女の森」のあった場所。「魔女の森」は(1097年の)5年前に大公爵の要求を拒否して、ヴィクトリア軍に潰されたようだ。[出典:闇散らす火花「浮草のごとく」「因果応報」]
  • ウェールズに同名の遺跡がある。

オークグローブ郡(County Oak Grove) Edit

  • かつてターラー人の居住区があったが、暴徒によって焼き払われた。
  • エブラナとリードの故郷。

アスカラ郡(Ascarat County) Edit

  • カランド貿易が強化訓練に送り出した部隊の行き先として、ヴィクトリアのアスカラという地名が登場する。[出典:シルバーアッシュプロファイル]
  • 10-8後でホルンの部下の出身地として言及された。
  • Ascaratはフランス南西部、スペインとの国境付近の都市。

トネール村(Tonnerre Village) Edit

  • 彼方を望むで登場。ロドスの事務員が駐在している。
  • Tonnerreはフランス中央部の村。

セライブラソン地区(Calais-Blason) Edit

  • ガリア辺境の領地だが、ガリアが戦争に敗れた後はヴィクトリアに併合された。四国戦争で壊滅的な被害を受けたため、この地に暮らす人は少なく、生産も困窮している。[出典:ファントムと緋き貴石ロード画面]
  • 在りし日「光と影の交錯」でファントムの出身地として言及された。
  • 名称について
    • Calaisはフランス北部の都市、カレー。
      • 最もブリテン島とヨーロッパが近い海峡であるドーヴァー海峡に面した港町。古代ローマ時代から現代に至るまで、常にヨーロッパとブリテン島を結ぶ要地である。恐らくアークナイツのセライブラソンもガリアとヴィクトリアの国境の街なのだろう。
      • 百年戦争(有名なジャンヌ・ダルクが参戦していた英仏間の戦争)中の1347年にイギリス領地となり、その後1558年にカトー=カンブレジ条約で返還されるまで英国領だった。
    • Blasonはフランス語で「紋章」、またそれを語源とする文学カテゴリ。

シラクーザ(Siracusa) Edit

  • ループス系の出身者の多くの故郷であり、一族による統治体制だが、どうも支配一族が変わる事もある模様。[出典:テキサス,ラップランドプロファイル]
  • 一族間での繋がりは強固な一方で一族から認められなかったものに対しては冷たく、「独り狼」といった俗語がある事からそういったはぐれ者はそれなりに出るものでもあるようだ。[出典:ラップランドプロファイル]
  • ループス系の派閥争いがある一方でヴァルポでありダブル*3でもあるアンジェリーナが(感染者になる前だが)普通に高校生活を送っていた事を見るに、他種族に対して冷たい或いは排他的という訳ではない様子。[出典:アンジェリーナプロファイル]
  • 高層ビルや繁華街の様なものもあるようで、他の移動都市と比べても遜色ない規模と質があると思われる。[出典:アンジェリーナプロファイル]
  • 医療産業面ではまだまだ未発達であり、鉱石病が流行るにつれて病院に患者があふれ、医療資源を逼迫していったようだ。[出典:ススーロプロファイル]
  • 現行の支配一族はシラクーザで最も危険とまで言われており、関係があると思われるラップランドへのロドスの調査が打ち切られる程。
  • ファミリーと呼ばれるマフィア達が全ての公共事業に関わっているため、行政機関がファミリー間の抗争をめったに止めない。そのためテラ国家の中でも、その生活様式は異常と言われている。[出典:アオスタプロファイル]
  • ファミリーに入りたい者と同じくらいきちんと働いている人々もおり、アオスタも幼い頃は公務員が憧れになる程度には中流家庭とそれ以下の差が大きい暮らしが伺える。[出典:アオスタボイス]
    • ススーロの両親は地元の公的機関に勤めており、本人も4人兄妹ながら医大を卒業しているため金銭的な余裕がある。これで大都市生まれの一般家庭なのだから、市民間の格差は大きいと言える。[出典:ススーロプロファイル]
    • アンジェリーナやススーロといった、中流以上の一般市民にとってはそれなりに住みやすい国のようだ。この辺り、シラクーザのマフィア達もおいそれとカタギには手を出さない暗黙のルールが守られているからだろう。
    • 現実のイタリアでも、基本的にイタリアは南部ほど治安が悪化していくのだが、マフィアが今でも裏社会をシメているシチリアは一周回って治安がいいらしい。
  • 名前のモデルは恐らくシラクーザ(Siracusa)というイタリア・シチリア島の都市。
    • 「マフィア」はシチリアを起源とする犯罪集団。喧騒の掟に登場したカポネとガンビーノはいずれもアメリカで活動した実在のイタリア系マフィアの名前である。
    • 「祖先はシラクーザの漆黒の円卓で誇りをもって自らを「シチリア人」と名乗った」という発言もある。[出典:喧騒の掟]
    • また、アンジェリーナキアーベが作中でイタリア語を口にしている。
    • 古代ギリシャ語では「シュラクサイ」といい、アルキメデスの出身地として有名。また、太宰治の「走れメロス」の舞台となった「シラクス」はシラクーザ(シラクサ)から取られている。走れテキサス。
  • ウォルシーニの名前の由来や協力しない「十二家」、「神々の意思は変えられない」という宿命論的宗教観から、少なくともシラクザーノのテーマに関しては紀元前のイタリアにあったエトルリア12都市連盟(Lega dei popoli)が元ネタと思われる。

パレルモ市(Palermo) Edit

  • ススーロのプロファイルでシラクーザパレルモ市立医科大学として登場する。
  • 源石工場が爆発する「パレルモ事件」があった。[出典:ススーロ回想秘録]
  • イタリアのシチリア島の都市パレルモが元ネタだろう。シチリア州の州都。

ロコモティバシティ(Locomotiva City)、ヴァイトシティ(Vite City) Edit

  • キアーベの逸話で名前が登場した都市。
  • ロコモティバにはロドスの事務所があり、THRM-EXの回想秘録の舞台になっている。

ウォルシーニ(Volsinii) Edit

  • シラクザーノの舞台となった都市。
    • シラクーザ建国から100年以上、まるで伝統であるかのように頑なに変わらなかった合計二十二の都市という数字を変える事になる新たな移動都市は、この都市から切り離されようとしていた。[出展:シラクザーノ IS-1 静かなる雨 戦闘前ストーリー]
  • Volsiniiはイタリア・ラツィオ州にある山の名前で、エトルリアに同名の都市があった。

リターニア王国(Leithania) Edit

  • TERRA EXPLORATIONは初出の中国語字幕(2020/10/26)ではLeithanienだったが、日本語字幕(2020/12/27)ではLeithaniaに変更されている。
  • サービス開始時から「王国」とされているが、君主号は「皇帝」「女帝」である。君主号が国王なのにたびたび帝国扱いされるヴィクトリアといいややこしいことこの上ない
  • 主な種族はキャプリニー。[出典:TERRA EXPLORATION]
  • カーディアーススピリットエイヤフィヤトラ等の出身地。
  • 貴族が支配する社会だが、高い塔に住まう彼らは一般住民の生活を顧みない傾向があり、不満が溜まっている模様。
    • 「ウォルモンドの薄暮」では貴族同士の結婚式で「どちらが相手の都市を訪問するか」という話し合いで1ヶ月以上を費やし、しかもその警護の名目で周辺都市から治安の要である憲兵(警察と軍を兼ねる存在)を根こそぎ召集するなどしていた。
  • リターニア中心部ではアーツ技術が浸透している。[出典:カーディプロファイル]
    • リターニアで高等教育を受けた者は全員、他国における専門の術師程度のアーツ技能を持つようで、一般市民におけるアーツの技術水準も他国に対して極めて高い模様。
    • アーツ学だけでなく、音楽も発展している地域。更に両者を結び付けた研究も盛んであり、統合戦略の一部フレーバーテキストから窺える他、この地に関係するオペレーターや敵ユニットの一部は楽器型アーツユニットを用いている。
  • イベント「ウォルモンドの薄暮」によれば感染者に対してはかなり寛容な政策がとられているようで、居住地にこそ制限はあるものの非感染者の居住地との間には行き来の制限もなく、商業活動等も行えるらしい。
    • しかし、最近の感染者に対する態度は悪化傾向にあるようで、重度の感染者であるケオベを保護したリターニアのロドス分会の会長は、彼女がリターニア警察や賞金稼ぎに捕らえられれば殺処分は免れないだろうと発言し、リターニア領外へ連れ出すよう促している。[出典:ケオベプロファイル、イベント午後の逸話]
    • イベントの時系列は不明確だが、「最近」や「悪化」の単語からして元は寛容であったリターニアの感染者対策は現在進行形で悪化しつつあるのかもしれない。
  • イェラグの投資計画で、レイジアン工業等を有するクルビア、源石の砿業があるレム・ビリトンと並んで、リターニアの名が挙がっている。商業が盛んな国なのだろうか。[出典:スチュワードプロファイル]
  • 数十年前までは「巫王(Witch King)」と呼ばれる人物によって統治されていたが、クーデターによって亡くなった。[出典:カーネリアンプロファイル]
    • 巫王は強力なアーツ使い(ゴシップ好きのヴィクトリア貴族曰く『この大地における最も強大な術師』)だったらしく、「彼の角は、不気味な形にねじ曲がり、奇妙なエネルギーを放っている」などと、数々の物語で恐ろしげに伝えられている。[出典:遺塵の道を]
    • しかし巫王が人前に姿を現すことはほとんどなく、実際の姿を目にしたことのある人間はごく少数のようだ。[出典:遺塵の道を]
    • 「統合戦略「ファントムと緋き貴石」」のイベントページにより正確な情報が判明。リターニア皇帝は選帝侯たちによって選ばれる関係で権力基盤が脆弱であるようだが、彼は統治の最初の10年間に統治者としても術師としても優れた才覚を見せた。だがその後の40年で狂った暴君と化していった。最終的には選帝侯らの計画によって倒されたようだ。ちなみに四皇会戦の開戦事由は彼がガリアからの使者を全員アーツで分解し塑像に再構築して本国へ送り返したためである。
    • 巫王の死後も、一部の貴族や彼らに仕える術師(いわゆる高塔術師)達は引き続き巫王を信奉しており、「巫王派」と呼ばれるその一派は弾圧に耐え忍びつつ秘かに活動していた。
      そして、巫王の後継者を生み出すべく、その血族を片っ端から実験台にして多数の犠牲を生み出しながら巫王の魔力を継承させるための実験を行っており、生き残った実験台は「塵界の音」と呼ばれる後遺症を患うことととなった。
  • 巫王を殺害した「双子の女帝(Twin Empresses)」もまた(当然のことながら)強力な術師と考えられ、その実力はケルシー曰く『「女帝の声」が護衛の騎士を引き連れてヴィクトリアを訪れた際に、それまで騒いでいた公爵たちが言い争いを中断し、手厚くもてなした』ほど。「女帝の声」が何者かは不明だが、女帝の代理人のようなものだろうか。[出典:遺塵の道を]
    • 双子の女帝の容姿は、写真を新聞で見たという商人によると「一人は金ピカで、もう一人は黒ずくめだった」とのこと。[出典:遺塵の道を]
  • 巫王は感染者そのものをアーツユニットとして扱う非人道的なアーツの研究を行っていた。その死後も貴族の下で働く術師達に研究が引き継がれているようだ(灯火序曲「異類」)。
    • レユニオンが離れた後にリターニアへやってきたマドロック小隊はこの実験台にされた(在りし日「振り返る」)。マドロック小隊のリターニア入りはマドロックの自主的な判断によるものであってテレシスが送り込んだわけではないのだが、ヴィクトリアやウルサスへの介入を見れば、同時期にサルカズ傭兵隊がやってきたリターニア政府としては敵対的な対応になるのも無理はないと思われ、それが貴族に利用された形と言える。
  • 下記の通り、元ネタとなりうる要素が各地に分散している。だがドイツ・オーストリア・オランダなどはかつて神聖ローマ帝国を構成していた国や地域であり、選帝侯という制度も神聖ローマ帝国固有のものである。
    • 神聖ローマ帝国を最終的に解体に追い込んだのはフランス皇帝ナポレオン1世だが、テラにおけるフランスに該当する国(ガリア)は攻め込んだリターニアから反撃を受け、最終的にリターニア・ヴィクトリア・ウルサスによって征服されている。
    • リターニアの都市で使われる背景画像やウォルモンドのトップ絵には、ブリック・ゴシック様式の建物が描かれている。この様式はバルト海沿岸を中心に広く分布するが、特にドイツ・リューベックやポーランド・グダニスク(ダンツィヒ)といった歴史的に商業で栄えた都市では現在も大規模に町並みが保存されており、そのいずれかをモチーフにしたものと思われる。
    • セベリンが被っているピッケルハウベはかつてのドイツのイメージが強いが、スウェーデン軍の象徴的存在である近衛連隊では現在も採用されている。
    • カーネリアンの雇い主である「ホーエンローエ」は、かつてドイツ南部に領地を持った貴族、また現在のドイツ南部の行政区画の名前である。
    • エイヤフィヤトラの両親が勤めていたウィリアム大学は、ハインリッヒ・ナウマン(エイヤフィヤトラの本名の由来と思われる。キャラぺージ参照)が講師を務めていたドイツのヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学(ミュンスター大学)と思われる。
    • オーストリアからハンガリーにかけてレイタ川(Leitha)が流れており、オーストリア=ハンガリー帝国時代にはこの川の「向こう側」(ハンガリー側)ドイツ語でをTransleithanien,「こちら側」(オーストリア側)をCisleithanienと呼んでいた。
    • インテリアシリーズ「リターニアの夜」には、「向日葵と美」という絵画がある。ゴッホの「向日葵」と「ルーラン夫人」がモチーフと思われる(実際にはこの2つは別々の絵、かつそれぞれ複数あり、ゴッホはそれらを組み合わせて展示することを提案している)。ゴッホはオランダ出身で、多くの作品はフランスで描かれている。戦間期のドイツでは異常なまでに持て囃されたが、ナチスの弾圧を受けて多くの作品が国外に流出した。
    • ファントム統合戦略の秘宝「至宝の指輪」はリターニアのものとされており、説明文よりドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの「ニーベルングの指環」がモチーフと思われる。「ニーベルングの指環」は北欧神話がベースになっているが、ライン川の底に眠る黄金で作られ、無限の権力を得て世界を支配することができるとされるこの指環は、ワーグナーのオリジナル要素である。
    • 「〜ニア」の綴りが「-nien」になるのはドイツ語、デンマーク語、スウェーデン語。
    • 『レインボーシックス シージ』とのコラボレーションで実装されたロシア出身のTachankaはロシアとの共通点が多いウルサスに興味を持っていたが、同様にドイツ出身のBlitzはリターニアに「憧れを抱いていた」。ちなみに彼はリターニアの都市の詳細を聞き写真を見た後に「これはどこの中世のファンタジー都市だ!?」と感想を述べたそうである。[出典:Blitzプロファイル]
  • LeithaniaとLeithanienは言語の違いであって、demonym(Japan⇔Japanese)ではあり得ない。英語ならLeithania⇔Leithanian、ドイツ語ならLeithanien⇔Leithanischになるはず。しかし英語版ではdemonym(Leithania⇔Leithanien)として扱われている。例えばインテリアの「リターニアの夜」は「Leithanien Nights」となっている。明らかな誤用である。
  • 料理について
    • 塵影に交わる残響には「ザワークラウトの炒めもの」が登場する。ザワークラウトはご存じドイツの漬物だが、油で炒めるのはドイツにおいてあまり一般的とは言い難い。中国東北部の酸菜や北朝鮮の白キムチのような扱いを受けている。
    • インテリアシリーズ「リターニアの夜」には、「リターニアのドリンク」なるものが登場する。「覚醒作用」「飲みすぎると副作用」などの説明を読む限り、これはClub-Mateというマテ茶ベースの炭酸飲料であると考えられる。ドイツ・バイエルン州生まれで、1924年に製造が開始された。当然だが現物は黄色い。

ウォルモンド(Wolumonde) Edit

  • リターニア北部の移動都市。その名前は「八つ目の月」を意味し、周辺の七つの街とともに商業集落を形成している。
    • mondeはドイツ語で月だが、woluが八なのはジャワ語であり、全く関連が分からない。
  • ロドスの事務所がある。
  • 「大裂溝」と呼ばれる天災の影響により移動都市は本来の移動ルートを外れ、冬を目の前にしながら北部の山脈へ移動せざる得ず、様々な要因によりイベント「ウォルモンドの薄暮」で描かれた騒乱が起きることになる。
    • 「大裂溝」は地殻変動であり、跡地は多数の活性源石により移動を阻害されていてウォルモンドは山脈へ接近する以外に他の回避ルートがなかった模様。
    • 冬を前に、被災した商人などからなる多数の難民を抱え、動力機構にも深刻な被害を被ったために自力での移動もままならないウォルモンドは、周辺都市の支援が不可欠だったが、貴族は小都市の事件など気にすることもなく自らの面子の張り合いに汲々としていた。
    • そこにマドロック小隊の存在と冬霊との過去、憲兵の不在という事象が重なり、とある人物が引き金を引いたことで事件は起きた。
  • 「冬霊(Winterwisp)」はウォルモンドが移動ルートとしている山脈に元々居住していた一族。
    • 特に老いた世代ほどウォルモンドの侵入に対して過激に反応し、ゲリラ戦じみた妨害工作を行った模様。
    • 一方で若い世代は徐々にウォルモンドの住民と同化し、現在では純粋な冬霊族と呼べる人はほぼ居ない。
    • 名前は冬(winter)とウィルオウィスプ(Will-o'-the-wisp)の合成と思われる。
      +
      ...

ヴィセハイム(Vyseheim) Edit

  • 「塵影に交わる残響」の舞台
  • 元ネタについて
    • heimがドイツ語「家」なのは間違いない
    • ドイツ語の名詞Weise(メロディー)と形容詞weise(賢い)はともにゲルマン祖語「wīsaz」に由来しており、この系統では英語のみwis(賢い)からwizard(賢者・魔法使い)に展開している。ドイツ語のWはその発音上英語ではVで表現されることがあり(ウィーンなど)、少々無理やりだがテーマ的にはもっともしっくりくる解釈と思われる。

ウルティカ(Urtica) Edit

  • エーベンホルツが名目上治めていた地。
  • Urticaはイラクサ属の学名。旧約聖書にイバラ・アザミと並んで苦難の象徴として登場する(元がヘブライ語なので訳に揺れがあり、版によっては登場しない場合がある)。

イベリア(Iberia) Edit

  • テラの南部にある海沿いの国。ウィーディソーンズエリジウムらの出身地。種族としてはリーベリとエーギルが多く、エーギルは「島民」と呼ばれている。
  • かつては隣国のラテラーノと文化・経済的な結びつきが強かった。その頃にラテラーノの教義を持ち帰りイベリア国教会が成立する。
  • 陸に近いエーギルの海底都市が「海の怪物」に襲われ難民がイベリアに流れ着いた。イベリアはエーギル達のもたらした技術を活用して海洋国家として繁栄を極め黄金時代を迎える。一方でラテラーノとは疎遠になる。
    • 「島民」達は自らが逃げる原因となった「海の怪物」の存在をタブーとしてイベリアで語る事はなかった。
    • 陸に上がったエーギルであるブレオガンは、建築家・造船技術師としてエーギルの持つ技術をイベリアに提供し、その繁栄に大きく貢献した。
      これは「海の怪物」の勢力が拡大を続けるといずれエーギル単独では対抗できなくなるという予測のもと、陸と海の繋がりを強化するためだった。[出典:SN-ST-4]
  • 1038年の「大いなる静謐」では、イベリア南部において津波による物理的破壊に続いて大量の恐魚が発生した。ロカマレアのように更地になってしまったところもあれば、サルヴィエントのように経済活動が成り立たなくなりスラムのようになってしまったところもある。
    • この事態を予見していたブレオガンが槍玉に挙げられる。
    • 加えて、「深海教会」がイベリア国民の無力感につけこんで勢力を拡大させた。深海教会の教義は同胞(恐魚・シーボーン)をより高位の生物に進化させるために己を犠牲にせよというもので、イベリア、ひいてはテラの社会を崩壊させることを目的としていた。
    • 深海教会の信者にはエーギルが多数いたことから、「エーギルは深海教会信者の疑いがある」という偏見に基づく弾圧が行われ、これによりエーギルのもたらした技術の多くは失われてしまった。現在でもエーギルの入国は厳しく監視されている。
  • かつて、イベリアの海岸には何十基もの灯台があった。しかし、「大いなる静謐」で大部分が損壊、あるいは使用に耐えない状態になってしまった。[出典:SN-ST-3]
    • グランファーロ沖には唯一稼働可能な灯台「イベリアの眼」があるが、「大いなる静謐」で周囲が海に沈んでしまっている。
  • 現在ではいわゆる鎖国状態にあり、諸外国とのつながりが基本的には無い。[出典:ウィーディプロファイル]
    • そのため、イベリアを知らない人からは時代遅れで封鎖的な国と思われている。
    • しかしながら科学的にかなり発展した土地で、大部分の科学分野に於いて自由な研究が許され、実際に行われている。ウィーディがバイオニック工学、ソーンズが薬剤製作に秀でているのは出身地ゆえか。
    • 『大部分』とあるように一部の分野に於いては研究が禁止または研究そのものが存在しないらしい。
  • ラテラーノとは文化的に近く、信仰している宗教も同じ。[出典:アンドレアナプロファイル、ソーンズボイス]
  • イベリアの水中火山(the undersea volcanoes of Iberia)という場所がある。[出典:マゼランプロファイル]
  • 元ネタは水中火山、ソーンズのOSTの一枚絵の背景の街並みからスペインやポルトガルが位置するイベリア半島が妥当。
    • スペインはローマ・カトリック教会(旧教)との歴史的な繋がりが深く、カトリックにおける三大聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラでも知られている。
  • インテリアシリーズ「イベリアリゾート」にある「リラックスドラム」は、コンガ(キューバの民族楽器)にしか見えない。キューバはスペインの元植民地だが、コンガのルーツはアフリカで、スペインとはあまり関係がないように思われる。

裁判所(Inquisition) Edit

  • イベリアの政府組織。治安維持(ほぼ深海教会の取り締まり)を担う。カルメン、ダリオ、アイリーニが所属する。
  • 前身はイベリア国教会であったが、「大いなる静謐」以降にカルメンら12人が制度を変更した。深海対策を目的とするが政治の真の決定権も持っている。[出典:アイリーニプロファイル]
    • 「大いなる静謐」により王室や貴族が力を失い国教会が主導権を握ることになったが、カルメンは教皇と数名の司教のように権力が集中する構造ではまた同じ過ちを繰りかえすと考えた。
      カルメンら9名は「聖徒」を名乗り、最前線に立ち続けて規範となり人々を導くこと決めた。[出典:狂人号:アイテム:埃を被った聖像]
    • 「聖徒」は高い戦闘能力と延命の秘術による長い寿命を持つが、長い”海”との戦いのなかで聖徒の生き残りはもはやカルメンのみとなっている。
  • 職員は大審問官(High Inquisitor)または審問官(Inquisitor)と呼ばれる。
    • 「灯り」(ランタン)とハンドキャノンのアーツユニットを制式装備としている。
    • ハンドキャノンは見た目こそ銃だが、ラテラーノのサンクタの守護銃とはそもそも思想が違い、どちらかというと「銃型のアーツロッド」というほうが近い(同様の発想のものをアブサントが使用している)。
    • アイリーニの基地セリフでも「ハンドキャノンの扱いには射撃の訓練ではなく確固たる意志を持つことが重要」(要約)と言われていることから、精神力に強く依存するアーツ発射装置といったところか。
  • 過去に深海教会と関係を疑ってエーギルを大量に拘束したため、国民からエーギルを迫害する存在と認識されている。
  • 拘束されたエーギルたちのうち無実だった者たちも元いた街に戻ることはなかった(出典:イベント「狂人号」)。おそらくは無実のエーギルも”一度拘束された”ということが猜疑の視線を招くのは想像にかたくなく、そのままでは居づらくなってイベリア国外に出るなどしたのだろうと思われる。(実際、拘束されていなくて深海教会と関わりを持たず、本人も善良で温厚なルーメンですら疑念を向けられることがしばしばある)
  • Inquisitionの日本語訳は異端審問である(頭が大文字だとそういう意味になる)。

サルヴィエント(Sal Viento) Edit

  • 潮汐の下の舞台となった街…あるいはかつて街だったもの。
  • 「深海教会」の者の手が入り込んでおり、現地の人間はほとんど気力を失っており、クジで当たったモノがその命を海の怪物に捧げることで食料を与えられる。
    そしてそのことを栄誉だとすら思っている、という地獄のような関係性を築いている。
    かと言って、容易に外に出られるような環境でもない模様。
  • Sal Vientoはスペイン語で潮風という意味。

ロックベイ(Rocky Coast) Edit

  • インディゴの出身地。機能を停止した灯台がある。

ロカマレア(Rocamarea) Edit

  • 吾れ先導者たらんで初出。アンドアインが育った街で、既に滅びている。
  • スペイン語でrocaは岩、mareaは潮。
  • スペイン・バスク州にAndoainという街がある。

グランファーロ(Gran Faro) Edit

  • 狂人号の舞台。古代イベリア語で「灯台」という意味らしい。
  • 沖合には「大いなる静謐」後も唯一の稼働可能な灯台「イベリアの眼」がある。
  • グランファーロは「大いなる静謐」の災いの後に築かれた町である。灯台への架け橋として、海の侵攻に抗うための要塞都市にすべくイベリア人とエーギル人の技術者が集められた。[出典:狂人号 アイテム 破れた地図、走り書きされた手帳]
    • しかし灯台の再稼働に失敗し、更にはエーギル達が深海教会との繋がりを裁判所に疑われて連行されたため計画は失敗に終わった。
      • そして残念ながら、「グランファーロから連行した百三十余名のエーギル人のうち、半数は深海教会の関係者だった」(SN-8後でのカルメンの台詞)ため、計画の再稼働もできない有様となってしまった。
  • Dan「のんびりしてるが、どんよりもしてる海辺の小さな町」

サーミ(Sami) Edit

  • ギターノバイビークの出身地。
  • イベント「戦地の逸話」ではサーミ人のシモーネが登場した。
    • シモーネはウルサス人から魔女と呼ばれ攻撃されたよう。
    • エラフィア人の多くは寒冷地域のサーミ出身だが、一部の民族はウルサスやカジミエーシュの北方で暮らしている。[出典:ファイヤーウォッチプロファイル]
  • 6-1後ではブレイズが「龍門は本当に湿っぽい」「私の周りの空気と、君たちの周りの空気、どっちが熱い?」「一緒にサーミ浴(Sami bath)を楽しもうか」と発言しており、サーミ浴はサウナを指している可能性が高い。
    • リターニア同様demonymがおかしい。サーミ風呂ならSamian bathである。
  • サーミの北には「外界の敵」がいるようだ。
    • ケルシー「サーミは無数の犠牲を伴った巫術実験の末、雪祭司(Snowpriest)を生み出した。それは何代にもわたって継承されているが、巫女たちは外界の敵に立ち向かう中でことごとく自我を失った」[出典:WD-8後]
      • 「サーミ人の真の秘密はさらに奥地――クルビア人では到底のぞき見することのできないほどの奥地に隠れているのだ。」[出典:プリンモジュール]
  • 司歳台ズオ・ラウによれば、依然としてサーミでは巨獣と人類が共存しているようだ。後述する数百年の鎖国状態がイェラグと類似していると言える。
  • 戦地の逸話「北極星」で登場したライン生命の拠点はサーミとは明示されていなかったが、ニアーライト後記(トゥーラのシーン)でサーミのウルサス国境付近にあることが判明している。
  • 元々は数百年もの間閉ざされた国であったが、クルビアの移動都市が貿易用の飛び地をサーミ南部に獲得したことで鎖国状態を解いた。原始的なサーミ人の生活様式については「そのほとんどが千年来の古いしきたりと共に生活してる」「原始的な森の中で、サーミ人は現代技術からは頑なに距離を置いていた」[出典:プリンモジュール]
    • 上記の通りライン生命の拠点が存在する理由の他、レイジアン工業デザイナーの娘であるバイビークの出身地であったりと、歴史上サーミとクルビアの関係は密接と言える。下記の通り今では別荘地として有名なようだ。
  • スカンジナビア半島北部(ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの各北部とロシアの北西端)に居住する先住民族をサーミ人と呼び、サーミ人が住む地域もサーミ(Sápmi)と呼ぶ。スウェーデン語及び英語ではラップランドと呼ばれるが、これは「辺境」という原意のため蔑称ともされる。元ネタだろうか。
    • サウナと言えばフィンランドが有名。もっともサーミ人ではなくフィン人の文化である。
    • インテリアシリーズ「田園別荘」はサーミがモチーフ。その中に「雲杉のバイオリン」がある。バイオリンの表板に使われるスプルース(雲杉)は英語ではNorway spruceと呼ばれ、ヨーロッパ全域の寒冷地域に分布するが、特にスカンディナビア半島では主要な樹種となっている。

イェラグ(Kjerag) Edit

  • 雪境(ヒーラ)に存在する小規模な宗教国家。カランド山を信仰する。
  • 三大貴族でありイェラグ表向きの最高権力者であるシルバーアッシュでさえ、公的な場においては巫女のプラマニクスよりも下の立場となるなど、国内における宗教の権力は非常に大きい様だ。[出典:シルバーアッシュプラマニクスプロファイル]
    (下記の様に現在のイェラグは非常に複雑な政治状況にあるため、あくまで公的或いは儀礼的な場での対外的なパフォーマンスとしての話である可能性もあるが)
  • 保守的かつ閉鎖的な風土であり、イェラグと他国を結ぶのは唯一カランド貿易のみという有様(というより保守的で封鎖的なイェラグにシルバーアッシュがカランド貿易で無理矢理に風穴を開けた)[出典:シルバーアッシュ]
    • 直接的なモチーフとは言い難いが、国が置かれている状況的には鎖国政策をとっていた19世紀の日本(江戸時代末期)や李氏朝鮮に似ている。
  • イェラグ三族議会という統治機構*4を有する。現在は三貴族の一翼であるシルバーアッシュ家を主とする急進派が武力やカランド貿易の資金を原動力に強引な改革を推し進めており、残りニ貴族と宗教関係者からなる保守派がそれに対抗している。
    • 他の二家は権謀術数に長けるブラウンテイル家と武力を重んじるペイルロッシュ家。
      • ブラウンテイル家現当主ラタトスはシルバーアッシュ家現当主エンシオディスの復帰や工業発展を支援したが、シルバーアッシュ家並びにカランド貿易の急速な改革に危機感を感じ、敵に回ってしまっている。
    • 保守派のニ貴族は、巫女プラマニクスを利用しシルバーアッシュ家に対し「圧力をかける」「直接的な暗殺を試みる」など状況は一触即発で、内政は非常に不安定な様子。*5[出典:シルバーアッシュクーリエプロファイル]
  • 巫女であるプラマニクスとカランド貿易トップのシルバーアッシュは兄妹だが、プラマニクスが巫女となる際の確執から現在はプライベートでの話し合いなどは無い様子。宗教上の対外的なトップと国内の実質的なトップが険悪という内情も、上記の不安定さに拍車をかけていると思われる。[出典:プラマニクスプロファイル]
  • イェラグ南部地域は、長い間イェラグの玄関口とされていた。シルバーアッシュー族の新経済政策の影響で、クルビア、リターニア、レム・ビリトンの商人たちは数々の投資計画を起こした。[出典:スチュワードプロファイル]
  • イェラグはノルウェーに存在する山の名前で、落差900mに及ぶ垂直の断崖絶壁が名物。
  • 政治闘争の元ネタは、1840年代から1880年代にかけてのスイスである可能性が高い。
    • 1844年に保守派のルツェルン州が中等教育をイエズス会に任せることを決定したことに対し、国内の自由主義者が反発。1845年、保守派の州は「保護同盟」を結成し、スイスは事実上の内部分裂状態となる。
    • 自由主義者はあの手この手で多数派工作を図り、1847年には連邦(「盟約者団」)の会議において、「保護同盟」の解散とイエズス会の追放が決定する。政治家・実業者の一族に生まれたアルフレッド・エッシャーはこの動きに大きな役割を果たし、一気に台頭する。
    • 「保護同盟」は解散を拒んだため、数ヶ月のうちに「盟約者団」によって軍事的に制圧された(分離同盟戦争)。戦後、エッシャーは29歳で副大統領になる。
    • エッシャーは1850年代から1880年代にかけて、政治家としては工科大学を設立、実業家としては鉄道網を整備するなど、近代化を急激に推し進めた。当初は外国資本を多く用いていたが、後に自ら投資銀行を設立して内国資本化を図った。
  • ヴァレスの名前の由来と思われるスイス・ヴァレー州は、15世紀に魔女裁判の嚆矢となったことで知られ、ヴァレスの父が曼珠院に殺害されたことはこれを元ネタにしている可能性がある。
  • 料理について
    • イェラグの食べられる動植物の種類は数えられる程しかない。マッターホルンが調理を受け持つようになる前は、富裕層のシルバーアッシュ家であっても普段の食事は粗食であった。[出典:マッターホルンプロファイル]
      • 動植物の種類が少ないのは高地の一般的な特性である。
    • マッターホルン「北イェラグ風のガーデンクレス炒めに、ロドス特製のスパイスを少し振って……」[出典:イベント18_午後の逸話]
      • ガーデンクレス(コショウソウ)はイラン原産の野菜で、東洋では馴染みが薄いが、インドあたりまで比較的よく食べられているようだ。ただ高地で育つようなものではないと思われ、マッターホルンも「お金があってもなかなか手に入らない」と言っている。
    • マッターホルン「……あれは仕込みを終えた獣肉の煮込みです。最後にチーズをかけて完成です。」[出典:イベント18_午後の逸話]
      • 中国語では「烩兽肉」、英語では「braised beastmeat」となっており、対応する日本語は「獣肉の蒸し煮」である。
      • 調理法から、ネパール周辺で食べられるシャムデーである可能性が高い。
      • インド北部ではカレーの具として後述のパニールの角切りを使うが、かけるわけではない。またパニール入りカレーには肉が入らない傾向にある。
      • マッターホルンはカッターの回想秘録で「イェラグ風の獣肉シチュー(鱗トカゲの肉で代用)」を作っており、中国語と英語は同じなので同じ料理だが、日本語だけシチューになっている。一般に手に入る爬虫類の肉というとワニのイメージだろうか。
    • シルバーアッシュ「ついでにバター茶も出してやってくれないか。エンシアの好物だ。」[出典:イベント18_午後の逸話]
      • バター茶はチベット一帯で広く飲まれている。
    • 灯火序曲「手紙」ではクリフハートがクーリエにシスティチーズ(cystymilk curd/瘤奶疙瘩)をおねだりしている。curdはインド・スリランカ周辺のヨーグルトdahiの訳語でもあるが、可算名詞扱いされていることと、中国語の「奶疙瘩」は「乳の塊」というような意味なので(瘤奶は乳の種類だろう)、インド・パキスタン周辺のフレッシュチーズであるパニールか。
    • メテオ回想秘録2では「マッターホルンが焼いてくれたチャパティ」が登場する。チャパティはインド・パキスタン周辺で主食として食べられるもので、ナンの全粒粉バージョンである。
    • 総合的に見ると、カシミール(インド・パキスタン北部の係争地域。チベットの西端)あたりのイメージに近いように思われる。
    • ただ、イェラやオーロラがドクターに食べさせようとしてくるチーズフォンデュや、BI-1で地の文にあるレシュティ(ポテトパンケーキ)はスイス料理である。
  • 雪山と針葉樹林の背景で描かれている木はモミ属と思われる。カシミールやスイスにはあるが、ノルウェーにはない(北欧のクリスマスツリーはトウヒ=サーミの節で触れたスプルースである)。

カランド山(Mount Karlan) Edit

  • イェラグの宗教が信仰する山。
  • 貿易用の線路がカランド山の麓に引かれた。[出典:シルバーアッシュプロファイル]
  • karlanはパキスタンからアフガニスタンにかけて分布するパシュトゥーン人の部族の1つであるKarlaniが由来と思われる。パキスタン北部(カシミールとの境界付近)にKarlan Dannaという山がある。

ユングフラウ(Mount Jungfrau) Edit

  • 3代目の巫女が名付けた、少し緩やかな山。ペイルロッシュ家の許可がないと登ることができない。[出典:BI-1前]
  • スイス・ベルン州に同名の山がある。

マッターホルン(Mount Matterhorn) Edit

  • 切り立った山。
  • スイス・イタリア国境に同名の山がある。

曼珠院(Vine Court) Edit

  • シルバーアッシュのプロファイルに登場し、イェラグの保守派が有している。プロファイルの文章が「巫女であるプラマニクスを利用し〜」と続くことから、イェラグの宗教組織が有する寺院と解釈すべきか。
  • 曼珠沙華(彼岸花)の名前はサンスクリット語に由来する。

カランド貿易(Karlan Trade CO.,LTD.) Edit

  • シルバーアッシュがトップを務める国営企業。
    現代産業の解放や輸出入の掌握・独占(ケルシ−:"カランド貿易=シルバーアッシュがイェラグに金を落としてる訳がない")に加え、私兵や最新の軍事設備も独自に保有している。それらについてはイェラグの保守派はおろか、ロドスですら詳細を把握をしきれていない。[出典:シルバーアッシュプロファイル]
    • 代表であるシルバーアッシュが鉱石病に対してある程度知識と理解がある為、感染者の従業員にも比較的福利厚生が整っている。ロドスとは従業員向けの鎮痛剤や診察という形で企業同士の協力関係を結んでいる。
      • 当初は薬の購入量が他企業とは比べ物にならない数(全感染者従業員に適量行き届く数)であったため、ロドス側も驚いていた。
      • ただし、細部ではシルバーアッシュの目の届かないところで薬の中抜き等も行われており、全体的には「他の感染者を人と思わないような企業に比べて」という修飾が付く。[出典:シルバーアッシュ回想秘録]
  • いざ蓋を開けてみれば、「イェラグに金を落としている訳がない」は半分正解、といったところで、[イベント:風雪一過]の中で見られる限り少なくともイェラグのシルバーアッシュ領の生活水準は比較的高く、領民を蔑ろにすることなく真っ当に運営しているようだ。(御三家のうち他の2家とは関係が悪いので、そちらには金を落としていないのはその通りなのだろうが)

シルバーアッシュ家(Silverash Family) Edit

  • イェラグ三族議会に名を連ねる大貴族の一つ。現在の当主はシルバーアッシュで、彼の下にプラマニクスクリフハートがいる。[出典:シルバーアッシュ、クリフハートプロファイル]
  • シルバーアッシュ達の父母は兄妹が幼い頃に不運な死を遂げたとされているが、実際には政敵による謀殺だったようだ。シルバーアッシュ家は先代の死後、急速に力を失い没落した。
    その後、妹二人を育て上げたシルバーアッシュはヴィクトリアに単身留学。帰国後はカランド貿易のトップとして急速に力をつけ、イェラグで禁止されていた現代産業を解放・独占。
    イェラグ唯一の対外的窓口として輸出入権を掌握し、短期間で莫大な資本を手に入れた。それらの功績によりシルバーアッシュ家は三議族会議での力を取り戻した[出典:シルバーアッシュプロファイル]

トゥリクム(Turicum) Edit

  • シルバーアッシュ領にある港町で、イェラグの南の玄関口。
  • Turicumはスイス・チューリッヒの古名である。

シエスタ(Siesta) Edit

  • この世界では珍しい、移動しない都市。「青く燃ゆる心」イベントの舞台となる。
  • 観光都市として有名で、夏には「オブシディアンフェスティバル」と呼ばれるトップクラスのミュージシャンを呼び集めた、都市を丸ごとステージとしたミュージックフェスが行われるアツい都市である。
    • 近場には巨大なカルデラを持つ火山があり、物理的にもアツい。さらにその火山は活火山らしく、観測ステーションが設置され噴火の予兆がないか常に監視している状況。
    • 「青く燃ゆる心」イベントでは、終盤において近い将来の噴火とそれによる都市壊滅は避けられないことが判明し、新たな移動都市の建設と現在の都市の廃棄を予見させてエンディングとなっている。
  • また、「鉱石病に効く」という根拠不明の逸話がある黒曜石が産出し、それを材料にした宝飾品販売も盛んという鉱業都市でもある。
    • この黒曜石、ロドスの面々にはおおむねニセ医学/エセ科学扱いされているが、プロヴァンスが「普通とはちょっと違う」とも発言しており、一概に否定できるものでもない。
    • シエスタでは鉱石病罹患者が少ないというまことしやかな噂も、観光アピールとセットで流れている。
  • シエスタとは、市民が一斉に昼寝をするスペインの習慣。南国スペインでは気温が最も高くなる14-15時前後は仕事にならないので、オフィス、商店から官公庁まで一斉に休憩を取る、実利的な文化である。
  • 都市の元ネタはサンレモ音楽祭で有名なイタリアのサンレモと思われる。砂浜やヤシの木が並ぶ道路などが非常に似通っている。
    • 火山の元ネタはポンペイを埋もれさせた同じくイタリアのヴェズーヴィオ山と思われる(ヴェズーヴィオ山に近いナポリは商工業都市なので海岸はほぼ港になっており、砂浜はわずかしかない)。
    • 地中海に浮かぶサルデーニャ島が黒曜石の産地として有名である。

ミノス(Minos) Edit

  • パフューマークロワッサンヴァルカン等の出身地。パフューマーはヴァルポ族(狐)だが、他はフォルテ族(牛)が多い。
  • ヴァルカンによればミノスの武器には極東のように名前を刻む習慣や伝統が存在しない。[出典:イベント18_午後の逸話]
  • ミノス仕立ての斧を懐かしんだことからかつては鍛冶が盛んな地域だったのかもしれない。
  • 古代ミノス語と呼ばれる文字が存在する。ミノス人でなくとも見ればミノスの言葉だとは分かるらしいが読むのは難しいらしい。
  • はちみつクッキーなるお菓子があるようで表面がサクサクではちみつのシロップの味付けがなされている。 焼き立てが一番食感が良くフルーツジャムを少しつけてお茶と一緒に楽しむともっとおいしい。(ヴァルカン談)
    • ケオベイベントで具体的な見た目が判明したが、実際のところはクッキーというよりはパイ。ギリシャやトルコなどの地中海圏、及び中東で食されている「バクラヴァ」というお菓子である。おそらくアジア人にはイメージしづらいため蜂蜜クッキー(大陸版では蜜饼)という名前にしたのだろう。
    • 薄く伸ばしたパイ生地の間にローストして砕いたナッツ(主にくるみ)を敷き詰め、香ばしく焼き上げたあとで蜂蜜をベースにバラ水や柑橘類などで香り付けしたシロップをかけたもの。とても甘い。
  • クレタ島(ギリシャ南西部の地中海の島)で栄えたミノス文明(ミノア文明、クレタ文明)が元ネタと思われる。ミノス文明の名前は神話上のミノス王に由来する(実在の王ともされる)。神話としては牛頭の怪物ミノタウロスが有名。これがフォルテ族(牛)の由来か。他にもダイダロスの迷宮ラビュリントス、イカロスの翼の伝説がある。

コリニア(Corinia) Edit

  • シデロカのプロファイルに登場。彼女の出身地。
  • 貿易ビジネスで知られるミノス都市。町は商売繁昌しているが、道徳的腐敗から様々な非難を受け続けてきた。[出典:シデロカプロファイル]
  • ギリシャの都市コリントスは、現代ラテン文字表記ではKorinthosだが、古代ラテン語ではCorinthusと表記された。ペロポネソス半島とギリシア本土をつなぐイストモス地峡に位置する交通と交易の要衝。

アテヌス(Athenius) Edit

  • シデロカのプロファイルに登場。
  • コリニアに匹敵する移動都市──ミノス人の精神的な庭園アテヌス。[出典:シデロカプロファイル]
  • 元ネタは古代ギリシャにおいてスパルタと覇権を競った都市国家アテネと思われる(古語。後の古代語ではアテナイと呼ばれる)。民主制、高度な文化、優れた海軍で知られた。アテネの名前の由来は都市守護を司る女神アテナ(別名パラス・アテナ)である。

ラケダイモン(Lakedaímōn) Edit

  • シデロカのプロファイルに登場。
  • コリニアに匹敵する移動都市──ミノス武人の聖地ラケダイモン。[出典:シデロカプロファイル]
  • 元ネタは古代ギリシャにおいてアテネと覇権を競った都市国家スパルタと思われる。スパルタ人は自らの国をラケダイモンと呼んだ(第5代国王も同名)。両王制、尚武の気風、極めて強力な陸軍で知られた。スパルタの場所はペロポネソス半島の南部となる。

ヒュムノイ地区(Hymnoi region) Edit

  • ヒュムノイの叡智の舞台。
  • ὕμνοιは古代ギリシャ語で賛美歌を意味するῠ̔́μνοςの複数形。ラテン文字表記は通常húmnoi。

アクロティ(Akroti) Edit

  • 灯火序曲「星火燦燦」で言及。サルゴン国境付近の村落エリア。
  • パラスと傭兵さんのコント会場。混浴の温泉があるらしい。
  • 名前の元ネタはギリシャ・サントリーニ島のΑκρωτήρι(Akrotiri)と思われる。
    • サントリーニ島などとともにカルデラを形成するパレア・カメニ島は、海中温泉で知られる。当然ながら水着で入る。

ヴイーヴル連合(Vouivre) Edit

  • 人里離れた所にある部族社会。この地出身の実装オペレーターはリスカムバニラ
  • 他地域とはかなり異なる文化を持っており、バニラはBSWで「常識」という特別授業を受講していた
    また、自動ドアなどの機械文明も及んでいないらしく、未だそれら慣れていないようである。[出典:バニラプロファイル]
  • リスカムの故郷はヴイーヴル連合に支配される地域にあり、鉱業、採石業、石材加工業を主要工業とする小さな町だ。
    これらの産業を維持するため、町は行動範囲を鉱石と石材など採鉱しやすい砂漠や山脈の近くに指定している。
    しかしこの地域は、よく強盗や傭兵の拠点とされる。[出典:リスカムプロファイル]

サルゴン(Sargon) Edit

  • スポットマンティコアガヴィルの出身地。
  • 砂海とオアシスの境目に国土が広がっている。サルゴン人の多くは荒野と密林の中に暮らしている。[出典:TERRA EXPLORATION]
  • 自然豊かで鉱石病以外の脅威も多いため、逆に鉱石病への偏見は少ない国。[出典:灯火序曲]
    • ただし、ロングスプリングには感染者の隔離地域があることも確認されている。
    • TERRA EXPLORATIONではサルゴンのロゴを確認できる。
  • サルゴンは現代国家の一つであり、最新の娯楽施設が街中に溢れている。とはいえ、依然として武を重んじており、古風な印象を与えるサルゴン人が大多数である。[出典:スポットプロファイル]
  • 各人のプロファイルによると、スポットはサルゴンの軍人家族、マンティコアは不明ながらサルゴンの王侯貴族等を暗殺する殺し屋ではないかという。紛争地域なのだろうか。
  • バニラの生まれ故郷はこの地の辺境にあり、集落の周りは資源が枯れている上に砂漠で耕作が難しいため狩りで生活をしており、部族の子供たちは優秀なハンターになるように育てられる。
    雨が降りオアシスの水が集まって小さい湖になると隊商がやってきて2日ほど滞在し物々交換で取引をしている。[出典:イベント18_午後の逸話]
  • サルゴンの南にはフェーンホットランドと呼ばれる人の住まない地域があり、かつては人外の脅威が存在したようだ。
    • レンジャー「南?サルゴンの南じゃと?」「フェーンホットランドを越えてかのう?」「サルゴン首長の歴史記録にも、干ばつの地を越えて人がやってきたという記録は存在しておらぬものでな」[出典:OD-3後]
  • 由来は古代にアッカド帝国を建国したとされるアッカド王のサルゴンだろうか。都市のアッカドの場所は分かっていないが、地域としては現在のイラクとなる。
  • 権力者の表記について
    • 遺塵の道をおよびパッセンジャー関係では、パーディシャー(Padishah)と表記されている。これはペルシャ語で「君主」という意味。
    • その他の場面では首長(Lord Ameer)と表記されている。アラビア語のأميرは英語では通常Emirと表現され、「(君主としての)首長」という意味である(アラブ首長国連邦はUnited Arab Emiratesになる)。
    • 灯火序曲およびカーネリアン関係では当初酋長と表現されていたが、現在は首長に変更されている。「酋長」はEmir‎の中国語表記である(アラブ首長国連邦は「阿拉伯聯合酋長国」になる)。

アカフラ(Acahualla) Edit

  • ガヴィルトミミらが生まれ育った地区。ジャングルの中にあり、アダクリスやリーベリが多く暮らしている。[出典:帰還!密林の長]
    • 外のように種族分けする文化がなく、人に関しては皆「ティアカウ(Tiacauh)」という呼び名で統一されている。
    • 積極的に機械技術を取り入れようとするズゥママ率いるユーネクテス族を除けば、未開の地に暮らす自然民族といった感じの者が多い。彼らの価値観においては強い者こそが正義であり、腕っぷしに優れる存在が『強者』として君臨する。[出典:同上]
      • とりあえず困ったら殴り合い、話し合いが通じないなら殴り合い、収集がつかなくなれば殴り合い、口論から殴り合い……と、殴り合って最後に立ってたほうが正しいと言わんばかりに殴り合いで物事を解決する。
      • たとえ言葉が通じなくても強ければ外部からの来訪者でも従う。
    • 公用語はサルゴン語だがジャングルの住民の多くは現地語のみを使うため、外部の人間とは言葉が通じない場合がある。[出典:同上]
    • 貨幣の文化もイナム商会を除けばあまり流通しておらず、外交関係もほぼ存在していない。
    • 鉱石病は「石塊病」と呼ばれ、感染者が他の地域のように迫害されることはない。それは医療が未発達の環境で生きている故の価値観で、鉱石病以外の死因で亡くなるものも多い。[出典:同上]
  • かつてはサルゴンに所属する集落の採掘場であったとのこと。天災によって放棄された。その後は他の移動都市からかなり距離がある上、利用価値があまりなかったために、そのまま政府などから放置されているらしい。結果上述の通り無政府状態の無法地帯と化した
  • ケオベの茸狩迷界で登場した「きれいな茸」は、マジックマッシュルームの一種であるPsilocybe mexicanaの形状に類似している(こんな色ではないが)。
  • acahuallaはナワトル語(ネイティブ・アメリカンの言語)で雑草の生い茂った土地という意味。
    • tiacauhはナワトル語で戦士という意味。
    • ご丁寧に、Psilocybe mexicanaにはteotlnanácatl(神のキノコ)というナワトル語表記がある。

サルゴン砂漠 Edit

  • バニラがペットのツヨシくん(小型ハガネガニを捕まえた場所らしい。[出典:イベント18_午後の逸話]
  • ビーズワクスはサルゴン砂漠の奥地に住む歴史のある部族の出身。彼女のデザインには古代オリエント文明の要素が入っているように思えるような?

ロングスプリング(Long Spring) Edit

  • オペレーション オリジニウムダストの舞台となった街。領主ピカールが治めている。
  • 地図上の位置が判明している。ヴイーヴルからの帰り道に通っているため、他に資料のないヴイーヴルの位置を推測する手がかりとなる。
    • なお、「他的行都距离这里还很远」が「副首都まではまだまだかなりの距離じゃがな」となっているのは完全な誤訳。都は副詞であって「行都」ではない(リィンボイスの「万物一言」と同じミス)。

フェコン(Phecon)、ツインリバー(Twinriver) Edit

オペレーション オリジニウムダストで登場した地名。ツインリバーにはロドスの事務所がある。

イバト地区(Ibut Region) Edit

  • 遺塵の道をに登場。パッセンジャーのシマ。

ボリバル(Bolivar) Edit

  • ドーベルマンビーグルグレイケオベ等の出身地。
  • イベリア植民地→リターニア植民地→シンガス王朝を経て、現在はシンガス王朝、連合政府、トゥルーボリバリアンの三者が勢力争いをしている。
    • リターニアの傀儡政権であるシンガス王朝はクルビアへの抗争で勝利し名義上の公式勢力となった。テキーラによると「ボリバル人を名乗ることはない」とのこと。
    • クルビアの傀儡政権である連合政府は潤沢な資金力から現政府の対抗勢力と目されている。上層部からの責任の追及免れを優先し部下の死の調査を拒否するなどかなり腐敗している。
    • トゥルーボリバリアンは二つの勢力の削り合いに苦しんだ一般市民が組織した。
  • グレイが住んでいた場所にはスラム街があるようだ。[出典:グレイボイス]
  • ボリバルの黒流樹海(the Black Flow of Bolívar)という場所がある。[出典:マゼランプロファイル]
    • 「黒流樹海」は中国語版の表記がそのまま日本語版でも使われている。英語だと樹海に相当するメインの単語がなく、「ボリバルの黒い流れ」になってしまっている。
  • ケオベは、ミノスを探して、ボリバルから出発して、東方の三国の境目まで進んで、戻り道では北方を大きく周る道を歩いてリターニアに至った。[出典:イベント18_午後の逸話]
  • モデルはメキシコと思われる。
    • アステカ帝国が倒されると、メキシコはまずスペインの植民地となった。これは過去にイベリアの植民地であったという設定と一致する。
    • シンガス王朝はメキシコ第二帝政がモデルと思われる。メキシコ第二帝政の後ろ盾はフランスだったが、皇帝マクシミリアンはオーストリア皇帝の弟であり、リターニアの介入という設定と一致する。
    • 連合政府はフアレスからディアスまでの政権がモデルと思われる。農民が共有していた農地を国有とした上でアメリカ資本に売り渡したことから、政治的支配から解放される代わりに経済的支配を受けることになった。これもクルビアの介入という設定と一致する。
    • トゥルーボリバリアンは革命派各勢力がモデルか。打倒ディアス政権で一致したものの、各勢力の政治理念がバラバラであった(あるいはなかった)ために内紛が相次ぎ、メキシコは長い間混乱状態になる。
    • メキシコの砂糖生産量は世界第8位、コーヒー生産量は世界第12位(EUは一国扱い)。いずれも南部の熱帯エリアでしか育たないので、量的にはそこまででもない。
  • 名前の由来は南米を植民地支配から解放することを目指して戦ったシモン・ボリバルと思われる。活動地域は主に現在のベネズエラ、コロンビア、エクアドル、パナマ、ペルー、ボリビアである。
  • 料理について
    • イベント30_統合戦略-ケオベの茸狩迷界-のおたから「荒野テキーラ」
      • テキーラはメキシコ産の蒸留酒である。
    • ドッソレスホリデーのラベル「ソンブレロ・タコス」
      • タコスはトウモロコシのトルティーヤに肉や野菜を包んで食べるメキシコ料理。
    • ドッソレスホリデーのラベル「マークおじさんのドライサボテン」ほか
      • メキシコでは、ウチワサボテンの一種である「ノパル」が、葉・実ともによく食べられている。

ドッソレス(Dossoles) Edit

  • ドッソレスホリデーの舞台となったボリバルの都市。双日都市とも呼ばれる。
    • 荒廃している他のボリバル都市に比べると嘘のように発展しており、リゾート都市として富裕層からの人気も高い。
    • 名前の由来はスペイン語で「2つの太陽」を意味する"Dos soles"か。
  • 市長はカンデラ・サンチェス。彼女の手腕によってドッソレスは大きく発展した。
    • 都市商業連盟に加盟しており、龍門とも友好的な関係を築こうとしている。ウェイ長官にも毎年招待状を送っている。
      • ただし、公務に忙しいウェイは行ける状態ではなく、近年はトランスポータを介してのやり取りに留まっていた。
  • 都市は「海」で囲まれている。これは北の「果てなき海」から直接引いてきたものだが、放置していると汚れや臭いがしてくるため、年に2回交換する時期がある。[出典:イベント54_ドッソレスホリデー]
    • しかし、交換する日は観光都市としての価値が大きく下がってしまう。この問題を解決するために開催されている催しが「ドッソレスウォーリアーチャンピオン」である。
      • 市長が自ら協賛しており、都市全域、市街地やビーチも含めて派手な戦いが繰り広げられる。当然大会の後は建物がボロボロになるのだが、大会で被った被害は後で都市が保証してくれるので、建て替え目的でむしろ壊してくれることを望む住民もいるという。
      • 大会の勝者には莫大な賞金と水門のスイッチを押せる権利が得られ、都市内では英雄同然の扱いとなる。
  • その裏で「散財都市」とも呼ばれるほどに富の移り変わりが激しい。強い者にはいくらでも財が集まるが、ひとたび負ければ無一文になることも少なくない。
  • ボリバルの三勢力もこの都市にはほぼ口を出すことができない。それどころか、逆にこの三勢力をコントロールできるような非常に強い立場にいる。
  • どうやってボリバルの他の三勢力に対し優位に立っているかというと、他勢力が争っていて娯楽どころではない中、ボリバル随一の娯楽を提供する場になることで各勢力上層部の心を掴んでいるのがまず第一にある。
    さらに物的にも砂糖や酒などのボリバルに元々あった名産品を高品質に製造することで外貨獲得や各勢力との取引に使用する。これによってどの勢力からも「無くなっては困る」場所になることで、有利な立場を取っているのである。
    このやり方は龍門を見学したカンデラ市長が考えたもので、彼女の熱烈なウェイ長官へのリスペクトもこれが由来らしい。
  • ドッソレスイベントの後、カンデラからロドスの事務所を設置する許可が下りた。
  • ビーチの背景はメキシコのカンクン、色とりどりの低層住宅が並ぶ背景は同じくメキシコのグアナフアトをモチーフにしていると思われる。
    • カンクンではトライアスロンの世界大会がよくあり、直近ではドッソレスイベ大陸実装直前の2021年5月に実施されている。
  • インテリア「ドッソレスVIPスパ」はドッソレスがモチーフ。ドッソレス風パーテーションのサボテンはセレウス属(南米原産)、熱帯の観葉植物はドラセナ属(アフリカ原産)である。

極東(The Far East) Edit

  • ヤトウマトイマルホシグマ等の出身地。勢力アイコンは「『東』を丸で囲い、下には真ん中横線が入った菱形8つ」と非常にシンプルヒガシマル醤油のロゴに似ている
  • くノ一はいるがマッポーな世の中かは不明。
  • ミヅキのプロファイルに「極東の、海岸にほど近い」場所で生まれたとの記載があることから、海に面している国であると考えられる。そのためかエーギル族もいるが、イベリアとは異なり他の住民の彼らに対する反発も少なく、エーギル族の帰化も進んでいる。[出典:キララプロファイル]
    • イベリアよりも『海』との接触が少なく、その脅威が知られていないからだろうか?
  • ホシグママトイマルのような鬼といい、荒くれの多い国の様子。もす!
  • ミッドナイトは極東出身者の元ホスト。武芸の腕はマッポーなカブキタウン説に信ぴょう性が増す。
  • スズランツキノギら神職者(候補)や、寺で育ったサガもやってくるようになった。また神社と寺院、両方の信仰を受け入れているとのこと。このように宗教が混在することはテラにおいてはかなり特殊なケースであるらしい。[出典:ツキノギプロファイル]
  • 龍門総督ウェイの妻フミヅキは極東の姫である。最愛の人かつ支持者かつ後ろ盾と仲は良好で、龍門と極東も深い関係にあると思われる[出典:フミヅキプロファイル]
  • 兄である「光厳」を主君とする北朝と、弟である「光元」を主君とする南朝が勢力争いをしている。[出典:キララプロファイル]
    • この争いは血峰の戦い以前に端を発するが、血峰の戦いでは一時的に停戦したものと思われる。その後再び争うようになり、現在まで20年以上にわたって戦争を含む諍いが続いている。[出典:アカフユプロファイル]
    • 両勢力は未だに衝突の前線を挟んで対峙しているが、「ここ何年かはわりといい感じに安定して」いる。[出典:キララプロファイル]
    • ただしホシグマは極東に関して「外でドンパチやっていても、オフィスではお偉方が何事もないかのように過ごしている、というのはよくある話」と語っていることから治安はあまり良くないようだ。[出典:ドッソレスホリデー]
  • 北朝は軍事、南朝は経済を重視している。[出典:キララプロファイル]
    • シラユキとキララは南側の出身である。キララのプロファイルの記述からマトイマルはおそらく北側、ウタゲはおそらく南側と推測される。
    • アカフユのおばは南側から北側に鞍替えしている。
  • スズランの語る極東の物語には南北の境界にある北戸要塞と南戸要塞という建造物の名前が登場しており、これら2つを合わせて「二戸城」と呼ぶらしい。現代の極東にもこれらが存在するのかは不明。[出典:在りし日の風を求めて]
    • 読み方は「にのへ」…かと思いきや英語版(Yostar翻訳)によると"Nito"らしい。どうやら岩手県は関係ないようだ…最も最前線が青森と岩手の間まで後退しているのなら内戦の終結も間近だっただろうが
  • シラユキのコーデ紹介文には「南北朝越後合戦」という言葉がある。越後のあたりで衝突があったのだろうか?
  • 両陣営を構成する「八大家族」は、共通の祖先を持つ親類らしい。キララはかつて南側で「よく枯我家の選挙カーを見かけた」というが、これも八大家族に含まれるのかは不明。
    • アカフユの生まれは「最も有力な八大家族の一つ」。だが非嫡出子という出自であるためか、血縁上の父親とは互いに関わり合いたくないようだ。
  • ケオベの茸狩迷界」で登場した行商人のキャノット曰く「本物の極東の武士の刀は天文学的数字の値段が付く」らしい。
    • ヤトウの使用する武器やメランサのプロファイルによると極東では直刀も一般的に使用されているようだ。現実における日本刀は反りがあり、直刀は中国文化の影響が濃かった弥生時代から平安時代中期までしか使用されていない。
    • また、極東では武器に名を刻む風習がある。[出典:午後の逸話]
  • 『東方重工』なる企業があるとのこと。シラユキの使用する手裏剣『シルバーウィンド』はここで制作された。[出典:シラユキボイス]
  • 元ネタについて
    • 日本の南北朝時代が元ネタと思われる。
    • 史実とは南北が逆になった設定がある(アカフユの元ネタと思われる足利直冬は叔父の直義とともに北朝側から南朝側に鞍替えしている)。
    • 北朝の光厳→史実の北朝初代天皇の光厳天皇だろう。弟である南朝の光元に当たる人物は存在しない。強いて言えば南朝初代天皇の後醍醐天皇か。
    • 日本の貴族には摂家および清華家という家格を示すカテゴリがある。枯我家は、清華家の一つの久我家(北朝側)を意識しているか。
    • 八大家族は関東八屋形からの命名か。
    • ウタゲの刀の元ネタと思われる「獅子王」は、南北朝時代には北朝方の赤松氏が保有していた。

新安芸市(Shin-Aki City) Edit

  • ゲーム『抜け忍』の舞台で、実在するらしい。
  • 「佐伯区」などの語句が出てくるので、元ネタは広島だろう。
    • ニンジャスレイヤーの「ネオサイタマ(台湾版では「新埼玉」になっている)」を意識している可能性もある。

露華村 Edit

  • 紅炎遣らう落葉の舞台となった村。

エーギル(Ægir) Edit

ウルサスというワードがウルサス(国家)とウルサス(種族)を指すように、エーギルも国としてのエーギルと種族としてのエーギルがある。
「それらは二度と歌えない。それらは二度と話すことはない。それらは我々から遠ざかる。それらは飢えに飢えている。」 by Alty (「青く燃ゆる心」にて)

  • スペクターによれば、大陸から遠く離れた海の底には、一つの理想的な国家があったという。そこでは、源石によって生じる煩わしさも、生きるために被る憂いもなく、人々はそれぞれの能力に応じて振り分けられ、得意分野を生かして働くことになっている。加えて、海底は明かりで満たされ、巨大な透明のドームが一つ一つの楽園を区域ごとに分割しているという話だ。日常生活には様々な自動式機械が溢れんばかりに存在し、すべての機械的労働作業は、ハイテクノロジーの産物によって行われているそうである。[出典:帰溟スペクタープロファイル]
  • エーギルの都市は海底にあるため、水中で呼吸できるエーギル(陸で生まれた2世以降はその方法がわからないようだ)以外は、機材の助けがなければたどり着くことができない。[出典:SN-ST-4]
    • もっとも、今では「海の怪物」のせいでアビサルハンターでも到達できない場所に、機材があったとして普通の人間が到達できるとは思えないが…
    • 従って、エーギル国家の構成員は基本的にエーギルのみと思われる。
  • 「科学アカデミー」が存在し、高度な科学技術を有していた。
    • その一部はイベリアに伝えられたが、「大いなる静謐」後のエーギル弾圧で大部分が失われている。
  • 「海の怪物」によって領土を脅かされたことで、国民は次々に陸へと上がっていった。陸に上がったエーギルは、海の怪物について語ることを禁忌とし、それとは無関係の生活を営むことで数百年をかけてイベリアに馴染んでいった。[出典:灯火序曲「遺された灯台」]
    • 海に残ったエーギルは、アビサルハンターを組織するなどして海の怪物に対抗した。「海神」の一匹を倒すなどの成果を上げたが状況は改善されず、「大いなる静謐」を迎えることとなる。
    • 「大いなる静謐」では海の怪物がエーギルを超えてイベリアの陸上まで侵攻したため、海におけるエーギルの状況は絶望的と考えられていた。しかし、狂人号では「イベリアの眼」からさほど遠くない位置にエーギルの都市が発見された。[出典:ケルシープロファイル、SN-10後、SN-ST-12]
  • 上記帰溟スペクタープロファイルの説明や、帰溟スペクター回想秘録での描写などから、合理性を尊び偶発的なものや非効率なものに価値を見出さない風土であったことがうかがえる。深海教会の教義との親和性が高く、故に多くのエーギルが深海教会に入ったのだろう。
    • この思想はプラトンの「国家」を元ネタとしている可能性が高い。同書には「愚か者の船」の寓話もあり、これをモチーフにしたブラントの小説のラテン語タイトルがStultifera Navisである。
  • エーギルの名は、おそらく北欧神話に登場する大海の荒波を司る力を持つ海の神から。

アビサルハンター(Abyssal Hunter) Edit

  • グレイディーアスカジスペクター、ウルピアヌスなどが該当するカテゴリ。エーギル人のうち、強力な力をもつ個体群。(グレイディーアのプロファイルと潮汐の下の情報)
    • アンドレアナは「アビサル」であるが「アビサルハンター」には属していないと思われる。アビサルハンターでないアビサルとは何かという点については、アンドレアナのプロファイルに比喩的な説明があるにとどまる。
  • エーギル人の肉体に海の怪物を融合させたものである。
    • スカジはシーボーンとの間に一種の感応能力が働くのを自覚しており、またグレイディーアの首元には鱗が現れ始めている。
    • 海の怪物はアビサルハンターに対して当初「同族が体内に幽閉されている」と認識していたが、「ファーストトーカー」は幽閉されているのではなくアビサルハンターそのものが同族であると認識を改め、自陣営に勧誘した。[出典:SV-ST-1]
    • 「海は深く広大なれども、その子らは狩る者と狩られる者とに分かたれた。」−−「潮汐の下」より
    • あるアビサルハンターは、海の怪物となってエーギルを襲ったために隊長(ウルピアヌス?)によって殺害された(この文における「姉妹」は「大切な人々」とは別の「海の怪物としての同胞」の意と思われる)。[出典:SV-ST-1]
  • 海神への対抗手段を探していた「研究所」によって作られたようだ。[出典:SV-ST-1]
    • アビサルハンターではないが、アズリウスは先祖が海神への対抗手段の研究のために”イベリアに”連れて行かれたと言っており、だとするとイベリアの陸上に「研究所」の拠点があったことになる。[出典:灯火序曲「遺された灯台」]
  • エーギルの組織化された対「海」戦闘部隊であり、グレイディーアはその第2隊長、スペクターはグレイディーアの部下、スカジはウルピアヌスの部下だったとのこと。
    • アビサルハンターは後述の「海神」討伐戦でスカジを除いて全員が戦死……したと思われていたが、現時点で4人の生存が確認されている。
    • 討伐戦はある種の特攻作戦の類であり、アビサルハンターは全戦力を投入して、最終的にスカジ一人を上位個体まで届かせ、スカジの一撃によって上位個体の討伐は成されたが、同時にアビサルハンターも壊滅した。
  • ガラスを素手で粉々に握り潰す極めて強力な筋力と、小国一つを汚染しうる源石液を摂取して鉱石病発症程度で済む絶大な毒物耐性に、腹に穴が空いても死なずに独力で回復する頑強さを併せ持つ。
    • ちなみに、ガラスを純粋に圧力だけで握り潰すには最低でも100MPa以上の圧力が必要。指先(1㎠)だけで1トン以上の計算。
  • アビサルの元ネタはおそらくクトゥルフ神話の邪神か。ストーリー全体の根幹に関わってくる可能性がある。序章の「巨大な爬虫類(ドラゴン?)の瞳」とも関連して考察されている。
    • "Abyssal"の単語は"Abyss-al"、すなわち「深淵/深海(Abyss)のモノ(-al)」を意味する。要するに「深きものども」。

Alive Until Sunset(AUS) Edit

  • 「青く燃ゆる心」で初登場したヘヴィメタルバンド。その後、「帰還!密林の長」と「狂人号」でも登場している。
  • Alty、Aya、Frost、Danの4人組。Altyがまとめ役のような描写をされることが多い。
  • その正体はニェンやイェラなどと同じ「巨獣」であると思われる。[出典:SN-ST-2]

海の怪物 Edit

  • 海に版図を持つ生物およびその勢力である。
  • この生物の形態には「海神」「シーボーン」「恐魚」がある。
    • 「海神」は上位形態であり、一匹ではなく複数いる。[出典:SN-ST-12]
      • 一匹はかつてスカジ、スペクター、グレイディーア、ウルピアヌスらアビサルハンターが命がけで倒した。この個体はスカジの体に宿っているという。[出典:SN-ST-12]
      • ストーリー中では「あれ」、「それ」、■■■などの表記もなされている。潮汐では後述のクィントゥスら実験場メンバーも「あれ」「それ」と表記されており、文脈上別のものと思われるため注意が必要。
    • 「シーボーン」は中位形態であり、人間の言葉を用いることができる。
      • 潮汐で「ファーストトーカー」、狂人号で「ディヴィニティエンド」が登場した。いずれも「使者」と呼ばれていた。
    • 「恐魚」は下位形態であり、人間の言葉を用いることができない。
  • この生物は進化が非常に早く、数世代のうちにさまざまなものに対応する。下記記述を見ると、一般的な生物の進化過程である「突然変異によって生じた形質が、時間経過とともに生存に有利な方向に自然淘汰されていく」という過程を経ず、自らの生存に有利な形質を主体的に獲得する(同胞に獲得させる)能力を持っていると考えられる。
    • より恐ろしいことに、あの生物達の各個体の変異は続いており、巧みに致死と劣化を避け続けているのです。驚きますか?中立説などヤツらにとってはただの冗談のようなものです。遺伝は個体の発展の為の礎の一部となり、親世代と子世代の元々持っていた伝達の意味が粉々に砕かれてしまいました……たとえ、栄養不足の環境においてはそのプロセスに長い時間がかかるのだとしても。[出典:濁心スカジプロファイル(記名がないが喋っているのはグレイディーアと思われる)]
    • つまり──受動的に適応していくのではなく、自ら展開の方向性を選んでいるわけだ。[出典:濁心スカジプロファイル(記名がないが喋っているのはケルシーと思われる)]
  • 本来は他の生物の版図には攻め込まないというが、実際には攻め込んでいる。
    • 「大いなる静謐」以前のエーギルへの侵略について、「ファーストトーカー」は「我らの領地に都市が存在したから」または「エーギルの都市がエーギルの手で自滅した」と説明している。[出典:SV-ST-1]
    • 「大いなる静謐」の後、海全体を版図とするようになった上、イベリアの陸上に進出するようになった。
      • ケルシーは「大いなる静謐」の真の原因を探っているが、未だ手がかりを得られていない。[出典:SN-1後]
      • アビサルハンターの生き残りであるウルピアヌスも同様に原因を探っており、「シーボーンと奴らの父は神ではない」と未知の黒幕の存在を示唆している。[出典:SN-7後]
  • 人間が海の怪物を食すと、身体が徐々に海の怪物のそれと化し、最終的に意識を乗っ取られる。[出典:狂人号全般]
    • ミヅキはプロファイルによると、強い自我で恐魚にならずに済んでいる稀有な個体。
  • アビサルハンターとミヅキの特性から、「源石への異常な抵抗能力」「アーツ適正の欠落」をもたらすのは海の怪物の特性。

深海教会(The Church of the Deep) Edit

  • 海の怪物を信仰し、最終的には自らを含む世界全体をその一部とすることを目標とする組織。
  • 潮汐で登場したクィントゥスはエーギルだが、狂人号で登場したアマイアはリーベリであり、両種族に信者がいる。
  • クィントゥスはアビサルハンターに海の怪物の血が入っていることを知らなかった。従って、アビサルハンターを製造した「研究所」は深海教会とは繋がっていないものと思われる。[出典:SV-ST-1]
  • スペクターに液化源石を大量投入する人体実験を行ったのは深海教会の「実験場」である。[出典:SV-ST-1]
    • 実験をしていたのはクィントゥス、アマイア、「先生」の計3名。[出典:帰溟スペクタープロファイル]
    • この実験場はグレイディーアによって破壊され、スペクターは脱走した。[出典:SV-ST-1]
  • ミヅキのプロファイルおよび統合戦略に深海教会の司教であるキケロが登場する(「先生」は司教でないため、既出の人物ではない)。
  • クィントゥスは海の怪物の敵であるスカジを精神的に追い詰めるため、スカジの親しい人間を殺害していた。[出典:SV-ST-1]

ドゥリン族の社会 Edit

  • ドゥリン族は地下に都市を建設してそこで生活している。通常、地下千メートルから千五百メートルの位置にある。[IC-6後]
  • 多くのドゥリン族は地上に出ることがなく、開拓の際はトンネルを掘って新たな都市を建設することで水平に拡大していく。
  • 地上との交流を拒んでいるわけではなく、数は少ないが洞窟などから地上に出て生活する者もおり、里帰りすると持ち帰った物が貴重品として興味の対象となる。
  • 地上の民に対して好意的であり、無警戒とすら言える。
  • 移動都市のように源石のもたらす災害から逃れることはできないため、リスクを検知すると都市を放棄し、新たに建設する。その際には最後に都市を美しい状態にする慣習がある。
    • ドゥリンの多くは物作りに長けている上、様々な作業ができるサポートロボットによって人員問題もないため、都市を放棄しても短期間で新しい都市を建設できてしまうからこそこんな事が可能。
    • また、「一度天災で放棄された都市も天災が過ぎ去ったあとに新しいドゥリンたちが住み着いてくる」こともあるため、この「都市への死化粧」は次にここを訪れる同族へ自分たちの技術を誇るとともに、再開発のための資材を残す実利的な意味もあると思われる。
  • 料理について
    • 理想都市にカールミード(Old Karl Mead/老卡尔蜜酿)、セブンスピリッツ(No. 7 Whiskey/七号烈酒)、ベリートマト酒(berry tomato wine/浆果番茄酒)という酒が登場する。
      • Mead/蜜酿は蜂蜜酒。老卡尔は「カール先生の」という意味だと思われる。誰だ。(イベントPVでガヴィルが貰っていた、ドゥリン族の顔が描かれたコップのオレンジ色の液体がこれか?)
      • セブンスピリッツはなんか強い酒としか言えない。
      • 浆果は”実”一般を指すberryより広い概念なので、トマトも含まれる。従って「ベリートマト」という単一の材料である可能性が高いと思われ、糖度の高いトマトに酵母を加えて醸造した酒なのではないだろうか。実際に、第一次大戦後のランデン修道院ベルギーではぶどう不足からトマトワインが生産されていた記録があり、近年では復活の動きもあるようだ。(ちなみにイベント内では「あれだけは無い」「いらない」「ちょっと理解できない」等と総スカンを食らっており、愛飲者は確認できる限りではキャッチ君のみであった。)

ゼルウェルツァ(Zeruertza) Edit

  • 理想都市の舞台となった都市。アカフラの地下にある。
  • バスク語zeru(空)+ertz(縁)で地平線という意味。

オルツィムガ(Ortzimuga) Edit

  • 理想都市で名前だけ登場。ゼルウェルツァの隣町のようだ。
  • バスク語ortzi(空)+muga(限界)でやはり地平線という意味。

ガリア(Gaul) Edit

  • かつて存在した国家。「四皇会戦」で滅亡し、現在では文化的・歴史的な文脈でその名が登場するに留まる。
  • 首都はリンゴネス(Lingones)。「四皇会戦」で徹底的に破壊された。[出典:9-18後]
  • 旧ガリア領は「四皇会戦」の参戦国によって分割された。[出典:統合戦略「ファントムと緋き貴石」]
  • 過去にクルビアがヴィクトリアから独立を勝ち取る際、ヴィクトリアへ『相当な圧力をかけた。』当時はかなりの大国であったようだ。[出典:ケルシープロファイル]
  • 昔はガリア語は外交上の共通語として話されていた。[出典:END8-1]
  • リキュールやシャンパンはかつてこの国の産品であった。[出典:統合戦略「ケオベの茸狩迷界」、ドッソレスホリデー]
  • 帝国のレガリアのうち皇帝のローブと皇后のティアラの右半分はロンディニウム王立博物館に、左半分はリターニア女帝図書館に保管されているが、このうち前者はガリア帝国復権主義者にナショナルアイデンティティの象徴とするために狙われているようだ。[出典:統合戦略「ファントムと緋き貴石」]
  • 史実においてガリアは古代ローマにおいて現在のフランス地域を指した言葉。歴史的にも文化的にもフランスに類似している。完全に滅亡しているという点を除けばの話だが…
    • Lingonesはガリアの民族で、現代フランスの都市ラングル(Langres)がある地域に住んでいた。

四皇会戦(Battle of the Four Emperors) Edit

  • 巫王がガリアから属国とするように寄越された使者を全員アーツで分解し塑像に再構築して本国へ送り返したことにより、リターニア・ガリア間で開戦した。[出典:統合戦略「ファントムと緋き貴石」]
  • 巫王を熱心に信奉する者によると『ガリア最後の皇帝「コルシカ1世」はリターニアに侵攻するが、巫王の迎撃により戦線が膠着した。ヴィクトリアとウルサスはガリアが最も弱体化した時期を見計らって参戦し、ガリアを滅亡させた。』という。[アークナイツ特別PV「リターニア:余燼」]
    • 一方で、「ファントムと緋き貴石」イベントページによると『他国の支援を得てリターニアは勝利を収めることができた。』とある。ただ、ヴィクトリアで参戦するか議論があったこと、ウルサスの参戦が遅れたことは事実のようだ。
  • コルシカ1世は戦死、皇后も自害した。[出典:統合戦略「ファントムと緋き貴石」]
  • ナポレオン1世のフランスがロシア・オーストリア連合軍を破ったアウステルリッツの戦いは三帝会戦と呼ばれる。
    • コルシカ島はナポレオン1世の出身地である。
  • 一方で、「使者の非礼に起因する戦争」「火蓋を切った側の皇帝が戦場で敗れる」「反撃によって首都まで危機に晒される」といった要素は普仏戦争を思わせる。
    • 普仏戦争当時のフランス皇帝はナポレオン1世の甥であるナポレオン3世だった。現状では彼はフランス最後の皇帝となっている。

ナイツモラ(Nightzmora) Edit

  • かつて存在した勢力。遺塵の道をで触れられた後、ニアーライトでナイツモラという名前や詳細な説明が登場した。
    • ナイツモラの古代語はすべてモンゴル語であり、ナイツモラはモンゴルをモデルとするクランタの一種族と考えられる。
    • 作中に登場するバトバヤル(頑健にして寿ぐ者)、トゥーラ(草原)、ケシク(親衛隊)、ハガン(皇帝)などは、モンゴル文字表記どおりの発音であり、現代語では古めかしく響く(現代モンゴル語はモンゴル文字表記と発音が微妙に異なっている)。
    • 英語で悪夢又は夢魔をナイトメア(nightmare)というが、メア(mare)が雌馬という意味をもつため、「夢馬」というダジャレが生まれた。なお、悪夢のメアの語源はゲルマン祖語のmer(死)が変化したmara(悪霊)であり、雌馬のメアの語源は古高地ドイツ語のmarah(馬)であるため、意味上のつながりはない。たまたま綴りが一致したことから生まれた言葉遊びである。
  • クランタの美称としてペガサス、ナイツモラ及びヒッポグリフの三つの古い種族への言及があり、いずれも「馬」を要素にもつ架空の生物である。
  • ラッセルによると、ナイツモラはウルサスの東側にあった豊かな草原が発祥らしい。その後カジミエーシュやリターニア、ガリアに打ち勝って強大な勢力を築いた。
  • ケルシー「古代のサルゴン王と強大なケシク(Kheshig)は同盟を結んだ。悪夢のハガン(Nightzmora's Khagan)は人類文明がいまだ探索したことのない土地の征服を決心した。それは偉大な出来事であった。サルゴン文明が根を下ろす国土にあえて足を踏み入れようとする人外の脅威は完全になくなった」[出典:WD-8前]
    • 地球の歴史では、ケシク(Khesig)は大モンゴル連合帝国の皇帝の親衛隊を指し、多くは皇帝の血族から任命された。ハガン(Khagan、可汗)は連合帝国のすべてを統治する「皇帝」を表す。現代モンゴル語では「ハーン」と発音するが、「ハガン」はモンゴル文字表記に保存された伝統的な発音である。なお、誤解が多いが、「ハン」(Khan、汗)は発音も綴りも意味も異なり、連合帝国を構成する国の「王」を表す。あえて日本に引き直せば、「天皇」に相当するのがハガンであり、「国司」に相当するのがハンである。ちなみに、チンギスとキプチャクは「ハン」であり、帝位を獲得したオゴタイやクビライは「ハガン」であった(正確には第二代オゴタイが「ハガン」位を創設した)。
      • ケシクがハガンの血族から任命されたという故事から考えると、イベント「ニアーライト」に登場する「最後のケシク」トゥーラはハガンの血を引いていた可能性が高く、自らの刃先にハガンを見出すという結末はモンゴルの伝統にも極めてよく合致している。
      • ハガンとケシクの軍勢がウルサスとペガサスの国土を蹂躙したという故事は、大モンゴル連合帝国時代、ケシクの一人だったバトゥがロシア(ルーシ諸国)を一蹴し(ルーシ征服)、バイダルがポーランドとドイツ騎士団を中心とするヨーロッパ連合軍に圧勝した(ワールシュタットの戦い)という史実をもとにしていると思われる。なお、ロシアはウルサスの、ポーランドはカジミエーシュのモデルとされる国である。
      • イベント「ニアーライト」の最終章でトゥーラはおそらくはアーツによって生み出された「軍勢」を従えてウルサスの国境を脅かすが、彼の天路は上記のナイツモラの故地をたどっているようだ。なお、現代のモンゴルはかつて征服したロシアと中国によって分断されている。

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最新の20件を表示しています。 コメントページを参照

  • アンズーリシックはマンフレッドがマンドラゴラとのやり取りの中で言及してるから、同じように石像を操るマドロックの種族なんじゃないだろうか
    リシックはlithicかな、マドロックのEPもLithosだし -- [9QYNypnWpxM] 2022-10-28 (金) 12:24:14
    • 割と納得できる話なので、関係箇所読み直してから反映しておきます。 -- [xNDUGLaFICU] 2022-10-28 (金) 12:46:37
      • アンズーメインだとリシックアンズーになりそうだからその部分は"un"、"zoo"でまとめて「石の動物ではない」という感じかなぁと思った。
        接触はたいてい石像越しだけど主体は別にいるよみたいな。王庭レベルだと石像が喋ったりしてたら笑うが -- [LZVyaHJ9ODA] 2022-10-28 (金) 21:05:59
      • 少し置いてよく考えたら結局リシックがケツに付いてるからいっしょだったわw zooliteで化石動物とか見たから引っ張られちまった -- [LZVyaHJ9ODA] 2022-10-28 (金) 22:00:08
      • 対応ありがとうございます
        メソポタミア神話でアンズーと同じくニヌルタ神に倒される逸話のあるアサグが石の兵隊を操る悪魔らしいので、そっちから引っ張って来たのかもしれない
        アサグの神話が変形してアンズーの神話になったと見る向きもあるようだし、なんか混同されてたりもするみたいなので -- [YnoW3h.f7uw] 2022-10-29 (土) 03:31:28
  • いつのまにか大幅に加筆されてた
    感謝やでニッキ -- [3nwVLI4nscM] 2022-10-29 (土) 21:07:15
  • やたらイタリア多いよな -- [/xvTOjuNkZk] 2022-10-29 (土) 21:36:01
  • ウェンディゴについての記述ですが、ウェンディゴ憑きについては記さない感じですか?死人を食べるっていう風習の元ネタ感が若干する。というかそういうのは別所で提案したほうがいいのかな? -- [nSOOaNEDQUo] 2022-12-05 (月) 00:34:42
    • 書くのは自由だよ。元ネタではあるだろうね
      ただ議論のある内容だから一通り書こうとすると結構重い。ウェンディゴと食人衝動は当初別物としてヨーロッパに伝わってるし、あとからバーサーカーと混同されたような記述が加わってるしね。 -- [KZD16kIjQ3M] 2022-12-05 (月) 08:14:47
  • シラクーザって半分ぐらいスイスだったりしない?ロドキチに出てくるような削るチーズって大抵スイスのやつだよね -- [hIN.i1P6EEk] 2022-12-20 (火) 18:54:17
    • パルミジャーノ・レッジャーノは北イタリア産
      スイス南部はイタリアの影響受けてるから同じような食べ方することもあるだろうね -- [KZD16kIjQ3M] 2022-12-20 (火) 19:13:57
  • あれだけ何処の組織も後ろめたいものを抱えている中でコーデ3着令嬢様、MIZUDEPPOU、そして大量の派遣オペレータ(ロボ含む)を擁しながらそういう暗い話題のないレイジアン工業、逆に胡散臭いな -- [fMMgzQcn2lE] 2022-12-24 (土) 00:48:55
  • リターニアのモデルってドイツ・オランダやら北欧やらなのか…
    勝手にリトアニアだと思ってたわ -- [9NkheSVW5yo] 2022-12-26 (月) 00:18:16
    • LとRは日本人以外には別物なんや… -- [Yl4oSwMQWx6] 2022-12-26 (月) 00:32:35
    • 巫王(=シャーマニズム)の存在から見てもリトアニア大公国の要素が含まれているのはほぼ確実と見てるなぁ。ただリトアニアのみが元ネタというわけではなく、その周辺地域である東ドイツやポーランドやフィンランドといった要素も内包されているように思う。まあバルト海沿岸地域? -- [wgdegW4Ke2k] 2023-01-22 (日) 22:25:00
      • なおポーランドモチーフのもう1つの国としてカジミエーシュもあるわけだが、こちらはポーランドそのものというよりあの地域に多かった騎士団国家(有名どころだとチュートン騎士団とか)を内包しているように思える。騎士と双極を為す商業主義というのもリガやハンザ同盟諸都市で見られた要素でもある。リターニアもカジミエーシュも同じ中欧〜東欧地域の異なる側面をそれぞれ切り取ったものなのかもしれない。 -- [wgdegW4Ke2k] 2023-01-22 (日) 22:39:12
    • アークナイツに登場する国家は現実のものを参考にしつつ他の要素を入れたりとかなりアレンジが加えられてるから、あまり気にせずそういうものだと思って読むのを楽しんでる。よくこんなに考えられるなぁと感心します。 -- [Cm.1Qz26Jao] 2023-03-15 (水) 00:44:33
  • リー探偵事務所のアニメ見ると、龍門のタクシーがチェッカー・マラソン風の黄色いタクシーで、街並み含めて、どこかニューヨーク的な雰囲気も混ざってるような気がする -- [h8vtyObSh3U] 2022-12-31 (土) 01:13:24
  • ドクター向け性格診断テストに、リターニアにレオポルド公爵という偉人が出てきた
    「テラに置ける現代軍事理論の先駆者。戦争学者」だそうで戦争論のクラウゼヴィッツかな? -- [kkYTNk5g1ng] 2023-01-10 (火) 23:32:40
    • ついでにリターニアはてっきりオーストリア、特にハプスブルク帝国がモチーフだとおもってたら、神聖ローマ帝国だったのね。 クラウゼヴィッツもドイツの人 -- [kkYTNk5g1ng] 2023-01-11 (水) 00:02:09
  • そのうちビーチブレラ、タワーヒル・バイオテック、ライン生命などを傘下に擁する、遠くボリバルでもクーポンが流通しているママジョンズは重要な存在になりそうだけど、現状では個別記事になるほどには情報はないか。。。 -- [HjGvEfgEmYk] 2023-01-12 (木) 03:59:23
  • ウルティカ、すなわちイラクサは漢字で棘草と書くように葉にも茎にも棘があり触ると被れる。聖書ではしばしばいばらとともに登場するし同じように受難を意図しているんじゃないかな
    野の白鳥でイラクサで服を編まされるのもその意図だと思う -- [YnoW3h.f7uw] 2023-01-16 (月) 23:36:50
  • ラテラーノの名前の由来を頑なにラテラノ条約にするのはなんなんでしょうか。
    下関が出てきたとして下関条約を元ネタとはしないでしょう。 -- [KZD16kIjQ3M] 2023-03-26 (日) 13:17:34
    • 最近編集した人(前にラテラノ条約書いた人?とは別)です。ラテラノ条約はバチカン市国建国に関わってる条約だから必要かと思って書いただけだよ。拘ってるわけじゃないから[KZD16kIjQ3M] さんが書きたくないなら削除で全然いいよ -- [56.kUlCrA/6] 2023-03-28 (火) 02:04:50
  • A.治療法の確立されていない病気
    B.製薬会社
    C.多種多様な感染者を受け入れている
    D.進んで感染者を治療している
    A+B+C+D≒人体実験
    ブラック企業だね -- [gVhHlE1DoJY] 2023-04-14 (金) 07:47:19
    • 治験していたり迫害されている人を雇用したりしていることでブラック認定は色々ガバガバじゃないかね…
      てか治験しない製薬会社とは何ぞ??? -- [kRuezBk323k] 2023-04-16 (日) 11:37:49
    • まあロドスはブラック企業ですっていうネタ路線に乗っかっただけの書き込みだとは思うんだけど、この判定法だとリアル世界で新薬の開発をやっている製薬会社がすべてブラック判定になるわな -- [cHQskZ9Rgc6] 2023-04-16 (日) 18:27:49
    • 陰謀論者みたいな論の展開。 -- [LxmplhoW4pE] 2023-05-03 (水) 20:23:20
    • (被験者の同意と拒否権がある)人体実験がブラック扱いとか、テラ初心者か?別の世界から来ました? -- [Ej1Q9nd8rZs] 2023-06-16 (金) 10:31:20
    • 王政が残ってる世界やし人体実験も合法やろし、むしろ人権やらが存在してるか怪しい世界だしなぁ・・・ -- [VugQJfp32hY] 2023-07-18 (火) 12:59:41
  • サルゴンて今の所スポットのプロフに書いてる「現代国家」て印象が全然ないよね -- [F..On13WvwU] 2023-04-16 (日) 02:16:45
    • 中国語のニュアンスがわからんけど現代ってのは現存するって意味の可能性ない? -- [6I/HF2KopkM] 2023-04-16 (日) 09:57:17
      • その後に「最新の娯楽施設が街中に溢れている」と続いているから「先進的な国家」という意味で間違いないのでは
        今まで描写されていた場所が地方の首長が治めている砂漠地域だったり挙げ句為政者が存在しない熱帯の無法地帯だったりしているだけで、都市部は現代的なんじゃないかね
        少なくとも砂漠地帯でも機械がバンバン出てくるから自動ドアも存在しないヴイーヴル連合よりはマシそう(辛辣) -- [VC0opaXo8PI] 2023-04-16 (日) 11:32:23
      • たぶん移動都市はドバイみたいに発展してるんだろなて -- [F..On13WvwU] 2023-04-16 (日) 18:13:39
      • サルゴンはアフリカ諸国がモチーフだと思うけど、宮廷云々の話もあるしそこで活動してた暗殺者(マンティコア)もいるし、まだプレイヤーが目にしているのが僻地の闇市(パッセの縄張りとか)かド蛮族エリア(アカフラ)で都市部に行ってないからであって、都市部はそれなりに近代的なんじゃなかろうか。 -- [uRsPGbmbBFA] 2023-04-24 (月) 18:02:15
      • ジャングルの中にピラミッドがあったり(中米かな)首長とパーデイシャーが同居してたり(イランかアラブ?)、西洋や俺らから見たよくわかんないけど未開の地のイメージをわざとごった煮にした感ある
        移動都市が闊歩してるからそっちは現代ぽいのかも -- [Wgm7s7RGcZI] 2023-06-02 (金) 11:08:39
  • ミノスの項目に血騎士の出身地であることも加えても良いんじゃないだろうか -- [MnLkkDttPOM] 2023-04-26 (水) 03:32:01
  • 今ならバベル(天に至る塔)に違った意味を見出せる。
    今でこそロドスの前身って立ち位置だけど、寧ろロドスこそ一度崩壊したバベル再建の前身なのではないだろうか -- [zZCq2WJmNXc] 2023-04-28 (金) 03:47:12
    • 後の時代のシナリオが出てくるのが楽しみになりそうな推測だね。
      その頃になったらロドスはクルビアに移動して宇宙開発事業にも手を出してたりして。 -- [LxmplhoW4pE] 2023-05-03 (水) 20:21:01
  • サルカズ十王庭って、テレシス(テレジア?)&聴罪師を含めて十王庭なのでしょうか?
    10-1のストーリー読む限りだとしれっと8種族しか名前出てきてませんよね?  -- [xfLpIrUCuJ2] 2023-05-03 (水) 21:58:08
    • オリジニウムレコードで失われた「王庭炎魔」って言われてたから、少なくとも残りの一つは炎魔でもう一つもすでに途絶えてるから言及されなかったんじゃないかと思う -- [8pCHAojRCCQ] 2023-05-03 (水) 22:35:22
      • ライン生命漫画読んだのに王庭炎魔は失念してました感謝。
        捜索中のアンズーリシックと違って明確に断絶している故に言及無しという線は確かにあり得ますね。 -- [xfLpIrUCuJ2] 2023-05-03 (水) 23:25:43
  • もうそろそろ極東イベ来てもええんやで -- [Qjop6O9xZ2A] 2023-05-08 (月) 22:31:29
    • モンハンコラボ「あの」 -- [lgPRL9cMEM2] 2023-05-08 (月) 23:43:30
  • 産業懇談会が開催されてるニューライトバーグ市ってストーリー中で登場してたんだ、表記揺れしてるけど
    1日目の交渉相手のケーニッヒ製薬もどっかで名前出てたのかな -- [5ceg/Dlnr7c] 2023-05-26 (金) 21:33:13
    • ケーニッヒ製薬は見たことないわね -- [s6M8y1/yAkU] 2023-05-26 (金) 21:45:26
  • にわかなんだがライン生命ってどこら辺にあるん?
    支部が散ってる感じなん? -- [vPApGNR94.c] 2023-06-02 (金) 18:50:08
    • クルビアのトリマウンツ -- [KZD16kIjQ3M] 2023-06-02 (金) 19:10:28
      • 見逃してた!ありがとう😊 -- [qtZjP2lWRas] 2023-06-05 (月) 16:41:56
お名前: Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White
+

←板を利用する前にルールを必ずお読みください。



*1 TAP TO START画面
*2 ゲーム内ではイベリア以北となっているが、誤訳
*3 極東出身の母とシラクーザ出身の父の子という意味であり種族的にもダブルなのかは不明
*4 イェラグの三大貴族と宗教関係者の長老達による議会政治
*5 また、前述の暗殺計画は全てがクーリエによって防衛されている

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Last-modified: 2023-09-07 (木) 22:49:02